横浜駅SF (カドカワBOOKS)

著者 : 柞刈湯葉
制作 : 田中 達之 
  • KADOKAWA (2016年12月24日発売)
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  • 51レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040721576

作品紹介

日本は自己増殖する<横浜駅>に支配されていた。脳に埋め込んだSuikaで管理されるエキナカ社会。その外で廃棄物を頼りに暮らすヒロトは、エキナカを追放されたある男から人類の未来を担う“使命”を課され……

横浜駅SF (カドカワBOOKS)の感想・レビュー・書評

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  • 横浜駅が増殖するロジックと、巻き込まれる人たち、抗う人たちの理屈に違和感がなく、スイスイ一気読みした。ところどころ現実とリンクした用語や自動音声が挟み込まれてクスッと笑える。Suicaに託された意味は深い。日常で馴染んだツールなだけに、壮大なSFの設定とつながるギャップが楽しかった。

  • SFは苦手なのに・・・なぜか借りて読んでみてしまった。
    基本地図とか鉄道とか好きだし。
    本を手にしてみて驚く、本州中が横浜駅になってることに!
    私の頭じゃついて行けないほどの想像を絶する展開。

    好きな人は好きなんだろうな~

  • テーマがおもしろく、細かい設定も洗練されていて、読まず嫌いでSFを避けていた私としては新たな扉を開いたような気分になれました。
    ただ、設定がおもしろいだけにストーリーが少し負けてるような気が…。
    なんか完結してないな〜と思ったら続編があるとか。読まなきゃ。

    専門用語が多く難しいので、イメージしづらい部分もあり…
    マンガの方も読んでみたい。

  • 「あなたのSuikaは不正認定されています。強制排斥を実行します」
    本州の99%を覆う横浜駅。人々は脳に埋め込まれたSuikaにより管理されるエキナカ社会を生きていた。
    横浜駅の外で暮らす非Suika住民のヒロトは「18きっぷ」を託され、横浜駅へ入る決意を固める。タイムリミットは5日間。
    ヒロトが果たすべき使命とは。「42番出口」にあるものとは何なのか。
    これぞまさに青春18きっぷ!

    うーんなんだこれ好き。
    JR北日本の工作員アンドロイド、JR福岡の前線基地、無法地帯四国、キセル同盟、JR統合知性体。
    「位置情報が不正です。改札機能を実行できません」「改札プログラムを終了し、通常モードに移行します」自動改札こわい。でもなんか好き。
    あとアンドロイド好きだなーーーやっぱり!あーネップシャマイ…AAT互換…。トシルも好き。最後の台詞が…見当違いだけどいやむしろだからこそ…だからこそいい。

  • 数百年後(1千年位?)の未来、自ら拡張機能を有した横浜駅は本州の殆どを覆いつくし四国も侵略し、更に北海道・九州への進出を目指していた。JR北海道とJR九州はそれぞれ独自に対横浜駅戦を展開している。
    宇宙開発や人口衛星、リニアなどの技術は高度文明時代のものとして既にほぼ消失。遺構となり一般には忘れ去られている。
    日本人は横浜駅が自動生産する食料・生活物資に依存するエキナカの人、横浜駅から廃棄される物に殆ど依存しているsuica認証を体内に保持していない駅外の人。そして組織的な状態を保ち、横浜駅進行を食い止めている北海道・九州の人。それと横浜駅の侵攻を防げず、無政府状態となった四国の人に分けられている。
    そんな中、横浜駅による日本完全支配を阻止しようとする人達の活動を描いたSFである。
    開設以来現在に至るまで、延々と改良工事をやり続けている横浜駅が、このように進化(構造遺伝界や脅威の自動改札やその進化の過程で名残として残された赤外線カメラ・・・)する設定も、未来に引き継がれた名称や技術などは、読んでいて楽しい。かつて無い世界観が表現されており、実に面白かった。
    実は横浜駅は腐海で、何かを浄化しているのかと勝手に想像していましたが…

  • 言ってしまえば壮大な出オチなんですけど、ちゃんとSFとして成り立っているところはすごい。人が文明を失い、どこか終末感さえ漂わせているのに、舞台はあくまでもエキナカ。このギャップがなんともいい。
    あと、舞台はあくまでも「横浜駅」ですが、横浜駅っぽい感じはあまりしない。さらに言えば、作中に横浜は登場しないよね。

  • 横浜駅が自己増殖を始め、本州を覆い尽くした未来の日本。
    駅の外の小さな集落で暮らしていた主人公が、18切符を入手したことをきっかけに、スイカと自動改札に支配されたエキナカに浸入する。

  • 日本のサグラダファミリアを言われる横浜駅が意思をもって日本全国に増殖・浸食していく。横浜駅の構外で成長した少年が運命を託されて横浜駅構内に旅立つ。横浜駅の抵抗勢力のJR北日本の工作員(ヒューマノイド)、JR福岡の脱走社員などのキャラクターが優れているだけに、野生児たる主人公が横浜駅をはじめとするテクノロジーにあっという間に精通していくように描かれるのは残念だった。

  • 出落ち感があるタイトルだが最後まで楽しく読めた。

  • 世界観は難しいが、増殖する横浜駅や、抵抗するJR北海道や九州など、アイデアがよかった。

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