金色の文字使い-勇者四人に巻き込まれたユニークチート- (ファンタジア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/富士見書房
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本棚登録 : 113
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040701141

作品紹介・あらすじ

勇者召喚されたクラスのリア充たちに“巻き込まれ”異世界に連れてこられた高校生の丘村ヒイロ。浮かれるリア充たちに背を向け、ひとり旅立つ彼はまだ知らない。やがて“ヒーロー”と呼ばれることになる未来を……。

感想・レビュー・書評

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  • サブタイトルにもあるように、勇者召喚に巻き込まれて固有魔法のチートをもらったぼっち高校生ヒイロが主人公です。

    ヒイロの興味のあることは、本と食事のみ。基本的にタダ働きはせず、有償で人助けを行います。人助けじゃなくて、時々略奪ついでに人助けに行こうとしますが。

    クラスメイト4人とともに召喚されたものの、勇者ではなく、特にクラスメイトと交流も無かったため、勇者たちとは分かれて冒険者ギルドに登録して、金策しながらレベルと魔法の腕を上げていきます。

    たまたま立ち寄った村で暴れていた冒険者を討伐した後に、今後パーティメンバーとなるおっさんアーノルドと少女ミュアの二人と合流。以降、この二人と行動をともにします。

    が、少女は獣人族であるために、獣人を人ではないので何をしてもいいという思想の組織「獣の檻」に狙われ誘拐されてしまうのですが、おっさんと主人公でその部隊を殲滅し、少女以外にも誘拐されていた獣人族を救出するところで1巻は終了です。

    村でも、誘拐事件でも、ミュアを含めた子どもたちにモテるのですが、本人は自覚なしどころか、若干めんどくさいという態度。基本的にぼっちで人間関係を築こうという気も無いので仕方がないのでしょうね。

    設定的には概ねド定番。巻き込まれ召喚、一人で行動、チート持ち、実はいいヤツというある種テンプレートですね。自分が大好きな作品で「異世界魔法は遅れている!」という作品も同じタイプのテンプレートですね。あっちのチートは現代で手に入れたものですが。

    ド定番だからこそ、妙な心配や設定の違和感とか気にすることも無く安心して読むことができます。すごく嫌なキャラクターも特に出てこないのが良いです。コミック版を先行して読んでいるので、後にはろくでも無いのが出てくるのは知ってるんですがね。「獣の檻」の幹部連中とか思想はろくでもないですが、毛嫌いするタイプではなく、主人公や勇者に討伐される定番の敵なのが、安心です。

    ヒイロは物静かな人間嫌い(まで行かないかな?)で、アーノルドが熱血タイプでツッコミ役、ミュアは可愛いという感じでしょうか。

    文字魔法はどっかで見たことある気もしますが(魔法ではないけど、パプワくんの生き字引の筆みたいな感じ)、これが成長して、応用して使うことができるようになるのが良いです。

    文章は読みやすいので、読むのに時間もかからないんじゃないかなとは思います。

    面白いので、サクサク読めるというのもあるかと思いますけどね。

    コミック版である程度先を知っているのですが、原作ではどうなっているのか楽しみです。

  • まずは絵に惹かれて(すまきさんの絵、大好きです)。あとはここの感想等をみて購入。実にRPGっぽい物語でした。ダンまちみたいに能力が数値化されると文字媒体でより分かりやすいからかな。サブタイどおり“勇者に巻き込まれた”側の主人公がチートと呼ぶべき能力を駆使して冒険をしていくお話。能力はチート級でも使うだけじゃなくそれをちゃんと生かす智慧がないと無用の長物になるってのも面白く感じました。ヒイロの性格は自分の興味以外はすごく淡白に見えるけど、そういう主人公も私的にはあまり読まない気がするので問題なし。

  • 勇者に巻き込まれて異世界に連れてこられてしまった日色。
    自分は巻き込まれたのだから関係ない。勝手にさせてもらう。というのは自分勝手にも見える。
    でも、人のせいにせずに自分の決めたことを進めていくのは尊敬できると思った。
    今後、どうなっていくのか気になる本だった。

  • 勇者に巻き込まれて召喚された岡村日色は、読書と食べることに執着するユニークな文字使いという魔法で、異世界を自分勝手に闊歩する。

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著者プロフィール

『金色の文字使い‐勇者四人に巻き込まれたユニークチート‐』にてデビュー。

「2018年 『ロード・オブ・リライト3 ‐最強スキル《魔眼》で始める反英雄譚‐』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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