ここは書物平坂 黄泉の花咲く本屋さん (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 108
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040730189

作品紹介・あらすじ

上司のパワハラで絶望した奈美は、ある日古ぼけた店を見つける。そこは未練のある本が集まる、鬼の店主が経営する地獄の本屋だった。店主からのプロポーズは置いといて、奈美は様々なお客さんを相手に奮闘するが!?

感想・レビュー・書評

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  • ファンタジーに分類しましたがラブストーリーでもあり、ミステリーでもあります。

    ある日会社帰りに迷い込んだ本屋さんで、なくした本を見つけた奈美は生気を取り戻し、クビ寸前まで追いつめられた崖っぷちから生還。昼は会社、夜は本屋さんでのアルバイトをすることに。

    本屋さんと会社の両方で奮闘する奈美と、彼女を見守る人たちの温かい物語です。解かれていない謎がまだまだあって、シリーズ化に期待です。続刊が楽しみ!

  • 心が擦り切れていた主人公がたどり着いたのは
    妙な古本屋さん。

    自分で値段を決める事といい、店主といい立地といい
    変としかいいようがない所です。
    そこでバイトをする事になるわ、住むことになるわ。
    上司がもう…な現実ですが、前を向き始め
    当たりがさらにきつきつに。

    昔のクラスメイトにも気が付いた主人公ですが
    そのやりとりがラブコメのようで面白いですw
    いや、ラブコメになっているのは
    相手だけ、なのかも知れませんが。

    最後としては、もしや…な展開。
    上手くいったというか、良かったというべきか。
    ところで、店主さんはいくつでしょう…。

  • タイトルと表紙に惹かれて購入しました。

    仕事に絶望した主人公「荒波奈美」が、地獄の本屋さんとの出会いを通じて前を向いていくお話。

    全体的にほんわかした雰囲気のお話で、店長と奈美の掛け合いもさることながら、本屋の同居人であるツヅリちゃんとのやり取りは非常に微笑ましかったです。ツヅリちゃん自身にも何か秘密があるようなので、ぜひ続編が出れば良いな!と思う次第です。

  • 表紙にひかれて。なんだか粗は感じてしまうけど、立ち直ったあとの主人公が好きだった。

  • 21.04.09読了
    地獄に繋がる手前にある本屋さん。
    本の値段が魂の値段。本との巡り合いによって、人生が変わっていくお話。
    本当は続編あるのかなぁ?
    と思いつつ。私だったらどんな本が出てくるんだろう。とも。

  • 本好きとしては本にも魂がある、なんて素敵。

  • あの世とこの世の間にある不思議な本屋。最初は怖いところなのか?と思ったけれど、居心地良さそうにしている奈美を見て、そんなことはなさそう。と思い直した。本との出会いで、気持ちを新たに動き出す人たちをもっと見たくなった。奈美とツヅリと店長さんの日常も、ホッとできて楽しかった。どんどん「家族」になっていくように感じられて。

  • 設定も面白いのだけれど本の内容の掘り下げと人物や本編とのかかわりがちょっと薄いかなー。
    主人公のパワハラへの消極的さがちょっと複雑な気持ちになったけれど本好きあるあるはすっごくわかる。

  • 魂の一冊に出会える本屋って素敵ですね。
    言い値=自身の魂の値段と言うのは怖いですが。
    読まれるのを待っている本、なくしてしまったけど再会を待ってくれている本。
    同じタイトルの本ではなく、まさしく自身が持っていた本そのものに出会えるのも、本好きにはたまらない設定かと。
    奈美ちゃんが、結構ハードな生活してるのにあっけらかんとしているので、あまり重くなり過ぎず読めたのもよかったです。
    あの腹立たしい課長への成敗が無事に決まったのも爽快感がありました。
    ただ、奈美ちゃんは静さんの生まれ変わりなの?
    店長さんの贖罪とは?など、明らかにされなかった部分もあったので、その点は少し物足りなさもあったり。
    何となく察することはできますが、明確な説明はなかったので。
    今後明らかになる展開もあるのでしょうか。

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著者プロフィール

ライトノベル作家。ゲーム業界出身。「戦国コレクション」のTVアニメ化の際、脚本も執筆。代表作に「ROOM NO.1301」(富士見ミステリー文庫)「俺の教室にハルヒはいない」(角川スニーカー文庫)等がある。

「2018年 『忘却のカナタ 探偵は忘れた頃にやってくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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