- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040730455
作品紹介・あらすじ
敵対する司馬氏は消えたが、梅花がいなくなったことで後宮の規律は乱れ、小玉の負担は増大していた。真桂と紅燕が小玉を支えるが、反小玉の動きを見せる妃嬪も出てきている。そんな中、鳳に関するある噂が届き――?
感想・レビュー・書評
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面白かった。なんといっても本作から登場人物紹介の付録がついていて、ありがたい。主要人物はええんだが、ちょい役妃たちや武官同僚たちがいまいち忘れがちだった。今作では、小玉やその他の人物の「かわいそう」と評される問題について。私も以前「かわいそう」という一般ムーヴメントについて某所でちらっと言及したことがあるが、使われる場所とタイミングによって、どうにもやるせない嫌悪感しかない言葉になってしまうが、あれはあれで需要が高い便利なボキャブなんだろう。小玉と同意見すぎて面白かった。こういった共感も本書の魅力の一つだと思う。今まで散々うっとしかった司馬氏がとうとう降板か。最後のアレは火種になるんやろかねぇ、、。先が楽しみ。梅花も同人作家もいなくなったし、寂しくはあるが、次のヴィランがどんなのかもとても楽しみだ。
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後宮って、階級で呼び方が変わっちゃうし、一度読んだだけでは混乱している現状です。
第一部が終わり、第二部へ移行していたとか
……いつの間に!?
第二部は一冊では終わらない中長編になったようです。
小玉が伝説の存在に至る最終決戦がはじまるのかしらね? -
2022.02.07
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尖ってんな〜!
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ラブラブな気配は全くないのに、お互い熱烈に想い合っているんだなという不思議な夫婦。後宮内はゴタゴタしているけど、心の強さで乗り切って欲しい。
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軍人皇帝の第九弾。
自分の孫である皇子を殺した祖父の悪あがきが
うだうだと続いていて、あまり面白くなかった。
立太子をすすめる父と子、文林と鴻の歩み寄りが良かったかな。
血のつながらない、けれど大好きな母、小玉を守る力を得るために、
物理的に距離を取ることになっても皇太子になることを選ぶ鴻。
大人になってきたな、という感じ。 -
第2章ということで。
主人公の生きていた時代が最盛期であったと先にネタバレしているので「いろいろあった」ということをどう描き続けていくのか興味のあるところ。
司馬氏がふたになっていたのである意味平和だった後宮も本来? のどろどろした女同士の争いの火花散る戦場になったかな。
私は筋が一つ通っている司馬氏は好きだった。人間的に至らず駄目な人ではあったけれど矜持は忘れていないと思う。
ただ、残された遺児については彼自身も不幸だし、この先の未来に明るいものがあるのか分からない。
ただ、主人公たちからすれば大きな悩みの種だなと思う。
周囲の人々の主人公への言葉は一言でいうと「ビッグなお世話」でしかなく、主人公本人も感じているけれど「悪意がない分厄介」だなと思う。