女装王子の深遠にして優雅なたくらみ (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/富士見書房
3.21
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本棚登録 : 111
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040704418

作品紹介・あらすじ

貴族の視線を一身に受ける美姫ルイーゼ。しかしその実態は……王女として育てられた王子! どSなお付きのレクトルに悪態をつかれながらも型破りな日々を送るルイーゼだったが、花婿選びが行われることになり……?

感想・レビュー・書評

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  • ストーリーとしては悪くない。途中でオチは丸見えだったけど、まあ、そんなもんだろと思える。
    でもなぁ、素の王子が下品すぎるんですよ……! ちょっと、その辺りでげんなりしてしまった。普段から女装しているならそこまで粗野で乱暴にはならないのではなかろうか、とね、思ってしまうわけですよ。言動が下品で汚い。仮にも王子なんだから、って思ってしまうところがそこかしこに。従者に嫌味を言うにしても、ああいう言葉選びはないんじゃないのかなぁって思ってしまったのだった。

    悪くはない。文章の雰囲気も嫌いじゃないので、次回に期待。

  • 思い切りのいいルイーゼが楽しいが、動揺した時のテンションにはついていけない笑

  • 事情があって、王女として育てられた女装王子。
    よくある性別偽装もの。なので、訳アリなヒーロー役が出てきた時点で先は読めます。
    完全なドタバタコメディ。

    ただ、女装王子が下品すぎるし、女装にしても雑すぎ。
    人目があるところでは完璧な姫。でもレクトルと二人だけの時は男に戻る…なんて、いやいや、無理がありすぎて。
    離宮に隔離されてお世話係が乳母一人とか、そういう環境ならともかく、コルセットがきつくて一人でドレスも着られないのに使用人が知らないはずがない。
    そもそも隠す気があるのか、大声で怒鳴りあったり歌いながら王宮内をウロチョロしたり、それで完璧に女装して男と使い分けてると言い張るつもりか。

    そして、話の展開も雑。
    オレスの正体がバレるまではまだしも、それがわかった以降の言動は深慮でも優雅でもない。あんなのでうまく物事が運ぶとなぜ思えるのか。

    とにかく、いろんな事が雑にすぎる作品。
    一応、次作があるから、オレスとの事がどうなるのかと期待して☆二つ。

  • 女王として育てられ、完璧な振る舞いを身につけていながら壊滅的な性格をしている女装王子。
    仕掛けは見当が付けやすいけどストーリーは面白かった。
    ただ主人公である王子に1ミリも好感が抱けなかったのは、ちょっと……。

  • 深刻といえば深刻な理由により、生まれた時から姫として
    育てられている主人公。

    姫と結婚して、まだ子供のいない兄を始末して
    権力握ってやれ! をしてるのは誰だ?! な内容。
    しかし主人公がすごすぎて、全編軽いノリです。
    ここまで人生楽しそうにすごせたらいい気がしますが
    周囲のストレス具合が半端ない気がします。
    側近の彼が、すでに…頭皮、大丈夫でしょうか?

    しかし自分の例もあるというのに、なぜ気がつかない?
    思い込んでいるから、とはいえ、違う方向で
    張りあってるのが面白いです。

  • 設定も展開もありがちなので、先が読めるのですが、生き生きとしたキャラの力に押されて楽しく読み切れました。全体的にギャグタッチ。

  • 15/2/1 読了。
    なんか女装・男装モノが続いてますが、ぶっちゃけ趣味です。

    今回の女装男子は(本当は)王弟殿下。
    兄弟の王位争いを憂いた父王が女と偽った、はまあぎりアリとしても
    それを当人と世話役以外に明かさないまま死去。
    ええ、現・王様の兄ちゃんも「妹」と思ってます。

    で、そろそろ年頃だし婿選びを、という運びになるんですが
    この王妹殿下、お淑やかな令嬢のフリがお得意な割に
    楽しければ何でもおっけー的な感性の持ち主で、
    婚約発表の場で「実は男なんだよーん」ってやるの面白くね?
    と考えてすんなり承諾。
    でも、この婿探しの裏には国を揺るがすような陰謀が……
    みたいな展開。

    実は首領とか法術とか便利すぎる設定が次々湧き出てきて
    ちょっと何だかなーでしたが
    後書きで、喜劇系オペラの話が出ていて何となく納得。
    確かにバレバレ、あり得ない、お約束なノリが似ている気がします。

  • “ルイーゼって名前は男子も使うか?女性名だよね?”とか“中世風の馬車の時代に粒子レベルの科学的発想はあるのか?”とか突っ込みどころや、オチは先取りでき荒削りであるものの、次回作を期待できるほどには面白かったです。せっかく美形のカップル登場なのだからイラストもあったら良かったのにな。

  • 兄との王位争いを避けるため姫として育てられたルイーゼが己の性別を明かすために選んだ舞台は花婿選び。ルイーゼは男なのに女として育てられたことに反発するどころか楽しんじゃうような前向きナルシストで、その暴走っぷりが面白かった。内容としては完全にライトノベル。挿絵がないのが残念です。

  • 富士見L文庫の2015年一月の刊行書の中の一冊。表紙とあらすじに惹かれて、「でも面白いのかなー??」と少しドキドキ(躊躇)しながら購入。富士見L文庫はラノベと一般書の中間くらいを目指しているそうですが、これは完全に挿絵がないだけでラノベだよね!? ついでに言うと設定とか糖度とかは少女小説だよね!?ろ突っ込みたくなってしまう一冊です。
    なんというか設定が少女小説。超絶美形の残念すぎるハチャメチャな女装王子とルイーゼと、ルイーゼと同じくらいの美貌を持つ貴公子オレス。もうこの設定からして少女小説。ビーンズとかで出せばいいのに、このレーベルで出したから挿絵がないのがぎゃくに残念です。双葉はづきさんの表紙のルイーゼは絶品。

    作者のデビュー作だそうで、面白いかどうかは本当に未知数でした。
    最初はこのハイテンションなノリと随所に挟まれるあまり上品と言えないギャグに戸惑い、不安になりましたが、小説としてはなかなかな面白かったです。いつの間にやら、ルイーゼのテンションに引き込まれ、また彼の残念なだけじゃない人柄にも惹き込まれ、気づけば先が気になってページをめくる手が止まりませんでした。
    お話の筋とかもどちらかというと在り来りなんだけど、これはキャラクターとノリで読ませる小説ですね。
    そのキャラクターも、登場する人数は少なめですが、なかなかに濃くていい感じです。
    なによりルイーゼとオレスの距離感にキュンとしてしまいました。少女小説が好きな方におすすめの一冊です。

    最初は読んでて戸惑ったけど、妙な中毒性があって、読み終わったら、続きが読みたいなぁと、少しの抵抗とともに思ってしまいうような、そんな一冊です。
    なので、続きが読みたい一冊です。続編が出ますように。
    世界観でいえば西洋風の異世界ファンタジーになるのでしょう。世界観も魔法と科学みたいなのが融合してて、なかなかに興味深かったです。
    読もうかも寄っている方は、とりあえず読んでみてはいかがでしょうか??

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著者プロフィール

第26回冬期ファンタジア大賞で銀賞を受賞。『女装王子の深遠にして優雅なたくらみ』(富士見L文庫)でデビュー。とうとう最終巻となる七巻が発売となりました。応援いただき本当にありがとうございます。

「2022年 『榮国物語 春華とりかえ抄 七』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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