- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040723259
作品紹介・あらすじ
アラクネになった蜘蛛子は魔王とまさかの和解、そして吸血姫とその従僕とともに旅に出ることに。けれど人外パーティの珍道中は前途多難で……。
蜘蛛ですが、なにか? 6 (カドカワBOOKS)の感想・レビュー・書評
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挿絵が可愛いしわかりやすくなっています。インターネット版とは内容が少し変わったような気がします。しかしながら主人公のキャラクターが保たれていて残虐な内容なのに軽快な感じで読めるところが不思議です。
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力は手に入れた、次はどうする?
「異世界転生」がジャンルとして定着し、派生して「モンスター転生」も続々と世に送り出されている今日この頃、お元気ですか? 私は元気です。
と、言うわけで巻を重ねるにつれてWeb版から展開が修正されていく『蜘蛛ですが、なにか?」も六巻では見事オール書き下ろしになりました。
名もなき一匹の蜘蛛がただひたすらに生き抜き、強くなっていくパートはほぼ過ぎ去りました、ここからは得た力を使ってどう生きていくかに、命題が移るということですね。
命の危険が去れば、美味しいものが食べたくなる。
お腹が満たされたらおめかしもしたくなる。
さて、次は何をしよう?
必死に生きていた頃は気にならなかったことが目に入るようになり、できるようになったことが多くなると多種多様、色鮮やかな達成感が生まれる。
よって詳しい説明は省略しますが、今回は強くなることしかやることがなかった時代との決別、対比が効いてくる巻だと思います。
Web版との比較は野暮なのでやりたくないのですが、ああこれなら、これからの展開が完璧に乖離するなって確信が生まれました。
大まかな行動はまだ似通って見えても、心の動きが大きく違うのですもの。あと、(ほぼ)新規キャラとのちょこちょことした絡みがサプライズとして効いていて、微笑ましくなったな、と。
あと、ロナント爺さんがフリーダムに動いていて、これがキャラが勝手に動くってことなんだと再確認しました。
主人公に見せ場を作りつつ、人間模様な群像劇を書くってのは難しいと思いますが今回は大体爺さんのおかげで両方達成できていた気がします。すごい。
ここで改めて表紙をご拝見。
人型の上半身を得て、前世ではなし得なかった「誇り」をどう実現していくか考えつつも、相変わらず心の中で一人ボケツッコミ、テンパリ芸を披露している主人公になんだか一読者として微笑ましいものを感じてしまいます。
クレバーだけど、基本アホ。だけど、周囲を引っ掻きまわすだけ引っ掻き回してあっけらかんとしている彼女のことが好きです。
主人公たるものこうでなければ。
イラストの力も相まって綺麗どころになっても、素直に萌えさせてくれないのも流石です。
今回もイラストすべて外れなしだと思うんですが、形容しがたい魅力と残念さを放ってますよね、この娘さん。
ここからの展開が強くなった後のボーナスタイムとは思いません。苦労した甲斐があったとひと息つきたい気持ちもありますが、Webで短めに流された「アラクネ」時代が今回、そして次回以降もガッツリ書かれることを考えると7巻が待ち遠しいという気持ちの方が強いです。
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