わたしの幸せな結婚 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 4361
感想 : 265
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040730196

作品紹介・あらすじ

この嫁入りは黄泉への誘いか、奇跡の幸運か――

 名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、継母と義母妹に虐げられて育った。
 嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞(きよか)。
 数多の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。

 斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。
 初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく――。

 これは、少女があいされて幸せになるまでの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 実家で虐げられていた美世が久堂家に嫁ぎ、自分を取り戻していく話。

    今まで家族にも愛されていなかった美世は、愛されることに疑心暗鬼で人を信じることができなくなってしまっています。
    その美世の心が少しづつほぐされていく様子が心地いい。
    色々気になることが解決しないまま終わったので消化不足だったけど、この本はシリーズだった。結構長く続いているので読むのが楽しみです。

  • 名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、継母と義母妹に虐げられて育った。嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷夢慈悲と噂の若き軍人、清霞。大勢の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。
    斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは美貌の男。
    映画化ということで購入。
    少しずつ2人の距離感が変わっていくところがとても良く、キュンとしました。
    そして、美世が過ごしてきた日々に涙が止まりませんでした。
    実写では目黒蓮くんと今田美桜ちゃんが演じるのでとても楽しみ。

  • 明治か大正かという雰囲気の和風ファンタジー。
    異形という存在と戦う設定があるが、本筋はラブストーリーですね。

    斎森美世は名家の生まれだが、早く母を亡くし、継母と義妹に虐げられて育った。
    使用人以下の扱いだったが、ある日突然、嫁入りが決まる。
    気難しいという噂の軍人の家に、婚約者の候補として送り付けられた。
    帝都で対異特務小隊を率いる久堂清霞は、優秀だが怖れられていて、縁談が次々に壊れているという噂だったのだが。

    家は郊外にあり意外と質素で、働いている人間も少ない。
    内気で世間知らずな美世は、そっけない清霞の態度にびくびくするが、働くのには慣れているので、進んで家事を手伝う。
    ろくな着物も持たず、顔色が悪い美世を不審に思う清霞と家政婦。
    これまでの令嬢は、辺鄙な地での質素な暮らしにすぐ音を上げていたのだが‥

    口数が少なく不器用だが、強いだけでなく、若く見目麗しい清霞。
    自己肯定感が低く弱々しいが、真面目で素直な美世。
    しだいに心通わせていく二人だが、そこはごくゆっくりとしたペースで。じわじわ~と甘く(笑)

    ファンタジー設定の部分も、この先に大きく動いていくようです。

  • とても面白かった。恋愛小説は、あまり読まないけどするする読めた。
    でも、少しありふれた作品だったので、-1(☆)かな。

  • 異能を受け継げず、使用人扱いだった、斎森家の長女・美世。
    名家中の名家・久堂家との縁談が来て……。

    シリーズ第1作。

    「落窪物語」を連想させる筋に加わるのが、異能というファンタジー要素。

    冷酷無慈悲ではなく、恋愛経験に乏しいからこそ、ぶっきらぼうなだけ。

    とびぬけた容貌と実力。
    美世を大切に思い、陰でいろいろと行動する姿。

    久堂清霞の愛情表現は少女漫画的で、キュンとくる。

    初々しいふたりの恋愛部分は、かなり甘め。

  • 続きも読んだけどもういつもドキドキするし、この本の終わりが見えて来ませんね。いや、終わってほしくない!

  • おもろかった。さて、なんでこんな恥ずかしい題名の、いかにも私が読まなさそうな本を読んだかというと(あはは)、数ヶ月前から漫画のランキングの上位で、このタイトルをみかけていて、本屋でも平積みで推されてた(漫画が)ので、ちょっと気になってたんだ。が、元の小説があるというのを知ったので、それなら字ぃ読むほうが楽だろうと、古本屋で買ってきた(売れているようで、在庫がたくさんあった)。手に取ってみたら、ものすごく薄い本(いわゆる薄い本ではなくて、実際にページ数が少ないキャラ文庫)、和風伝奇もので、ベースがほぼシンデレラ。継母と継姉にいじめられて育ったみすぼらしい少女が実は、能力凄かった、そして、超良い男に愛される、どや!という感じの、アンダードッグ、大勝利ストーリー。めっちゃスッキリします。
    出てくる人(ええもん側)、全員美形というのも、非常によろしい。
    ただし、買うのがこっ恥ずかしい(あはは)
    別の本の間に挟めて買いたくなりますな。
    そして、6巻まで出てるので、続きも読もうと思います。

  • まさに和風シンデレラストーリー。
    美世の心情や、幸次の美世に対する気持ちがとても切ない。泣ける物語です。

    美世と清霞のこれからが気になります。
    2巻目からも読もうと思います。

    美世には幸せになってほしいです。

  • シンデレラのような境遇に置かれた主人公が、美麗で本当は優しき名家の当主と結ばれるお話。
    さあ、一緒にキュンキュンしましょう!

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    幼い頃に母を亡くし、義母と義妹に虐げられて育った美世。
    もともと父母は、異能の力を宿した子を望む人々の思惑により、父と義母との仲を引き裂く形で結婚した。
    そのため義母は、後妻に入ったあとから、美世に激しい憎しみを向けていったのだった。

    そんな中、美世に持ち込まれたのは、異能の力を持つ家の中でも特に名家とされる久堂家当主・清霞(きよか)との縁談だった。
    清霞は冷徹で、婚約者候補たちはすぐに逃げ出してしまったと噂されていた。
    しかし生きる意味を見失い、どこにも居る場所がない美世にとっては、とるに足らないことだった…

    こうして美世は、清霞のもとを訪ねたのだが…

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ベタな設定の恋愛ファンタジーですが、キュンが常日頃足りない者としては、美世と清霞のまわりに意地悪な輩が増えれば増えるほど、キュンとしてしまうのでした。
    結局のところ、わたしは王子様に守ってもらいたい願望は捨てきれない女子なのであります。
    現実世界では叶いそうにもない願いなので、こうして虚構の世界で王子様に守ってもらっております。

    あとがきにもあるように、舞台は明治・大正時代をモデルとし、清霞は異能者として軍に務めているという設定です。 
    ちょっと「はいからさんが通る」みたいな感じですね。美世の性格は全然違いますが…
    ただこの巻では、異形に対して異能が使われるよりも、身内のいざこざ中心のお話だったので、異形とのカッコイイ戦いを期待した方はちょっと物足りないかもしれません。
    いや、でもタイトルからは異能の力が出てくる話とは推測しにくいので、異能バトルを期待して手に取る方は少ない…かな??

    恋愛ものとして捉えれば、キュン度はなかなかなものです。
    冷徹だけど実は優しく、主人公を守るためには爆裂な力を発揮する王子様に、ぜひわたしたちも守ってもらいましょう!

  • 書影が素敵だったので
    ついつい手を出してしまいました。。。。
    幾つになっても
    強くて優しい王子さまに
    憧れてる自分が気恥ずかし。。と思いながらも
    読み耽ってます。
    アニメもスタートしてるみたいですが、
    美しい作画でいい感じでした。

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著者プロフィール

長野県在住。小説投稿サイトにて作品を発表し、2019年、『わたしの幸せな結婚』で作家デビュー。

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