- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040703718
作品紹介・あらすじ
東京谷中に居を構える白藤晴には、骨董品と浅からぬ因縁があった。そんな彼のもとに持ち込まれた骨董贋作にかかわるトラブル。巻き込まれないよう距離を置こうとする晴だったが、殺人事件へと発展してしまい……! ?
感想・レビュー・書評
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居候とともに、ほそぼそと暮らしている主人公。
その家に、銀行員が亡くなった祖父を訪ねてやってきた。
ものすごく好奇心旺盛な居候です。
おかげで色々苦労しっぱなしな感じの主人公。
そして幼馴染である敷地の持ち主息子は国家権力(笑)
骨董品の事をしらなくても、マニアがいるので
ものすごく喋ってくれます。
能天気なのか善意なのか、で勧めてくる居候。
確かに、これはちょっと黙っててくれ系です。
とはいえ、己の正義を振りかざす事はないです。
それをされたら…はたき倒したい人種かと。
一体誰が殺したのか、最期に話していた事は何なのか。
最後に警察を誤魔化すために吐かれた内容ですが
言われればそれで考えられるな、と。
それすらも気が付きませんでしたけど。 -
本作の探偵ポジションは巻き込まれ型、とことん周りに振り回されて事件に巻き込まれていく。
キャラが立っているためキャラものミステリとして面白かった。
けど、語り部は蒼一郎の方がよかったかも。
晴の視点からだと、蒼一郎が凄くわがままに見えてしまうのがもったいない。 -
個人的な好みの問題ですが、蒼一郎の自分で出来る事でも、自分でする事でもないのに、我儘を押し付けてくる感じが苦手でした。その分評価は低め。
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骨董鑑定にまつわるミステリー。会話から状況描写へ移っていく仕立て方に独自性があり、会話に強弱が生まれてスムーズに物語が運ばれる。本作は、犯人暴露のくだりより、主人公(晴)が事件を解明していく上で向き合わざるを得ない過去との葛藤に重点が置かれているので、題材は少し重い感じがするが、晴に近い人達との会話が軽妙なので、沈んで終わる感じではない。さくさく読めるライトミステリーとして楽しめる。晴の過去には、まだまだいわくがありそうで、続編に期待。
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何がとは上手く言えないけれど好みではなかった。
登場人物が個性的で、巻き込まれる主人公が不憫だった。
やたら引っ張る過去も想像がついたし。続きも買うか迷う。 -
キャラは好きなんだけど、ストーリーのメリハリがあんまりなくって序盤のテンポが悪い。
後半晴の過去に触れたあたりからは面白く読めた。
殺人・・・どうでもよかったような。