浅草鬼嫁日記 四 あやかし夫婦は君の名前をまだ知らない。 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040724751

作品紹介・あらすじ

前世にまつわる嘘の一つが明かされて、すれ違っていた想いに再び向き合った真紀と馨は、約束していた江ノ島デートへ! その頃浅草では、元あやかしの友・由理彦の妹の若葉が、怪我をしたあやかしと出会っていて……

感想・レビュー・書評

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  • 前巻に続いて今回は由理彦の"嘘"のお話
    終わりかたは仕方ない、と思いつつも何となく悲しい…
    このままでいたらだめだったのか、とも思うけど馨と真紀も言っていたように嘘はいつかはばれるしそれが遅いか早いかの違いなんだよね…

  • 鬼嫁シリーズ第4弾。
    前作に続き、秘密が解き明かされます。
    今回は3人組の一人、継見由里彦くん。
    切なく哀しい秘密だけど、ほっとしだろうな。
    ずっと秘密にするには辛すぎる。

  • 前巻の真紀に引き続き、今度は由理彦の嘘の話。その嘘は自分の居場所を守るためのものでもあるけれど、周りの人を傷つけないためのものでもあって、憎むことはできないもの。それでも、由理彦本人が自分のことを許せていないのか悲しい。由理彦の「真実」を知ったときの真紀や馨を見て、ほっとして嬉しくなった。本当にこの幼馴染みの3人はお互いが大切なのだということが分かって。

  • ■ 2405.
    〈読破期間〉
    2024/3/2~2024/3/10

  • 切なさが止まらない展開。
    由理の「嘘」が明らかに。
    その嘘は、暴かれたら一大事の大きな大きな嘘だった。
    本当に切ない…。

  • 「冬の夜」
    一つ一つと暴かれる者。
    彼は一体どれだけ大きな隠し事をしているのか少し予想は着くが、もしそうだったとしたら塗り固められた彼女の過去よりも壮絶な嘘になるのでないだろうか。

    「江の島とあやかし夫婦(上)」
    度々起きる地震と些細な喧嘩。
    小さな地震に関しては兎も角とは余り言いづらいが、それよりも自分の恋愛が上手くいかないからと言って態々カップルに喧嘩させるなんて神様としてどうなのだろう。

    「江の島とあやかし夫婦(下)」
    記入された届出とプレゼント。
    大切な日に花束とはいかずとも彼女を想う一輪を探しに行った末とはいえ、話し合いも出来ずその場にいた事だけを責められたら何も言えないだろうな。

    「化け猫と寒椿(上)」
    謹慎中の陰陽師にお礼の品を。
    妖でも人間であろうと礼儀は大切である事に変わりないだろうが、まさか陰陽師の実家にまで訪ねてくるとは流石に誰も予想しなかったろうな。

    「化け猫と寒椿(下)」
    彼の家にかけられた呪い。
    確実な呪詛返しの方法すら分からず一日忘れただけで命に危機が訪れる程の呪いなのに、何故何時誰にやられたのか詳細が分からないのだろう。

    「嘘暴く、夢世界」
    彼女が獏に願ったが最後。
    成り代わるにしても数年間の歳月を共に過ごした家族全員を騙す事は、彼にも流石に難しかったのか彼女が鋭かったのかどちらにせよ最悪の状況だな。

    「雪舞う、大晦日」
    真の名を伝える事により。
    彼女はただ純粋に兄に成り代わって自分の元に居てくれる者の正体を知りたかっただけであり、まさか彼が兄で居なくなってしまう事など考えもしなかったのだろうな。

    「そして夫婦は、新たな君の名前を知る」
    新学期になり消えた彼を想い。
    全てが終わった後、彼女を連れて帰らねばならなかった為どうなったのか結末を知らなかった二人からしたら一週間であろうと長い日々だったろうな。

  • ついた嘘は、ひとつの我儘と矜持。

    京都から帰った最強あやかし夫婦、次に明らかになる嘘は、鵺の由理の嘘。彼女の妹が鍵となる。由理の正体は、前巻ラストで示されていたのですが、なるほど、そういう感じで人間の世界にいたんですね。妹ちゃんはほとんど今回初登場に近い状態で、いきなりこんなに大きな役割なので、正直あまり深く共感できなかったけれど。むしろ、凛音とか茜の方が大きく心に残ったかもしれない。凛音これもう絶対いい人だし。立場は同じにできないけれど、最終目標は近いところにあって、ただし手段に問題アリ、という。彼だけに限らず、前世と関係したり、またはあやかしと人間の関わりに関して意味を持つキャラクターが増えたので、彼ら彼女らの抱えている葛藤とか事情が語られてきて、さらに続きが気になります。あと、いつでも手鞠河童はかわいい。

    ラスト、由理の選択に安心。こういうタイプの小説で、よもやサヨナラはないと思っていたけれど。

  • あやかし夫婦第四弾。

    今回は、あやかし夫婦の親友、浅草老舗旅館「つぐみ館」の息子、
    継見由理彦のお話。
    その正体が知られ、大事にしていた家族を失うのだが、
    あやかし夫婦のもとへは、転校生という形で帰ってくる。

    その合間に、江の島デートや、前作で世話になった津場木茜へのお礼にも行って、
    また津場木家の呪いというややこしい案件を拾ってくる。

    一応、浅草が舞台の場面もあって良かった。
    でもちょっと、鬼嫁の暴力的シーンが少ないのが気になる。

  • 百合彦の秘密がとうとう・・
    3巻でなんとなく予想はできていたけれど・・

    今後凛音はどうなっていくのか楽しみ。
    安倍晴明の謎キャラ感も好み。

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著者プロフィール

福岡県出身。小説『かくりよの宿飯』シリーズが大ヒットとなり、コミカライズ、TVアニメ化、舞台化など広く展開する。ほか代表作に『浅草鬼嫁日記』『メイデーア転生物語』(富士見L文庫)、『鳥居の向こうは、知らない世界でした。』(幻冬舎文庫)、『水無月家の許嫁』(講談社タイガ)などがある。

「2023年 『メイデーア転生物語 6 片想いから始まる物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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