冴えない彼女の育てかた 12 (ファンタジア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 328
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040720777

作品紹介・あらすじ

突然の電話を受け、待ちに待った加藤恵との誕生日デートをドタキャンして倫也が向かった場所は――病院だった。そこで知らされた予想だにしない状況に、倫也は大きな決断を迫られ……!?

感想・レビュー・書評

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  • 全体的なストーリー展開としては少し大味な印象ながら、それでもこの巻の読ませどころは、さながらラブレターのような倫也から恵への"独白メール"でしょう。

    また物語の終わりに近づく数ページ、恵が「まだ、許してないからね?」と言いつつも手を握り合っている2人の姿を微笑ましく、何故か既視感を感じさせられました。これもテンプレでしょうか?

    カバーイラスト、口絵も読後にピッタリとハマる詰め方は、著者とイラストレーターのシンクロ率の高さを物語っているようで良かったです。

    完結まであと少し、ヒロインそれぞれの着地点にも注目してます。

  • 13巻に記載。

  • 突如として、作中キャラの誰も望まなかった転が始まる.

    フィールズクロニクルのヘルプに倫也が加わる流れ、というか筋書きが劇場版とだいぶ違ってて驚いた羽島伊織がマルズとの間に入る件はなかったし、かなり倫也が強引に関わりにいっている感じだった.
    病室で苑子女史と倫也が朱音から衝撃のカミングアウトを聞かされる件で、朱音が漏らした自分のやり方に対する吐露と無難なゲームを許さない信念を垣間見ることができた.

    その後の恵との電話パートは劇場版の電車を待つ駅のシーンとほとんど同じだった.ただ大きく違っているのは、電話の向こうの恵は、劇場版の恵みと違ってボロボロ泣いていたこと.

    それにしても、Girlssideで描かれる女子たちだけの物語がなければ成り立たない物語だけど、主人公視点からは見えないところで世界は動いてるって感じがあって個人的には好感がてる構成だと感じた.
    巻末で告白シーンを中途半端に描いて、Girlssideによって読者を生殺しにするのは罪深いと思ったけども.

  • 最後の最後で衝撃。そっちに舵を切ったのかと。あとがきで更に驚き。GS3と13巻で完結とは! 物語中で時間が流れているので、いつかは結末がやってくるのは仕方がないことですね。現実ではありえなそうだけど、ハッピーなエンディングにまとめるために(そうまとめてもらえると期待しつつ)、どんなふうに持っていくのかが非常に楽しみ。表紙はキャラ絵ではなく印象的なシーン。

  • 前巻の引きでこの展開は予想できないと言うか、普通に加藤が交通事故に遭う展開かと思っていたよ……

    そして第12巻は何故表紙が紅坂朱音じゃないのかと疑問に感じてしまうくらい物語の中心に紅坂朱音の存在が有った内容だった
    これまで対立やメンバー引き抜きなどで少なからぬ因縁があった紅坂朱音。そんな相手が倒れたと聞いて倫也がどのような行動を起こすかといえば……
    正直、今回の話は倫也の行動に感情移入できる部分が少なかったためか、彼の行動を最後まで認められないまま読み終わってしまった印象。

    倫也は元々ライターではないのだから、今取り掛かっているゲームを「神ゲー」にするためには他の全てに目もくれず自分たちのゲームに専念しなければならないはずと私には思える
    ただ、倫也が憧れ大切に想っている詩羽と英梨々の作るゲームが「神ゲー」ではなく普通の良作に終わってしまうかもしれないと知ってしまったなら、これまでも自分のオタク感情のままに突っ走ってきた倫也が自分のゲームよりも二人のゲームを優先してしまう気持ちも判らなくはない。判らなくはないけど、でもなぁ……
    どうにも加藤の涙ながらの訴えが心に響いてしまう

    そんな私でも倫也が詩羽や英梨々と一緒にゲーム制作する光景を懐かしいと想ってしまったのは否定できない。そうだよね、最初はこのメンバーで同人ゲーム制作を始めたんだよね
    だからこそ慣れないディレクションであっても倫也は実力以上のものを発揮して、きちんと二人の許容範囲内であり且つ二人の魅力を存分に発揮でき「神ゲー」に至る道へ到達することが出来たのだろうね

    そして最後には倫也の頑張りのお陰か、加藤が折れたのか表紙の光景が描かれた時には少しだけじんわりときてしまった
    あまりにもご都合主義的な展開だけど、きっと誰もが待ち望んでいた展開でも有るわけで。今回の共同制作や「フィールズ・クロニクル」の制作も終わったことで双方の因縁も薄れたと見て良いのかな。それぞれの立ち位置は変わってしまったけど、また仲良くゲーム制作する事はあるのかな?

    それにしても……、前巻でそれなりの量のイチャイチャ展開が用意されていたのは確かだけど、まさかこの作品で告白展開があるとは思わなかったなぁ

  • 気がついたら感想も数に6冊も読み込んでいるという超展開。おまけに外伝4冊も購入してしまった。ゲームの展開を使い、過去の自分の関係性を振り返り、それが現状の問題点を解決する、という方向で動いているけど、良くもまぁ、こういう面倒な構造を思いついたな、と。あと、登場人物達の熱量の高さを見ていると、物事を動かすのは情熱だよな、と改めて思うなど。

  • 作者さんも後書きで言ってますがラストに向けていろいろ見えてきた感じ。 このままだとまさかの大団円なのか!?ここまで来たらギャルゲで出して個別ルート遊ばせて欲しいです。R18でもいいのよ?

  • これぞメインヒロイン・加藤恵。というかもはや聖女の域だろ、これ。まぁ惚れた弱みもあるのかもしれないけど。やむを得ない事情はあれど、倫理君はそういう人間だと分かってるけど、大事なデートをすっぽかしていろいろフラフラしてた倫也はサークルのためにも全力でお返ししないとねぇ。残りはGS含めて2冊、どういったゲーム作成になるか、どう締めてくれるか(さすがに恵ルートは外れそうにないが)、期待。

  • アニメと合わせて完結かな?
    最近このパターンが多い気もします。

  • あー、恵√はいっちゃったかー!
    しかし、丸戸先生ならもう一転ワンチャン(邪悪な微笑み)

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著者プロフィール

小説家/脚本家。小説デビュー作『冴えない彼女の育てかた』(ファンタジア文庫)では、原作のみならずTVアニメ・劇場版のシリーズ構成並びに脚本も担当。

「2022年 『冴えない彼女の育てかた 深崎暮人画集 下 Fine.』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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