あやかし双子のお医者さん 五 幽霊と邂逅の半身 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040724775

作品紹介・あらすじ

あやかしのお医者さんである双子・晴と嵐と、弟子の莉莉。
 彼女は双子とともに傷ついたあやかしを癒す中で、全てのあやかしを消そうとする術者・吉野と対峙する。彼こそが、晴が長年捜し、止めようとしていた相手だった。吉野は今も、あやかしのために命を落とした相棒・九重の死に強い嘆きをいだいていた。
 莉莉と双子は彼を止める鍵となる幽霊と出会い、吉野があやかしへの“呪い”を街にまき散らそうとしていることを知る。吉野を捜し出すことはできたが、止めようとした莉莉の身に危険が及び――。

感想・レビュー・書評

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  • 「其の一」
    合わす顔が無く隠れていた。
    どれだけ無様で情けない死に際だったとしても、大切な人であれば何がなんでも会いたいと思うのでは。
    彼と再会することによって確実に現状は変わるだろうが、どちらに転ぶかは分からないな。

    「其の二」
    彼を止める為に先手をうつ。
    存在を認識できて過去の出来事をしれただけでも、皆にとって大きな収穫だろうが全てを知る事が鍵かもな。
    色々と混濁する人間関係ではあるが、これだけの期間で自分に関係する人と運良く出会えたよな。

    「其の三」
    行き先は必ず書かれている。
    自分の子が問題行動をし座も動きだしたというのに、彼の両親は一体どこで何をしているのか気になるな。
    二人に共通する事かもしれないが、あまりにも考えが幼すぎて話をしている方が疲れそうだな。

    「其の四」
    彼を止めるための犠牲者は。
    彼女の力の強さには驚かされてばかりだが、彼が居ない場所で今回みたいな自体を想定すると恐ろしいな。
    彼の暴走を止める事ができたうえに、丸く収まったのはいいが少々面倒くさい二人だったな。

  • 人のことだけでなく、あやかしのことも放っておけない莉莉。それに巻き込まれる晴と嵐も、莉莉のことをお節介だと言いつつも放っておけないのだからやっぱり優しい。そんな3人のげんどうで変わっていくあやかし嫌いの吉野を見るのが楽しかった。トラブルに自ら突入していっている気はするけれど、莉莉と双子なら乗り越えられると信じられた。

  • 基本的にこのシリーズ癖のある駄目っ子が多いなというか全員がそうなので、全体的にやりとりが子供っぽくなってます。
    それでも莉莉はちょっとずつ成長しているのかな。お母さんとして皆を纏めて行けると収拾がついて良いかなと思います。

  • 自分に自信がないことは人に迷惑をかけるのかもしれない
    吉野も桐生もこまったちゃんだ
    でもみんなその気もちがわかるから、いらいらするけど憎めないんだねぇ

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著者プロフィール

3月生まれのO型。独特な和風ファンタジーの世界観と、人物たちの日常に寄り添うドラマ展開を描き出す、実力派作家。代表作に『遠鳴堂あやかし事件帖』シリーズ、『九十九さん家のあやかし事情』シリーズ、『あやかし嫁入り縁結び』シリーズ(富士見L文庫)など。一作一もふを心がける。

「2020年 『あやかし双子のお医者さん 九 再会の飯綱使い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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