降霊会の夜に謎解きを 執事と令嬢の帝都怪奇録 (富士見L文庫)

著者 :
制作 : カイ 
  • KADOKAWA/富士見書房
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本棚登録 : 36
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040706597

作品紹介・あらすじ

一夜にして家族や使用人を惨殺された、嵯杏院伯爵家令嬢・薔子。事件の真相を知るため、生き残った執事の統真と共に探偵業を始める。貴族間の表沙汰にできない些細な事件を契機に、あやしい事件に巻き込まれ……。

感想・レビュー・書評

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  • 要素がぎっしり。
    明治の雰囲気に良く合った内容で綺麗に纏まっていると思うんですが、要素が多すぎてこれいるかなと思う物も多々。
    もう少しさっぱりさせても良かったかなと思います。

  • 何というか、全体的にツッコミ所満載でまとまりがないというか、これ話終わってるの?という終わり方でした。
    最後の、半年前の真相とかは「はぁ??」と言いたくなるほど。それまでの話の流れをぶったぎってませんか。

    オカルトっぽくしている割にはピラミディアン?については雑な説明のみ。こんな中途半端な説明ではカルトっぽさが半減です。

    そもそもこのタイトル、降霊会をして謎を解いてるわけでもないし、降霊した内容を本人が覚えてないなら意味ないし、話の流れ的に霊媒師はお嬢さまだろうけど、何でお嬢さまがそんな強力な霊媒師になってるのか説明がないし、父親が呪いをかけてるから、ということで説明ができないわけでもないけど、じゃあ何でそんな呪いがかかってるの、というところも説明なし。あの日、本来はお嬢さまは父親に殺されるはずだったのだから、地下室で霊媒ができますよ、なんて呪いを父親がかけるはずないのに、父親から色んな呪いがかけられてる、で無理矢理説明した風にされても納得できないですねぇ。

    一番納得いかないシーンは。
    お嬢さまをかばって背後から袈裟がけに切られたトーマに対してお嬢さまが、「大丈夫? トーマ」と言ってトーマの背中に手を置いたところ。
    大丈夫なわけあるか! バッサリ切られてるの、血がドバドバ出てんの、もうちょっと緊迫した台詞なかったの!?
    転んで膝擦りむいた子供じゃないんだよ!!
    ビックリしました。すごい差し迫ったシーンのはずなのに、それで一気に冷めました。

    まったくグタグダで話が終わったのかどうかいまいちわからない終わり方でしたが、これ、続けるつもりなのでしょうかね?
    結局仮面の男が何者かは明かされず、復活した二つの魂は何だったのかも明かされず、公爵家の惨劇も十三人にこだわってたけど、粛清がしたかったのか本来のシナゴークがしたかったのか…色々中途半端な説明ばかりでした。

  • 待ちに待った長岡マキ子の新刊!……なのだけれど、私が求めていた長岡マキ子はこれじゃない。凄惨な殺人事件で父と使用人を亡くし後ろ盾がなくなった華族令嬢が、犯人探しのため探偵の真似事をする話。文章は引っかかることなく、ライトノベルと一般文芸の間にあるような、レーベルの方向性にあったライトミステリーだが、長岡マキ子の持ち味が失われている。「中の下!」でも「オタク荘」でも女の子に影響されて前向きに努力する主人公に好感をもったのに、本作の主人公は年頃の娘であり、華族という食うに困らない恵まれた立場でありながら、婚約をのらりくらりとかわし、異性と二人暮らしをし、探偵という遊びごとを続けようとする。華族令嬢なら華族令嬢らしく身の丈にあった幸せを探した方がいいと思うよ。
    1巻でストーリーが完結していない点もマイナス。「死仮面の男」の正体とは、「デスマスク・ルール」とは何か、薔子の父は何の儀式をしようとしていたのか、謎が謎のまま残され1冊が終わってしまった。続編ありきの結末だとしてもすっきりしない。カルト・ミステリーというか、ミステリー風カルト小説という方が正しいのでは。

    少年少女の一生懸命さと女の子の等身大の可愛らしさを描くライトノベル作家に戻って欲しいな。つまらなくはないけれど、光るところがなくて続きも是非読みたいと思えなかった。

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