通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか? (ファンタジア文庫)

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  • KADOKAWA
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040722030

感想・レビュー・書評

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  • 政府によって、あこがれの異世界での冒険が!
    しかしその冒険には、母親が付属していた。

    一体何の略なのだろうかと思ったら…政府、恐ろしい。
    確かに母親は失ってから、離れてから
    ありがたみが分かるもの。
    が、この時期に仲良しこよしになると、それはそれで
    将来大変な事になりそうな?
    大事にしましょう、をすりこんだ方が…とか思いますが
    そんな事を言っていたら話が始まらない!w

    ここまで息子ラブなお母さんもすごいですが
    わりと母親に弱い主人公も面白い。
    そんな主人公母と対照的なのが、今回のラスボス。
    こういう人、いますけど…いますけど
    自分から切り離したい! と思いますけど
    こういうのに限って、すごくしつこい!!
    盛ってる、と娘談ですが、元は一体どんな人で??

    この展開から考えると、もう一人のプレイヤーが
    どうして一人なのか、もそのうち出てきそうです。

  • これは絶望せずにはいられません。男子高校生のフルダイブゲームが母親同伴という残念きわまりないおいしい設定。他人事だからこそ笑ってすませられるレベルの深刻でありながら傑作なギャグです。革ジャンを洗濯してしまう驚愕の家事センス、肌年齢が-20歳、息子を叱らない、息子にベタベタ……なにかと現実離れした母親と登場人物たちとの掛け合いはひとつひとつが楽しみでした。よかった点は、主人公とその母親だけではなくいくつかの親子が登場すること。複数の家族像を描くことで、それが一様ではないのだというひとつのテーマを表しています。ヒロイン(ヒロイン?)の真々子さんの悲しむポイント、怒りのポイントは息子を愛する母親のそれで、「同じような母親から憧れられるような理想の賢母」というより「子のが親にはこうであって欲しいと考える理想の母親」として描かれているように感じました。そのせいかストレスは少なく読むことができます。軽く読み返してふと思ったのは、母親ではなく、姉でもよかったのではということでした。たとえば、弟を溺愛する姉も、今作の真々子さんと似たような行動原理を持つのでは。そう考えてみたとき、母親とはなにかという掘り下げが描き切れていないのかなとも思いました。その惜しい部分を織り込んで星4です。白瀬さんが美味しすぎてずるいですね!

著者プロフィール

井中だちま:第29回ファンタジア大賞〈大賞〉受賞作「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」にてデビュー。

「2020年 『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?11』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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