悪魔交渉人 (3) 生贄の迷宮 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/富士見書房
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本棚登録 : 98
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040706283

作品紹介・あらすじ

世界唯一の悪魔交渉人・晶と、その相棒である悪魔・音井は、晶の健康管理担当である森木と三人で、任務地である幽霊マンションに赴く。そこは悪魔の罠だらけで脱出不可能の迷宮。更に五得会の霊能者も現れ……!?

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズは人の心の中をとても克明に描いていると思います。潔癖すぎる人も愚かすぎる人もでてこない。
    その人にとっての正しいことを願いをただ叶えるために行動しているにすぎない。

    それが時に周囲の人にとっての悪になり、罰せられる。悪魔、と呼ばれる存在でさえただ己の欲望を叶えるためにそこに在る。

    その中で晶の「まっとうさ」はなんというか怖いぐらいです。人としてあまりにも「まっとう」すぎる晶はこの作品の中では異常なのかもしれません。

    三作目にして晶と音井との関係。
    森井にも大きな変化が訪れます。
    次の巻が楽しみです。

  • 序盤から依頼現場調査が始まり、人の奥底の本当の望みなど心理的な要素が多かった。
    五得&清水、晶&遊江、遊江&森木、晶&森木。
    それぞれの過去や想い、揺さぶられ、惑い、決別。
    悪魔との交渉は脇役に近くて、人間の心を解いてる感じ(表現しにくい…)。
    晶と遊江にも、それぞれ身体や心に良い変化と悪い変化が現れ始めた感じかな。

    もっと現実的(?)な悪魔との交渉術が見たいなぁと思った、ので、次巻を楽しみに待つ!

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著者プロフィール

第3回角川ビーンズ小説大賞にて「即興オペラ・世界旅行者」で優秀賞受賞。受賞作を改題・改稿した「オペラ・エテルニタ」で、2005年9月にデビュー。

「2023年 『サトリの花嫁 ~旦那様と私の帝都謎解き診療録~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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