悪魔交渉人 1.ファウスト機関 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 240
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040702223

作品紹介・あらすじ

怠惰な美術館員・鷹栖晶の本当の職務。それは悪魔と交渉し、彼らにまつわる事件を解決すること。ある日、死んだ友人・音井の肉体を間借りする悪魔と共に、戦時中に存在した「F機関」を巡る事件に巻き込まれ――。

感想・レビュー・書評

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  • THORES柴本先生の絵が目的で購入。
    本当にそれだけでしたが、ボイスチャットにて、表紙イラストについてお話しを伺うことができました。
    『中身』に興味が湧いて読み始めました。
    表紙がかっこいい青年だから、クールだろうなぁと期待していましたが、そうでもなく(個人的にはそこが残念)、優しい男性でございました。
    キャラクターの掛け合いは楽しかったし、登場する悪魔も、『契約』とか以前に、単に好きだから・面白いから、人間の側にいるような印象です。
    そして人間よりも人間の幸せを願っているようにも見えました。優しい気持ちになります。
    読み終えた後に、THORES柴本先生のイラスト表紙をじっくり見ると、
    あ、あのシーンのあれだ!って気づいて楽しいです。

  • 悪魔交渉人と不思議な悪魔の話で、面白くなかったわけではなかったけれど、
    すっごく読みづらかった。

  • 交渉ってタイトルの割には出たとこ勝負が多い印象。
    登場人物も多くて、メインキャラ以外がだいぶ薄くなってしまっているのが残念。
    悪魔との関係性はすごく面白かった。

  • この作者初の現代を舞台にした物語。いつもはファンタジー世界を描いている方なので、突拍子がなくてもぶっ飛んだ人物像でもあまり気にはならないのですが、現代社会が舞台のせいか、出てくる人物すべてが面倒臭いと感じる。実際にこんな人がいたらうざくて仕方ないだろう、という感じ。
    人だろうが悪魔だろうが打算的だったり裏の顔があっても別にいいんですけど、もう少しわかりやすい人物はいないんでしょうかね。どの登場人物もグチャグチャした気持ち悪さがあって理解できないです。特に主人公・晶。

    冒頭のウダウダした感じのくだりも、その後には何の関係もなさそうで、あの長くてまだるっこしい文章は一体何だったのか。後半の晶と音井の掛け合いはテンポよく読むことはできるけど、こんな関わりができるなら最初の部分必要ないよね?と感じる。

    日本人が悪魔を呼び出すなんて…とは言いませんけど、晶はともかく志藤がなぜ悪魔を呼び出すことができて簡単に契約してるんでしょうね。その辺はすっ飛ばされて、その後のことばかり書かれても「?」という感じです。どうやって呼びだしたのよ。

    続編ありきで伏線なんだかよくわらない含みで引っ張っているけれど、期待はできなさそう。

  • 現代日本での悪魔と人との物語。最初はキャラ把握に戸惑ったが読み進めていくとしっかりキャラ立ちし(若干のBLっぽさも)、後半のややご都合主義な展開は気になるが、人の醜さと希望とを面白く読めた。続編前提か、伏線が結構残ってた。

  • サクサク読める感じが心地よかった。
    二人の掛け合いも面白い。
    もっと悪魔なんだからドロドロしててもいいんじゃないって思えるけど・・・・。続きも楽しみです。

  • かっこいいおじさんがたくさん。
    悪魔はアキラが好きすぎる。
    登場人物たちの思いが、
    何が正しくて間違っているのか、
    読んでいるとよくわからなくなってきます。

  • これはほぼジャケ買いだったけど好みでした
    買う時親にあんたこういうの好きそうよねって言われたけどその通りでした

    結構ヘビーな設定だったけど世界観が面白くて好き

  • 書くことに慣れてるなーと読み進めながらも、冷静でいられました。
    力技や、キャラやストーリーへの執着にも似た愛情で読者を引きずり込むんじゃなくて、どこかでキャラも読者をもゆったり抱き込んで、俯瞰的に世界を見つめている作者の視線を常に感じる本でした。何度も同じことをし続けてきたからこそ、情熱を持って書く自分と、冷静に世界を構築する、王様と軍師のようなふたつの人格が、この人には確立されていて、そのふたりは、共同経営の関係にあるんだなと。
    なんというか、無駄の無いお話でした。
    すっきりとしていて、全てのキャラに同等に優しく厳しく、プロだなーと。
    悪魔の二面性もよく描かれているし、主人公の強くて感受性が強い、というのも良いバランスで描かれていたような。
    なになに!どういうこと!とページをめくるのがもどかしいわけではなかったけれど、同様に、本を閉じることも難しい。
    知性を感じる本で、好きでした!

  • 登場人物が皆イメージしにくくて、共感もしづらかった。中盤以降はそこそこ。

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著者プロフィール

第3回角川ビーンズ小説大賞にて「即興オペラ・世界旅行者」で優秀賞受賞。受賞作を改題・改稿した「オペラ・エテルニタ」で、2005年9月にデビュー。

「2023年 『サトリの花嫁 ~旦那様と私の帝都謎解き診療録~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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