わたしの幸せな結婚 (1) (富士見L文庫)

  • KADOKAWA (2019年1月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784040730196

作品紹介・あらすじ

 この嫁入りは黄泉への誘いか、奇跡の幸運か――

 名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、継母と義母妹に虐げられて育った。
 嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞(きよか)。
 数多の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。

 斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。
 初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく――。

 これは、少女があいされて幸せになるまでの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 実家で虐げられていた美世が久堂家に嫁ぎ、自分を取り戻していく話。

    今まで家族にも愛されていなかった美世は、愛されることに疑心暗鬼で人を信じることができなくなってしまっています。
    その美世の心が少しづつほぐされていく様子が心地いい。
    色々気になることが解決しないまま終わったので消化不足だったけど、この本はシリーズだった。結構長く続いているので読むのが楽しみです。

  • 継母と義妹に虐げられて育った、美世。
    強制的に嫁入りを命じられた相手は、冷酷無慈悲と噂されている、軍人、久堂清霞。

    箸休め的に読むには、適しているかも。

  • 名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、継母と義母妹に虐げられて育った。嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷夢慈悲と噂の若き軍人、清霞。大勢の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。
    斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは美貌の男。
    映画化ということで購入。
    少しずつ2人の距離感が変わっていくところがとても良く、キュンとしました。
    そして、美世が過ごしてきた日々に涙が止まりませんでした。
    実写では目黒蓮くんと今田美桜ちゃんが演じるのでとても楽しみ。

  • 明治か大正かという雰囲気の和風ファンタジー。シリーズ1作目。
    異形という存在と戦う設定があるが、本筋はラブストーリーですね。

    斎森美世は名家の生まれだが、早く母を亡くし、継母と義妹に虐げられて育った。
    使用人以下の扱いだったが、ある日突然、嫁入りが決まる。
    気難しいという噂の軍人の家に、婚約者の候補として送り付けられた。
    帝都で対異特務小隊を率いる久堂清霞は、優秀だが怖れられていて、縁談が次々に壊れているという噂だったのだが。

    家は郊外にあり意外と質素で、働いている人間も少ない。
    内気で世間知らずな美世は、そっけない清霞の態度にびくびくするが、働くのには慣れているので、進んで家事を手伝う。
    ろくな着物も持たず、顔色が悪い美世を不審に思う清霞と家政婦。
    これまでの令嬢は、辺鄙な地での質素な暮らしにすぐ音を上げていたのだが‥

    口数が少なく不器用だが、強いだけでなく、若く見目麗しい清霞。
    自己肯定感が低く弱々しいが、真面目で素直な美世。
    しだいに心通わせていく二人だが、そこはごくゆっくりとしたペースで。じわじわ~と甘く(笑)

    ファンタジー設定の部分も、この先に大きく動いていくようです。

  • とても面白かった。恋愛小説は、あまり読まないけどするする読めた。
    でも、少しありふれた作品だったので、-1(☆)かな。

  • 異能を受け継げず、使用人扱いだった、斎森家の長女・美世。
    名家中の名家・久堂家との縁談が来て……。

    シリーズ第1作。

    「落窪物語」を連想させる筋に加わるのが、異能というファンタジー要素。

    冷酷無慈悲ではなく、恋愛経験に乏しいからこそ、ぶっきらぼうなだけ。

    とびぬけた容貌と実力。
    美世を大切に思い、陰でいろいろと行動する姿。

    久堂清霞の愛情表現は少女漫画的で、キュンとくる。

    初々しいふたりの恋愛部分は、かなり甘め。

  • 異能を受け継ぐ名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、義母と義妹に虐げられて育った。
    そんなある日、嫁入りを命じられた相手は、冷酷無慈悲で大勢の婚約者候補が三日と持たず逃げ出したというと噂の若き軍人、久堂清霞。
    初対面で辛く当たられた美世だったが、実家に帰る事も出来ず過ごすうち、少しずつ清霞と心を通わせていく。


    漫画化、アニメ化、実写映画化もされた、人気和風恋愛ファンタジー。
    作者の顎木あくみさんのデビュー作です。

    家族に愛されず育った少女が、縁談の相手との交流を通じて心を癒し、自分を取り戻していくお話。
    確か和風シンデレラストーリーとかのキャッチコピーで売り出されていたような気がしますが、主人公が義母や義理の姉妹に虐げられているというシチュエーションは同じでも、主人公が大人しく控えめ……言い換えると臆病で従順というだけでここまで痛々しさが違うものかと……。特に序盤可哀そうすぎて見ていられないです……。
    中盤、清霞と交流が増えてきたくらいからは少しずつ優しい雰囲気になっていくんですけど。

    恋愛ものとしては、スローペースでほんのり甘い程度です。かなり続刊も出ているのですが、7巻あたりが発売された際にストーリー紹介で「ついに結婚の日を迎え~」的な事が書いてあったのを見て『わたしの幸せな結婚』というタイトルなのにまだ結婚してなかったんだ、と驚いた覚えがありますが、このペースでゆっくりと交流が進んで行くなら逆に納得かも。

    まだ明らかになっていない謎、伏線のようなものがあるので、いずれ続きも読みたいです。

    表紙も華やかでとても綺麗。

  • 続きも読んだけどもういつもドキドキするし、この本の終わりが見えて来ませんね。いや、終わってほしくない!

    • thehinoさん
      これアニメで見たんだよ!!(タメ口でごめん)
      号泣した……感動できてドキドキもするからサイコー!!本も読んでみよ!!
      これアニメで見たんだよ!!(タメ口でごめん)
      号泣した……感動できてドキドキもするからサイコー!!本も読んでみよ!!
      2024/07/28
  • おもろかった。さて、なんでこんな恥ずかしい題名の、いかにも私が読まなさそうな本を読んだかというと(あはは)、数ヶ月前から漫画のランキングの上位で、このタイトルをみかけていて、本屋でも平積みで推されてた(漫画が)ので、ちょっと気になってたんだ。が、元の小説があるというのを知ったので、それなら字ぃ読むほうが楽だろうと、古本屋で買ってきた(売れているようで、在庫がたくさんあった)。手に取ってみたら、ものすごく薄い本(いわゆる薄い本ではなくて、実際にページ数が少ないキャラ文庫)、和風伝奇もので、ベースがほぼシンデレラ。継母と継姉にいじめられて育ったみすぼらしい少女が実は、能力凄かった、そして、超良い男に愛される、どや!という感じの、アンダードッグ、大勝利ストーリー。めっちゃスッキリします。
    出てくる人(ええもん側)、全員美形というのも、非常によろしい。
    ただし、買うのがこっ恥ずかしい(あはは)
    別の本の間に挟めて買いたくなりますな。
    そして、6巻まで出てるので、続きも読もうと思います。

  • まさに和風シンデレラストーリー。
    美世の心情や、幸次の美世に対する気持ちがとても切ない。泣ける物語です。

    美世と清霞のこれからが気になります。
    2巻目からも読もうと思います。

    美世には幸せになってほしいです。

  • シンデレラのような境遇に置かれた主人公が、美麗で本当は優しき名家の当主と結ばれるお話。
    さあ、一緒にキュンキュンしましょう!

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    幼い頃に母を亡くし、義母と義妹に虐げられて育った美世。
    もともと父母は、異能の力を宿した子を望む人々の思惑により、父と義母との仲を引き裂く形で結婚した。
    そのため義母は、後妻に入ったあとから、美世に激しい憎しみを向けていったのだった。

    そんな中、美世に持ち込まれたのは、異能の力を持つ家の中でも特に名家とされる久堂家当主・清霞(きよか)との縁談だった。
    清霞は冷徹で、婚約者候補たちはすぐに逃げ出してしまったと噂されていた。
    しかし生きる意味を見失い、どこにも居る場所がない美世にとっては、とるに足らないことだった…

    こうして美世は、清霞のもとを訪ねたのだが…

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ベタな設定の恋愛ファンタジーですが、キュンが常日頃足りない者としては、美世と清霞のまわりに意地悪な輩が増えれば増えるほど、キュンとしてしまうのでした。
    結局のところ、わたしは王子様に守ってもらいたい願望は捨てきれない女子なのであります。
    現実世界では叶いそうにもない願いなので、こうして虚構の世界で王子様に守ってもらっております。

    あとがきにもあるように、舞台は明治・大正時代をモデルとし、清霞は異能者として軍に務めているという設定です。 
    ちょっと「はいからさんが通る」みたいな感じですね。美世の性格は全然違いますが…
    ただこの巻では、異形に対して異能が使われるよりも、身内のいざこざ中心のお話だったので、異形とのカッコイイ戦いを期待した方はちょっと物足りないかもしれません。
    いや、でもタイトルからは異能の力が出てくる話とは推測しにくいので、異能バトルを期待して手に取る方は少ない…かな??

    恋愛ものとして捉えれば、キュン度はなかなかなものです。
    冷徹だけど実は優しく、主人公を守るためには爆裂な力を発揮する王子様に、ぜひわたしたちも守ってもらいましょう!

  • 書影が素敵だったので
    ついつい手を出してしまいました。。。。
    幾つになっても
    強くて優しい王子さまに
    憧れてる自分が気恥ずかし。。と思いながらも
    読み耽ってます。
    アニメもスタートしてるみたいですが、
    美しい作画でいい感じでした。

  • アニメを一気見したので久しぶりに再読。
    顎木先生の書くお話は文体が柔らかくて、品があるだけでなく読みやすさまで兼ね揃えた素晴らしい作品だと思います。
    やはり何度読んでも初対面時の清霞があまりにも冷たすぎて毎回ヤイヤイ言いながらページを捲っている気がします。それだけ美世ちゃんは読み手側から見ても庇護欲を掻き立てられるというのでしょうか……娘を見ているような気分になってしまいます。
    ふたりの幸せをずっと見守っていきたくなるような、最高の1巻です。

  • 控えめに言って最高でした…!

    皆さんもおっしゃっておりますが、帯に記載してある“和風シンデレラストーリー”という絶妙な言葉に惹かれ、購入しました。 
    和風が好きな私にとってこれは買うしかない!と思い、珍しく即決し読んだところ、内容にとても引き込まれ、時間を忘れて読み進めてしまいました!



    酷い扱いをされてきた美世と、冷酷無慈悲だと噂の清霞の初々しい恋愛物語。
    ひたすらに美世を応援したくなりました!
    そして呉服店、着物、櫛など和ごころをくすぐるようなワードが出てきて、非常に魅了されました!
    オススメの一冊です(^-^)❤️
    続きも買います!!

    • 地球っこさん
      まりのすけさん、はじめまして!

      フォローありがとうございます。

      表紙の美世の着物姿、可愛らしいですよね♪

      これからもまりの...
      まりのすけさん、はじめまして!

      フォローありがとうございます。

      表紙の美世の着物姿、可愛らしいですよね♪

      これからもまりのすけさんのレビュー楽しみにしてます。
      よろしくお願いします(*^^*)
      2020/11/09
    • まりのすけさん
      マリモさん

      はじめまして、フォローバックありがとうございます!

      最高でした……見事にツボにハマりました^^;
      続きが楽しみで仕方ありませ...
      マリモさん

      はじめまして、フォローバックありがとうございます!

      最高でした……見事にツボにハマりました^^;
      続きが楽しみで仕方ありません!♡
      漫画も気になります!
      2020/11/09
    • まりのすけさん
      地球っ子さん

      はじめまして。
      フォローバックありがとうございます!


      拙い文章ですがそう言っていただけて嬉しいです!!( ; ; )
      ...
      地球っ子さん

      はじめまして。
      フォローバックありがとうございます!


      拙い文章ですがそう言っていただけて嬉しいです!!( ; ; )
      私も、地球っ子さんのレビュー参考にさせていただいてます!
      こちらこそよろしくお願いします(^^)
      2020/11/09
  • ツンデレなご主人様に愛されるシンデレラストーリー。この設定って流行り?
    心理描写が丁寧で上品な感じがする。

    ブクログレビューでみかけたので読んでみた。前に家族で映画を観に行ったな。娘の蔵書。

  • とても面白かったです!和風シンデレラストーリーというポップが着いていますがまさにその通りだと思いました!恋愛×ファンタジーという物語の構成もあり普通の恋愛とはまたちがう感覚で読み進めることができました!

  • アニメで気になりすぎて小説も読んだ。
    異能が無く、家族から虐げられてきて育ち自分の殻に閉じこもってしまった美世が嫁ぎ先で出会った人たちと心を開いていくお話。
    一人一人のキャラクターが本当に好きな本。私もこんな人たちに囲まれて生きていきたいとずっと思えるほど最高だった。
    また異能などの異世界ファンタジー要素も含まれていて、エンタメとしてとても面白かった。
    二巻以降も読みたい

  • 大正・明治の世界観からの異能の世界を素敵に描かれているなと感じた。
    ストーリー構成も私好みですぐに一冊を読み終えてしまった。
    2巻も早速読みたい気持ちに駆られています。
    美世の育った環境は酷過ぎて辛くて読んでいて泣きそうになりました。
    そんな辛い中で一人強く逞しく生きてきた美世がどのような人達と出逢い、どのような人生を歩んでいくのかと思うと楽しみでいっぱいです。
    清霞と美世、二人のこの先が楽しみです。

  • 少女漫画を読んでいるみたいな気持ちで、おもしろくてずっとドキドキワクワクして読んだ〜続きが楽しみで仕方がなかった〜最初は気持ちが暗くなる感じだったけど、デートのところからずっとニヤニヤしてた。ひひ。
    ノベライズ本はなんとなく敬遠してたけど、漫画みたいにすごく読みやすくて、良い意味で軽くてよかった。(わたしの中では途中で飽きちゃうことが多い)電子書籍で買って読んだにも関わらず、読み切るのが惜しくて残りのページ数確認しながらずっともったいない気持ちで読めたし、特に好きなシーンは何度も読み返したりしてた。2巻も即買い。続きもたのしみ。

  • 放送されていたアニメが非常に面白く、原作からと思い購入。アニメの視聴は一旦止め読み進めることに。
    ほぼほぼキャラが刷り込まれていたのでそのままにイメージしていく。
    家族に苛められていた女の子が嫁ぎ先で幸せになっていく、と有りがちな話なのだが、何故だろうドンドン引き込まれてしまう。
    登場人物が魅力的なのだろう。
    卑屈だった美世が美しく、そして少しずつ強さをつけていく様子が応援したくなり、また対比とした斎森家の人間はトコトン憎らしく没落していく様は、同情する気にもならない。

    良い意味でこの1巻で完結してもよいのではと思えたが、続巻がまだまだあるので、アニメより先に読んでいこう。
    苦難の道が続くのだろうか?何にもないとは思えないし、異能についても語られていくのだろうな。

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著者プロフィール

長野県在住。小説投稿サイトにて作品を発表し、2019年、『わたしの幸せな結婚』で作家デビュー。

顎木あくみの作品

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