わたしの幸せな結婚 二 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.02
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本棚登録 : 3073
感想 : 153
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040732534

作品紹介・あらすじ

清霞の婚約者として勉強もはじめ、穏やかな日常が訪れたかと思った。けれど美世は夜ごと悪夢に襲われ、だんだん衰弱していく。それがきっかけで、美世と清霞はすれ違い、美世は家を出ることに――。

感想・レビュー・書評

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  • 美世がなぜあんな境遇になったか、その謎が解ける回でした。

    2人の気持ちがやっとお互いに通じ会うようになって、これからも応援したくなります。

    それにしても清霞の強さが1巻では驚異的だったのに、この巻ではそんなに強くなかったなあ。

  • お互いがそっぽを向いていた1巻の表紙から、2巻は美世を受け入れはじめたように彼女へとスッと視線を送る清霞。あ、ダメなやつ。これダメ、ハート持っていかれるやつ 笑。
    そんな清霞をじっと見つめる美世。
    はぁ……美麗な軍服姿の清霞にうっとり。あっ、何気に美世が手作りした髪紐で美しい長髪結んでるやんっ。こういうちょっとしたところに、胸キュンポイントが。うぅ……や、ら、れ、た。

    今回は美世と清霞が、お互いがお互いを想いあうあまり、気持ちがすれ違ってしまう。そして、そんな2人を引き裂くようにストーリーは帝都を揺るがす事件へと発展していくのね。
    きたきた。王道恋物語に、すれ違いは「必須条件」よっ。そこへライバル登場となれば、「資格あれば尚、良し」って感じ、うふっ。

    前回から少しずつ前向きになった美世だけど、夜ごと悪夢に苛まれ体調を崩していく。美世は清霞に心配をかけられないと、ひとりで抱え込む。「大丈夫です」と美世が応えるたびに、清霞は辛くなっちゃう。美世にとって家族というのは頼ったり心配かけちゃったり、そんなことができないもの。でも逆にそばにいる者にしたら、それって自分のことを信頼できる大切な人だと思ってもらえてないのでは……となる。
    大切な人だから頼りたくない美世。
    大切な人だから一緒に乗り越えたい清霞。
    家族ってなに?ってことに美世が気づけたことから、清霞との関係もまた深くなっていく。
    なんたって、頭ポンからのうふふ~んですからね。ジリジリきてますよぉ。

    そしてシンデレラ部門が際立った前作から、今回は異能部門が頭角を現してきた。と、いうのも美世の持つ異能が何なのかが今回明らかになる。さらには彼女の異能を畏れるある黒幕によって、美世と清霞は気持ちがすれ違ったまま引き離されちゃう。さらにさらに清霞は対異特務小隊の任務により絶体絶命のピンチに陥っちゃう。美世は清霞を救うため立ち上がる……

    2巻には魅力的なキャラクターが新たに登場。
    清霞の姉、葉月。
    交渉人、新。
    清霞の上司、大海渡少将。
    1巻で不祥事を起こした辰石家の長男、一志。
    そして帝の子であり清霞の幼なじみ、堯人。もうこのお方の幽玄な美は、この世のものとは思えない。これからも登場、待ってまーす!

    • マリモさん
      地球っこさん
      おはようございます。早速読まれたのですね〜!
      素敵なレビューにあれこれ思い出して、朝からニマニマしてしまいました。
      表紙、何度...
      地球っこさん
      おはようございます。早速読まれたのですね〜!
      素敵なレビューにあれこれ思い出して、朝からニマニマしてしまいました。
      表紙、何度眺めても美しいですよね♪
      私も紫の髪紐に、シュテキシュテキー!となっていまひた(o^^o)

      ただ守られていた美世が、2巻では清霞を守るためにどんどん心が強くなっていくんですよね。
      新しい登場人物たちも出てきて、物語がひろがってきて、これからも楽しみですね!!
      2020/06/15
    • 地球っこさん
      マリモさん、おはようございます。

      土日ゆっくり読もうと思ったのに、一気に読んじゃいました。
      デコチ…まできましたね~
      じゃあ、次回...
      マリモさん、おはようございます。

      土日ゆっくり読もうと思ったのに、一気に読んじゃいました。
      デコチ…まできましたね~
      じゃあ、次回作は!?もうちょいいっちゃう!?きゃっ♡

      清霞って、美世に対してはすごく素直っていうか、ストレートに気持ち伝えてくれますよね。
      「私に寄りかかればいい、美世。もっと本心を言え。わがままになれ。そうしたら全部、受け止めてやる」
      この言葉は最高でした(σ≧▽≦)σ
      ぬりかべマリモさんが出てきちゃうの当然ですよ!
      普段の何気ないところ、たとえばさといもの煮物「うまい」とか言ってくれるしー。
      そういうとこ嬉しいですよ。
      いやぁ、美世になりたいわ。
      ぎゃっ、痛いっ、痛い!あっちこっちから石が飛んでくる!
      うわーん、うそです、ごめんなさい!
      わたし、庭先の石ころでいいです。十分です〰️。

      たくさんの魅力的なキャラクターが出てくるし、ますます楽しみです。
      これからもマリモさんのレビュー楽しみにしてまーす。もちろんこの作品以外のレビューもですよ☆
      2020/06/15
    • マリモさん
      地球っこさん

      たぶん、次はデコチ…よりは一歩進むのでしょう♡想像するだけでドキドキしてきます、むふふ(変態か)

      そうなんですよ、...
      地球っこさん

      たぶん、次はデコチ…よりは一歩進むのでしょう♡想像するだけでドキドキしてきます、むふふ(変態か)

      そうなんですよ、清霞はすごく言葉がストレートなんですよね。
      うん、寄りかかる!本心言う!受け止めてぇぇー!!となってます(о´∀`о)
      なかなかそうならないのが美世で、清霞はそうならない美世が可愛くてたまらないのでしょうが。
      そんなに口数は多くないのに、ぽろっと、美味いとか可愛いとか言ってくれるんですよねー。

      そう、本音言えば美世になりたいんですよね!あ、でも斎森家はすっ飛ばして、嫁いで以降だけでいいですけどね?!(ヘタレ)
      庭先の石ころもいいですね。下から清霞を見上げられるし、庭に出た2人を見放題…(また変態か)

      私もこれからも地球っこさんの色んなレビューを楽しみにしてます!
      2020/06/16
  • 美世がまさか異能をもっていたとは、、!
    驚きだったけど、そのおかげで清霞を助けることができたので本当に良かった。
    ますます2人の関係が良くなってきて、2人とも可愛いすぎる!

  • 明治大正風のファンタジー。
    虐げられて育った美世は、冷酷な軍人と噂の清霞と、晴れて婚約したが?

    斎森美世は、強く美しい清霞に惹かれ、ふさわしい女性になろうと願い、勉強を始めます。
    斎森家も名家の方だったが、召使い以下の扱いを受けていたので、礼儀も知らず教養もない。
    清霞の姉で明るい性格の葉月が先生になってくれたのはよかったのだが。
    夜は悪夢で眠れず、懸命に頑張る美世だったが、心配する清霞の気持ちともすれ違ってしまう。

    ある日、美世は母の実家の人間と会い、知らなかった事情を聞くことに。
    美世の母は、薄刃という表には出ない異能者の家系の出で、見込まれて斎森家に嫁いだが、異能のある子を生めなかった。
    ところが、美世には実は異能の才があるという、驚くべき事実が。そして‥

    設定の構築が前よりもわかってきて、キャラクターそれぞれの位置づけもはっきりしてきました。
    以前よりはよほど良い環境のはずなのに、ぱっと見は陰気で体調も崩してしまう美世、あぁあぁ~
    ま、解決しますから、段階的に(笑)
    運命に翻弄されながらも、勇気を出して、一歩ずつ前へ進む美世。
    胸キュンも一段ずつ☆

  • 勉強するなんて美世ちゃんえらい!清霞が美世ちゃんを心配するの感動しました。二人ともえらい、えらすぎるよ~

  • 恋愛もの、ちょっと面白いかも?(о´∀`о)

  • 面白かった。1巻ではわからんかった美世の母の血がなんとなくわかっていく。相変わらずの主役2人のホワホワして尻がむずむずするような初々っぷりと、これこそ”THEもどかしい!!”に、自分で自分が気持ち悪い笑いが出てくる(笑)。まあ、ええね、尊い感じ。シンデレラ美世に、ええとこの淑女になるためのコーチがつくんだが、これが清霞の姉(とても良いキャラ)。正しく気持ちい姉キャラに目頭が熱くなる。まあ、さくっと結婚してしまうと、それはもう終了なので、このままトラブルが出て、解決して、イベントをこなして、恋愛習熟度もレベルアップしたりとかしていくんだろう。恋愛育成系シミュレーションにそのままなりそう。新も五道もええキャラ。私個人的には葉月(姉)のキャラが好き。王道キャラの美世は基本苦手なタイプ(めんどくさそう)、でもまあ、これこそまさにモテの王道よのう、、と思うのだった(多分そう)。
    寄るべなく、ただひたすらに慕ってくる
    薄幸の美少女(もしくは美女)、、
    こたえられませんな、、と
    かの源氏と頭中将もゆうてますわな(あはは)
    いつの世も王道には変わりないもんですな。

  • 美しい文章で読みやすい。
    1巻につづき、登場人物の心情が繊細で切ない。

    清霞のお姉さん・葉月が登場!とても良い人です。
    美世は最初「葉月さん」と少し距離を置いて呼んでいたけど、参加したパーティーで「お義姉さん」と呼んでいました。

    美世の心が少しずつ明るくなっていくのを感じました。
    幸せになってほしいです。

  • 一巻の謎が解決した続編。
    異能も開花しはじめ、ファンタジーと恋愛が絡まって来た。
    さらっと読めて、続きが気になる。

  • 【ただ幸せになりたいんじゃない、あなたと隣で笑えるように】

    婚姻を結んだ美世が、憧れのパーティーに向けて己を磨く物語。

    散々と継母に虐げられて心を衰弱させていた美世を救ってくれた冷酷な軍人の清霞。
    彼の恩に報いる為に、そして何よりも自分が彼の隣に並べ立つ誇りを身につける為に、必死になり教養を修得する美世。
    目標の社交パーティーに向けて、己を磨く彼女を襲う悪夢と不穏な影。
    何もよりも希った家族の形。
    ようやく、見つけた暗闇に灯る光。
    ただの幸福ではなく、清霞の隣で幸せを掴み取る為に。

    美世は己の背負う因果を乗り越えるのだ。

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著者プロフィール

長野県在住。小説投稿サイトにて作品を発表し、2019年、『わたしの幸せな結婚』で作家デビュー。

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