- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040724836
作品紹介・あらすじ
神化によりスキルとステータスを失った蜘蛛子は、一般人以下のお荷物状態になっていた。そんな魔王一行に襲いかかる転生者――狂戦士と化した鬼人。しかも蜘蛛子は最強魔王とはぐれてしまい……これって大ピンチ!?
感想・レビュー・書評
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蜘蛛子の無双が恋しい(T_T)
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★戦闘力?/そんなことよりもご飯だ!(p.96)
前巻から二年後、神化しシステムからはじき出されスキルやステータスのいっさいを失った蜘蛛子にとっては苦難の旅が続いているがようやく魔族領との境界である魔の山脈に到りバーサーク状態のラース(京也)と遭遇し一般人以下に弱体化している蜘蛛子ピーンチ。最後にチョロっと糸が出てきてこれから能力を取り戻しなんせ中身は神なのでさらに強化されそうな感じにはなった(かもしれない?)。 -
「なろう系ラノベ」いわゆる異世界転生もののラノベです。
6巻から2年が経過している模様。
今回も魔王一行パートがメイン。
ゴブリンから狂戦士『鬼人』まで進化した転生者「笹島京也」との出会い。
ん~、きょっとあれかな蜘蛛形態から人型に変化してから「普通のファンタジーラノベ」になっちゃったかな?
頑張れ作者! -
国境の町へとたどり着く「私」たち
早々に魔族領へと抜けたかったが、オーガの出現により国軍が動く事態となり、足止め
今回はそのオーガが中心に物語が展開する
ゴブリンへと転生した笹島は、オーガ、そして鬼人へと進化していく
そして、ついに国境の町を出立した「私」たちと山中で出会うが……
そしてついに力復活
【以下再読のための備忘】
・幼女のくせにいっちょ前にヤンデレの波動に目覚める吸血っ子
・人形だから息なんてしてないはずなのに、スピーという鼻息が聞こえそうな感じだ。
・「あいつが守った命だ。だったらあいつみたいに前向いて、幸せになるのがあいつのためってもんだろ?あいつが守ったものは、こんなに幸せになりましたってな。あいつが命をかけただけの価値がありましたってな」
・「はい。そこの妬心娘」
・なんというご都合主義。けどご都合主義大いに結構!
・あんな、メラゾフィスの顔、……あれはあれでいいわね。じゃなくて!
【内容:アマゾンから転記】
蜘蛛子、無敵から最弱に大転落! 転生者との再会で死の予感……!?
神化によりスキルとステータスを失った蜘蛛子は、一般人以下のお荷物状態になっていた。そんな魔王一行に襲いかかる転生者――狂戦士と化した鬼人。しかも蜘蛛子は最強魔王とはぐれてしまい……これって大ピンチ!? -
ご都合主義万歳(笑)ここぞというときに発揮されるご都合主義こそ心強い!さて、蜘蛛子ちゃんこと白ちゃんが二年の月日を経て、ようやく糸を出すことが可能となりましたーパチパチパチ 内に秘めた力の一部をようやく。ほんと糸出すだけだけど。鬼人となった笹島くん、理性取り戻すまでどれくらいかかるのか?
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面白さ続行。神化するも弱化した白ちゃんと幼女軍団の旅。弱体でも蜘蛛子の魅力変わらず。鬼笹島くんが登場。序盤にでてきたエルフ国侵攻時に笹島くんもちゃんと出てきたので、安心して読める。ラスト近くでようやく白ちゃんの復活の兆しがあるのも嬉しい。
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ここは一旦箸休め、とは言えランチの用意は進んでますよ?
全編スペクタル、派手な空戦が繰り広げられ、衝撃の真実が明かされる! まさに劇場版! そんな七巻とは打って変わり、今回も書き下ろしながら地に足を着けて今後への足固めといった趣の第八巻です。
地味ですが、なにか?
いえいえ、作品全体を俯瞰して見るとたぶん絶対に必要になるパートだと個人的に思っています。
それに。目新しさがなさそうで、逆にあるというか。
ほぼ全パートで病弱キャラのまま進行してるのに、軽妙なトーク(心の声)で「あ、大丈夫だな」って読者に心の底から納得させる主人公「白」ちゃんにはもはや熟練の技すら感じます。会話文は相変わらず少ないけどね!
雪山登山は単純な強さだけでは苦戦する脅威、深読みを誘発させるけど今回は大した思惑で動いていなかった敵、など意外性もありました。
ちなみに今回は原本と言えるWeb版の「鬼」編を元にしています。
ですが時系列を変更して主人公一行と転生者のひとり鬼くんこと「笹島京也」との邂逅を早めたのは妙手でした。
これによって、長くて本筋の進行を阻害しがちな笹島君の生い立ちを大胆にカットしつつ、彼という人物の核を押さえて主人公の物語に組み込んできてるなーって印象です。
読者を選ぶえぐみとなる情報も、この作品ならではの方法で察してもらうようになっていますし、この辺はかなりうまいなと。
もちろん、次巻辺りでさらっと明かされることもあり得るとは思っていますが、それもそれで。
あらかじめ伏線張っとくといないじゃ、趣が違うとでも言いましょうか。
他に個人的に思うこととしましては、ここにきて主人公の行動がバタフライ効果(蜘蛛だけど)的に色々な方面に影響を及ぼしてるなってことでしょうか。
現状では複雑さはないのですが、その分わかりやすくて把握しやすいのがこの作品のいいところだと思います。
無論裏で起こってることは凄惨なんですけど、そんな中で一見クールビューティー、中身は推して知れな主人公がアエルたち四人娘とおねーさん的に絡んでるのが、うん、いいね。
牧歌的な印象を崩さずにのほほんとした旅を続けているのがなんかいいんですよね。
とはいえ、大きな流れに巻き込まれた犠牲者たちを茶化すことはなく、残された各々が悩みつつ我が道を行くという確固としたものが感じ取れるのがまたいいところ。
今回は特に、飾り気のない文章と会話が多いなと感じましたがその分作品としては強固になっている、とレビューの冒頭に翻るようですがそう思うのでした。
それでいて、ロナント爺さんは人情味あふれつつも相変わらず勝手に動き回るのでここからはタイムテーブルの把握が大変になってくるな、と心配になりつつ。
いうか馬場先生はあとがきで述べられた通り確実に筆が乗っていますね。
そんなわけで、元から膨ませた部分も多いほか、微妙にキャラの芯がポジティブ? に変わってきているのは喜ばしいことです。
拾われることなく、途中で千切れた伏線が将来的に結ばれるんじゃないか? って期待も自分の中で生まれています。具体的にはブイリムスの娘の転生者がモブキャラで終わるのは惜しい! とか。
とはいえ、クリフハンガーな引きから当然生存を確約された笹島くん、彼が今後どう救われるのか?
気になります。
人それぞれ、価値観は色々。
「己の為したいように為す、自分の意志がなにより大事」「この人を私の側に置いておきたい」って、あくまで自分本位に周囲を引っ掻き回す子もいれば、その逆もいる。
周囲ありきの「正義」なんてあやふやなものを掲げつつ、理性的なのに怒りに任せて暴れまわることしか出来ない。けれど、本当は誰よりも平穏を求めている。
笹島君はそんな「いそう」なのに、そうそう「いない」性格の持ち主だと思います。
なんだかんだ言って、この巻がいつにない位に重苦しい雰囲気になったのは彼が原因ですし、ここからの展開は結果から計算して一応見えているにしても、少しでも良い方向に転がってくれればなと願うのみです。
イラストについて。
今回は表紙で晴れて人型になった「白」ちゃんを御開帳。女性らしい部位を魅せつつ、三つ編みを巻き付けるって発想がまた独創的だと思います。
挿絵から女の子たちの可愛さ、美しさ、掛け合いの楽しさが目立つことに加えて、ソフィアの爆発的な感情を見て成長を実感したりするなど。
魔物たちについてもコミカルだったり優美だったり、種族ごとの違いを再確認しました。
そして、慟哭する鬼くん、彼はこの巻に限って言えばもう一人の主役と言っていいと思っています。
鬼人に進化した姿が思ったより若くて筋骨はしっかりしていても線が細かったのは意外でしたが、それが彼の危うさ脆さを強調しているようでいいですね。いや、それ以上に鋭く整っていても、幼いのかも。
そんな、意外性もあって、自分の中での彼の印象は大きく変わりました。
さっき言った通り、幸せになってほしいと思うくらいに。 -
スキルを失い一般人以下の歳弱状態で二年経過。
魔王とともに魔族の国へ向かう旅と、ゴブリンへ転生し平和に暮らしていた笹島=ラースの凄惨な人?生メインのストーリー。
無敵な白ちゃんに早く会いたい。