香魅堂奇譚 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/富士見書房
3.20
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本棚登録 : 189
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040705934

作品紹介・あらすじ

京都に居を構えるお香専門店《香魅堂》。「霊なんて存在しない」と言い放つ、慇懃無礼な十代目店主・辰巳のもとに持ち込まれるのは、やっかいなオカルト事件ばかりで……。霊感ゼロの辰巳は、どう解決するのか!?

感想・レビュー・書評

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  • 霊が見える大学生の麻衣は、香を扱う店のバイトを始めることになったが、実はこの香魅堂の若き主人・辰巳は、霊を見させる人間と付喪神の香りを除く除香師で、麻衣は様々な事件に巻き込まれるのだった。
    一見ぶっきらぼうで意地の悪い辰巳と意外と気の強い麻衣の掛け合いがいい。そこに絡む生臭坊主の清風もチャラくて面白い。香りに関する考えがなかなか興味深い。物語は、辰巳の兄弟の戌亥との確執になだれ込んでいく。

  • 清風みたいなやつ好きだわー。麻衣の意外と気が強いところも好きだけどちょっとハラハラした。辰巳との掛け合いにほっこり。

  • 霊が見えてしまうため、バイトしたくとも
    バイトができない主人公。
    ある日、いい匂いがして霊が寄ってこない場所に
    迷い込んだ。

    連続短編で、少しずつ店主やら幼馴染の生臭坊主やらとの
    関係が明らかになっていきます。
    と思ったら…な展開が待ってました。
    何だか若干、思い出話が甘酸っぱい感じはしますが
    かなりしょっぱいものに変化してしまったような?

    霊が見える、というのを真っ向から否定しているのに
    一応話は聞いてやる、という上目線店主。
    親友のにやにやも分かりますが、これとそうなるには
    かなりの気持ちが必要かと…。
    いや、Mか対応できるほどの口達者?

    思い込みにしろ、匂いにしろ、暗示にしろ
    世の中には怖い事がいっぱいです。
    で、この後兄弟との関係はどうなるのでしょうか?

  • 2017/7/8読了。
    初読み作家さんで表紙に惹かれて購入しました。
    今まで読んだことのないストーリーでしたが、結構好きです。

  • 香道についてはまったく知らなかったので、新しい知識を得られた点では楽しかった。
    でも、キャラクターにあまり魅力が感じられなかったな~。
    外で匂い袋をずっと鼻に押し当ててるのって、絵面としてなんか間抜け(笑)。
    最終話は、重い過去のはずなのに、あっさり終わってしまって拍子抜け。

  • 2015年4月刊。文庫書下ろし。4編の連作短編。香魅堂の主人とアルバイトの女子大生、近所の若い住職の3人が、香を使ってオカルトな事件を解決するお話。3人のじゃれあいがステレオタイプで鼻につくが、香りを不思議の謎解きテーマにしたところが、興味深く面白い。続きが楽しみです。

  • タイトルと綺麗な表紙で衝動買いをしてしまいました。
    前半はどこかで読んだような感じの人物設定とオチが読めてしまう感がある展開にだらっと読んでましたが、後半にかけてじわじわと面白かったです。
    辰巳さんがただのクールな美形かと思いきや、そうでもないところが見えてくる後半でやっと登場人物に興味が出てきたので、前半のだらっと感が残念。ただ、最初から清風さんは良い味だしてます。

    第二弾があるなら、辰巳さんの素が最初から全開のストーリーが読んでみたいです。

  • 題名と題字フォントの感じが良いなーと思って手に取り、お香と除霊ものって新しいなーと思って購入。完璧にジャケ買いだったけど、面白かったです。

    魑魅魍魎を制す、なんて書いてあるので、陰陽師系小説御用達の伽羅なんかの破邪の香を焚いたりするのかしら?と思ったら、まさかの〈幽霊なんて嗅覚の錯覚が見せる幻〉扱い。まじか(笑)
    かといって、突飛すぎる内容ではないし、お香に関しては詳しく解説してあって分りやすい。短編が四本という構成も読みやすくて良かったです。
    ただ、最後の兄弟バトルはあれだけ引っ張ったんだからもう少し盛り上がっても良かったかなーと言う感じ。たぶん二巻以降への布石なんでしょうが、ちょっと肩すかし感あり。

    二巻は九月発売ということで。
    その頃にめぼしい新刊が無かったら買っちゃうかもなー。

  • 【収録作品】一、徒花香ノ章/二、風鈴香ノ章/三、鬼胎香ノ章/四、白亜香ノ章

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著者プロフィール

はねかわ まきと第25回前期ファンタジア大賞にて金賞を受賞。受賞作を改題・改稿した『心空管レトロアクタ』でデビュー。L文庫は本シリーズがはじめてとなる。

「2019年 『八雲京語り 宮廷に雲雀舞いいづる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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