月影骨董鑑定帖 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/富士見書房
3.26
  • (5)
  • (16)
  • (24)
  • (6)
  • (3)
本棚登録 : 246
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040703718

作品紹介・あらすじ

東京谷中に居を構える白藤晴には、骨董品と浅からぬ因縁があった。そんな彼のもとに持ち込まれた骨董贋作にかかわるトラブル。巻き込まれないよう距離を置こうとする晴だったが、殺人事件へと発展してしまい……! ?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 語り手は、晴じゃなく、蒼一郎にしたら、もっとすんなり話が進んだ気がする。

  • 骨董品に縁のある2人の青年の元に、骨董品のトラブルが持ち込まれる。それが元で殺人事件が起こり主人公は事件に巻き込まれていく。
    骨董品を巡って業界の臭い裏側に繋がっていく。

    ライト文芸にしてはガッツリ殺人があって珍しく感じた。
    表紙だけで気になり読んでみたが、主人公·白藤晴が性格に難アリでちょっとめんどくさいなと感じた。
    面倒事にはとことん関わりたくなく避けようとする線の引いたところが読み手としてはモヤモヤする所が多かった。事件を捜査する過程があるが途中から消去法で犯人がすぐに分かる状態で少し物足りない感じもあったかな。

    幼なじみの警官はいいキャラしていて自分は好きだった。
    骨董品に関しては知識がすごくて、色々知ることが出来る。
    とりあえず3巻まで読んでみたいと思った。

  • 町の骨董屋さんに持ち込まれるちょっと不思議な日常ミステリー、みたいなもんを想像して読み始めたらガッツリ殺人事件起きててびっくりした。そっちかーい。

    主人公の晴はともかく蒼一郎のことが全然好きになれなくてずっとイライラしながら読む羽目になった。結局何も知らない部外者ポジだから仕方ないんだけども……
    「おじいさんのやったことの責任は孫の晴さんがとらないと」みたいなやつ、ハァ~?犯罪者の子孫は一生贖罪に身を捧げなあかんのか~~~???みたいに思ってしまったしなー。

    緑色のマフラー云々のあたりで犯人の目星はついてしまったので、謎解きとしてもそこまでではなかったし、シリーズ物みたいだけど続刊は読まないなこれ……

  • 居候とともに、ほそぼそと暮らしている主人公。
    その家に、銀行員が亡くなった祖父を訪ねてやってきた。

    ものすごく好奇心旺盛な居候です。
    おかげで色々苦労しっぱなしな感じの主人公。
    そして幼馴染である敷地の持ち主息子は国家権力(笑)

    骨董品の事をしらなくても、マニアがいるので
    ものすごく喋ってくれます。
    能天気なのか善意なのか、で勧めてくる居候。
    確かに、これはちょっと黙っててくれ系です。
    とはいえ、己の正義を振りかざす事はないです。
    それをされたら…はたき倒したい人種かと。

    一体誰が殺したのか、最期に話していた事は何なのか。
    最後に警察を誤魔化すために吐かれた内容ですが
    言われればそれで考えられるな、と。
    それすらも気が付きませんでしたけど。

  • 本作の探偵ポジションは巻き込まれ型、とことん周りに振り回されて事件に巻き込まれていく。
    キャラが立っているためキャラものミステリとして面白かった。
    けど、語り部は蒼一郎の方がよかったかも。
    晴の視点からだと、蒼一郎が凄くわがままに見えてしまうのがもったいない。

  • 個人的な好みの問題ですが、蒼一郎の自分で出来る事でも、自分でする事でもないのに、我儘を押し付けてくる感じが苦手でした。その分評価は低め。

  • 骨董鑑定にまつわるミステリー。会話から状況描写へ移っていく仕立て方に独自性があり、会話に強弱が生まれてスムーズに物語が運ばれる。本作は、犯人暴露のくだりより、主人公(晴)が事件を解明していく上で向き合わざるを得ない過去との葛藤に重点が置かれているので、題材は少し重い感じがするが、晴に近い人達との会話が軽妙なので、沈んで終わる感じではない。さくさく読めるライトミステリーとして楽しめる。晴の過去には、まだまだいわくがありそうで、続編に期待。

  • 骨董鑑定の才能がありながら、小間物を作って生計を立てている白藤晴、居候の骨董オタク・宇多蒼一郎、警察関係者で晴の幼馴染の望月国崇が晴の祖父が作った箱をきっかけに殺人事件に挑む物語。
    はっきり言って、内容が薄いです。
    晴には隠された過去があるけれど、だいたいすぐ想像がつくし、殺人事件の犯人もなんとなく不自然な行動でわかります。
    一番問題なのが、人物の描き方に深みがない。
    だから、物語に深みが出てこない。主人公以外でメインともいえる二人、この二人の必要性が感じられない。
    まだ、国崇は警察関係者ということで捜査状況を知らせたり、情報をもらうために必要なのかとは思うけれど、蒼一郎に関しては、存在意義がまったくわからない。捜査を助けるわけでも、推理のヒントを与えるわけでもない。ただ単に、主人公を振り回しているだけ。
    それなりに作品発表している人らしいのに、なんでこんなに手ごたえがない作品になったのかなぁ。

  • 何がとは上手く言えないけれど好みではなかった。
    登場人物が個性的で、巻き込まれる主人公が不憫だった。
    やたら引っ張る過去も想像がついたし。続きも買うか迷う。

  • キャラは好きなんだけど、ストーリーのメリハリがあんまりなくって序盤のテンポが悪い。
    後半晴の過去に触れたあたりからは面白く読めた。
    殺人・・・どうでもよかったような。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1月9日生まれ子供の頃からずっと犬のいる生活を送っています。今は黒柴とキジトラ猫と共に暮らしています。

「2023年 『老舗酒蔵のまかないさん 三 門出の春酒と桜舞い散るお花見弁当』 で使われていた紹介文から引用しています。」

谷崎泉の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×