これは弁護士の仕事ではありません! (富士見L文庫)

著者 :
制作 : けーしん 
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 23
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040720135

作品紹介・あらすじ

念願叶って大手事務所で弁護士になったものの、理不尽な指示に反発してあえなくクビになったユカリ。路頭に迷いかけたところを救ってくれたのは、貧乏暇なしを地で行くお人好し弁護士の弱小事務所だった。
 貧乏所帯の生命線はある資産家の顧問契約のみ。この生命線を維持するためなら何でもやります! 相続争いに不倫問題、引きこもり。ユカリは獅子奮迅の働きを……するはずが、猫の代理に犬の弁護?証言者はウサギ?? 
 何でもやるけど、でもこれって弁護士の仕事なの!?

感想・レビュー・書評

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  • なんとなくタイトル見て買ってしまった。
    短編が3話収録で、ストレスが溜まっている時の気分転換にはならないけど、気楽な気持ちで読める。

    主人公のキャラクターがいかにもラノベっぽくとんがっていて、最初は読みにくさを感じたが、読み進めていくうちに少しずつ落ち着いてきて、最後まで読める。

    お茶の描写が美味しそうで、自分でも飲みたくなってきた。

  • タイトルからは全く想像がつかないんですが、お茶―とりわけ台湾とか中国とかそっち系+動物と話せる能力、が謎解きのメインとなるお話です。
    正義感に溢れる女弁護士・ユカリが主人公。最初は大手弁護士事務所に就職したが、合理主義的過ぎて弱者を切り捨てるというそのやり方が気に食わず、啖呵を切ってクビになってしまう。
    貧乏弱小ながら人情味あふれる事務所に拾われ、なんとか仕事にはげむユカリだったが、ある日その弱小事務所の生命線である顧客から、遺産相続に関する相談を受ける。
    依頼してきたのは資産家の家の年老いた女性。
    資産家の主が亡くなったが、遺産は全て猫に残すという遺言が出てきて、彼女を含めた複数の兄弟でもめる。
    そんな中当の猫が行方不明になり、探しているうち、ユカリは奇妙な青年と出逢う。お茶の店を営んでいるというその青年・縁(えにし)は動物の言葉がわかるという。
    縁は資産家の猫の言葉を聞き、ユカリに伝える。
    はじめは半信半疑なユカリだったが、その猫の言葉がヒントになり、本物の遺言状がみつかる。
    二話目はユカリの大学時代の同級生の依頼。同級生は結婚したがすぐに夫を亡くした。夫は子犬を助けようとして事故で亡くなった。夫は亡くなる前、あるマンションに密かに出入りしており、別に女性がいたのではないかと疑いが掛かる。子犬もその浮気相手の飼い犬だったのではないかと。
    同級生の夫の命と引き換えに助かった子犬を病院から引き取る途中、ユカリは縁とばったり会う。
    またもや縁が子犬の言葉を聞き、それが解決につながる。
    あるマンションは会社の倉庫で、夫は動物が好きではない妻に遠慮して、そこでこっそり犬を飼っていた。
    三話目は、将来は偉大なピアニストになると言われている少女が引きこもってしまう話。少女が大事にしていたウサギが死に、その遺体を母親が勝手に処分してしまったことが引き金だが、背後には「挫折したピアノの夢を娘に託そうとする母親」と「そんな母親に反発したいが、それとは別に母親のことが大好き」という子供の複雑な想いが絡む。

    主人公の女弁護士の名前がユカリ。そして相方の男性は縁(えにし)。
    「縁」という漢字は「ユカリ」とも読むんで、ペアの名前ですな。
    中国とか台湾のお茶を淹れる時って、手順があったりするし、茶器が小さめだったりするイメージがありますが、それを男性が淹れるというのは実にいい。
    この本を読む前から理想の場面でした。
    自分でも淹れてみたくなったけど、無理そうなので私はティーバッグかな。いや、せめてポットをつかうか……w

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著者プロフィール

BL作家。2001年『甘い口づけ』でBL作家としてデビュー。同作スピンオフ作品『奪われる唇』でヤクザものシリーズを確立後、警察ものからケモミミまで執筆ジャンルは多彩。

「2017年 『お弁当代行屋さんの届けもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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