かくりよの宿飯 十一 あやかしお宿の十二ヶ月。 (富士見L文庫)
- KADOKAWA (2020年12月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040736600
感想・レビュー・書評
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本当に日記のようにさらっと読める一冊。
十巻の終わりから外伝が出るのを
うずうずしていたのもあり勢いよく読み終えました。
大旦那と葵だけででなく、
様々なキャラクターの視点からも
書かれた物語もたくさん!
もちろんこの巻でも相変わらずヨダレが出そうな
美味しいお料理ばかり…!!ジュルリ。
もう少しせっかく夫婦になった二人の
ラブラブな様子も見たかったですが
十巻で完結してからの後日談なので
こういう感じなのかなぁと思ってます!
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ちょっとしたエピソードを纏めた短編集。懐かしい皆がどうなったのかを知れるのは嬉しいけど、本当にちょっとした話なので物足りなさも。葵と大旦那はもうちょっとラブラブになってても良かったのではと思う。
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「四月 ~桜の下にはお宝が埋まっている~」
掘り当てた物は。
どれだけの人に追われていたのかと呆れが一番に来たが、無事に見つけ出してもらえて良かったな。
「五月 ~アスパラたけのこ夫婦喧嘩~」
原因は些細な事。
意見の食い違いやら色々とあるだろうが、ただの痴話喧嘩で損害を受けるとなると迷惑極まりないな。
「六月 ~納豆トーストと泥棒~」
盗もうとした物。
身内の品が高値で売買されている事は正直知りたくないだろうし、相場なんて聞きたくもないのでは。
「七月 ~隠世的第一次タピオカブーム~」
お供にするのは。
結局どれが採用になったのか謎なままだが、一時的なブームほど現状維持が大変だろうな。
「八月 ~天神屋の幽霊事件~」
沢山見れる夜は。
心配していた全ての出来事が解決して良かったが、寂しさが残る結末だったな。
「九月 ~奇しい薬屋のあやかしたち~」
現世で立ち寄る。
まだ学生の二人だが力だけでいえば、隠世の者達にも引けを取らない強さだもんな。
「十月 ~噂の美女~」
俯いてばかりの。
傷心旅行とはいえ一人で見てわかるほど塞ぎ込んでいたら、誰だって心配になるだろうな。
「十一月 ~海の向こうより来た兄弟~」
想像だけの未来。
人間にとっては普通の時の流れだとしても、妖からしてみれば短く儚い夢の様な時間なのかもな。
「十二月 ~朱門天狗の事情~」
お見合いの相手。
共通の話題があるだけで初対面でも会話は弾むだろうし、その後の繋ぎにも役に立つだろうな。
「一月 ~新年~」
一つ選んだ願い。
いざとなると中々決められないだろうが、大切に思っているからこそ即絞れたのかもな。
「二月 ~北の国からの贈り物~」
北より来訪した。
元々自分より下に見て働いていた者からすれば、大出世した相手を前にするのは少し怖いかもな。
「三月 ~律子さんへ~」
最期の時は突然。
いつかはと思っていたとしても、実際に告げられたら受け止めるのは中々難しい事だろうな。 -
本編終了後の後日談。みんな幸せそうで良かったな〜と思っていたら律子様との別れが・・・。人間である律子様が亡くなるのは分かっていたけど、幸せムードの中で読むと悲しさがいっそう感じられます。葉鳥や春日が幸せになって嬉しい。特に春日の話はまた別で読めるのかな?期待してます。今回も美味しそうな料理がたくさん、特に納豆トースト試してみたい。
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2020年12月富士見L文庫刊。書き下ろし。シリーズ11作目。12編の後日談と番外編。その後のかくりよ世界と現世のあやかしたちのお話。本編を補間する話も出てきて、締めとしても、ふさわしい内容です。律子さんが亡くなり、かくりよ世界の人間のはかなさが哀しかった。