蜘蛛ですが、なにか? 5 (カドカワBOOKS)

著者 :
制作 : 輝竜 司 
  • KADOKAWA
4.05
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本棚登録 : 45
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040721866

作品紹介・あらすじ

マザーとの死闘を制し、次なる敵【魔王】との戦いへ向けて力を溜める日々。だが強くなりすぎた「私」は人間たちの注目を嫌でも集めてしまう。遂に捧げ物の食べ物が!? 蜘蛛子と人間たちの道が交わる第5幕開演!

感想・レビュー・書評

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  • 面白い。前巻までの伏線とミスリードが、今巻で鮮やかに解きほぐされる。構成の妙と、一人称語りによる騙りの手法が綺麗に決まっていて、自分が一体どの時点で騙されたのか、前巻までを思わず読み返したくなってしまう。

  • ワクワクな展開の楽しい一冊。
    今までの蜘蛛子レベルアップも楽しかったですが、"転生勇者シュン達vs帝国vsエルフvs魔族の戦い"時間軸と"蜘蛛子"時間軸の対比が絶妙です。
    作者様のストーリーも素晴らしいですが、人物メインとなるイラストも素晴らしい。カラーのメラカッコイイです。
    6巻は更にネットと乖離していく様なのでそれにも期待しています。

  • 異世界に蜘蛛として転生しちまった廃神メンタルのJKが、とうとう母殺しに挑むことになる第5巻ですが、なにか?

    この巻でようやく時系列の把握ができました。蜘蛛子が転生者のうちの誰なのか、とか。蜘蛛子と魔王の関係性とは何なのか、とか。色々な事実が分かってきましたね。スッキリしました。 

    強力な味方ができたと同時に、不穏な空気が身内からでてくるあたり、蜘蛛子の受難な日々はまだまだ続くのでしょう。このままどこまで強く、どこまで高みに上っていくのか。いずれにせよ常にひーこら言っていそうな蜘蛛子の活躍に期待します。

  • 魂は同じでも、装いを変えては気づけない。

    打倒マザーを成し遂げ、本格的に迷宮の外へ探索の手を広げた主人公、そこで遭遇した第一人類は転生者のひとり根岸彰子/ソフィア・ケレンでした。

    本編と並行して進行していた「S」編もここでいったん中断、再開はどのタイミングになるのかはまだわかっていません(九巻発刊時点)。
    ですが、言外に引っ張ってきた「主人公は誰なのか?」という問題の答えはこの時点で一応(半分)出たと思います。

    ここからの巻はシュンたちがいかにして翻弄されるに至ったか? という回答に代えて過去編=本編一本で進行していくのですが、この辺りは書籍版からの読者だと早いうちに察せられたのかな?

    語り口自体は平易でも、多数の視点が交差する多層構造は、書き手/読み手ともに負担が大きいのではと危惧したりもするのですが、やはりその分紐解かれた時の爽快感は素晴らしい。
    また、その辺の読書体験は各々が作っていただければと思いますので、結論の出ない差し出がましいお節介は控えて。

    魔王が巻き起こす嵐もなぜか小康状態。
    主人公はこれまでの流れを踏まえ、恐れられつつ敬われる土地神様みたいな扱いをされることになり、人助けと、そのお礼の甘みでほっこりすることになりました。
    その一方で、自身が口実で起こってしまった戦争では結果的には大虐殺、と傍から見てる分には相変わらず行動が一貫しません。

    だけどこの辺が別に二面性ではなく、読んで思考を追体験する分には自分のやりたいことをやっているだけと言い切れるのがいいですね。
    で、Web版と比べこの辺りまではあらすじを比べても「魔王」周りを除けば微妙と言い切れる差異しかないようですが、実は主人公の根本にまで踏み込んで軌道修正しているので「絶妙」と言い切っていいかもしれません。
    良いも悪いも置いといて、彼女こそが「主人公」だと言い切れます。

    その辺「S」編で中心となるシュンの生き方がひたすらに不器用で、周囲に支えられているけど「勇者」に縛られて、我を通すための力も情報も何もかも足りてない。
    良くも悪くもただのいい人で終わってしまっている彼がどう動くか? その辺が心配です。
    実はWeb版に比べて、犠牲者が減っている気がしないでもない上に漆原さんなどの脇を固める面々もしっかりしてるので言うほど悪くならないとも思ってますけどね。

    で、本編では主人公、念願かない「アラクネ」に進化。
    見た目半分が人外から脱したことになり、魔王との一時休戦を経て、ここから九巻までは見た目女の子だらけの珍道中に移行します。

    姿変われば扱い変わる。
    読者目線として、もう主人公をマスコットとしては扱えません。少なくとも本編中では。

    思考はまっっっったく! 変わっていないので残念美人へと見方をシフトできるんですが、
    ここからはお気楽ムードが強くなることもあり、何回か迎えてきた転機の中で一番大きなものかもしれません。

    あともう一点挙げるとして。
    ポティマス、神言教教皇、主人公、魔王、そしてその他。それぞれが違った立場で異なった目的を目指して暗躍するストーリーはここから提示されました。

    今回は勘違いから主人公が台風の目になりましたが、これは序の口、彼女迷宮内に閉じ籠っていた時とは比べ物にならないくらい、本格的に嵐を巻き起こすことになります。
    その結果と材料は「S」編で既に提示されたと思うので、ここからは詳細に追っていくターンですね。

    そんなわけで別嬪さんに衣替えしました主人公の珍道中を楽しんでくださいませ。
    ここからは表紙絵にこじんまりと収まらず、主役としてデンと存在感を放っていきますよ。

  • 前巻を借りてから間があったのでその間にweb版も読みましたー
    というわけで今作からはweb版との違いも楽しみつつ読んでいます
    大迷宮内での出来事は多少の違いはあるものの展開は同じだったけどvsマザーあたりからは大きく変わってきてる感じなので今後の展開がますます楽しみ
    蜘蛛子さんを応援する気持ちで読んできたけどここ最近の展開は「どうしてそうなった!」な感じでそれを楽しんでます

  • あれ?爺…爺がいない…と思ったら次かー。
    なんか勇者も出てきてたし、いろいろ変わってるなあ。
    並列思考たちがどうなってしまうのか不安の極み。

  • 第4巻まで電子書籍で読んでいて、感想は書いていませんでしたが、実はとても好きなシリーズで、5巻も大いに楽しめました。内部で全くつながりのわからなかった2つの物語が併行で進んできていたのが、5巻でようやくつながりました。しかし、これで対立構造は明らかになってものの、ちょっと一方が強すぎてバランスを欠いているように思えます。
    果たしてこれからどう展開させていくのか気になるところ。

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著者プロフィール

小説投稿サイト「小説家になろう」に2015年5月より『蜘蛛ですが、なにか?』を投稿開始。初投稿作品だったが一躍人気作になり、本作で書籍化デビュー。

「2018年 『蜘蛛ですが、なにか? 9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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