龍に恋う 贄の乙女の幸福な身の上 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040737225

作品紹介・あらすじ

■珠は寒空の帝都で不思議な髪色の男に救われる。これが運命の転換点だった――。■
 寒空の帝都に放り出された珠。彼女の窮地を救ったのは、不思議な髪色をした男・銀市だった。
 口入れ屋の旦那である銀市の厚意で、珠は住み込みで働くことに。感謝する珠だが"人ならざる者"がみえて贄とされた過去により、上手く感情を表せない。一方の銀市も複雑な境遇のようで……だからこそ珠を思いやってくれる。
 恩に報いるため健気に勤める珠は、店でも信頼を得て平穏を知る。しかし、帝都で続く少女の失踪事件に否応なく巻き込まれ――。秘密を抱える珠と銀市が、お互いの居場所を見つけるまでの浪漫綺譚。

感想・レビュー・書評

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  • 人ならざる者・妖が出てくる和風ファンタジー。

    主人公の珠は、勤め先を解雇され帝都に赴きます。
    帝都に行くなり、窮地に陥いります。
    そんな窮地の珠を救ったのは、不思議な髪色をした口入れ屋・銀古の銀市。

    作品のタイトル「龍に恋う」。
    読み進めていくうちに、予想してましたが龍は銀市でした。珠は銀市に恋をするお話かなと思います。
    ふたりの関係がこれからどうなっていくのか気になります。

  • 読み終わってタイトルが割と結構なネタバレだったことに気付く。
    彼の正体は結構終盤にならないと本編では発覚しないので。
    タイトルのこと忘れて、彼の正体に素直に驚くという。
    いい読者だ(自画自賛)

    過去が壮絶な割にあっけらかんとした主人公で好感が持てた。
    生贄として育てられてなんて、世間話をするかのようにさらっと明かされて、そりゃ彼も驚くだろうよという。
    自分に思い入れがなく頓着しない。
    読んでいて小気味いいほど。
    重い話も重くなりきらずにサクッと読めるのはよかったと思う。

    優しすぎて露骨に怪しいおじさんいるなと思ったら、案の定な展開に。
    その危機からの脱出に手助けしてくれたのが、主人公をかつて助けてくれた櫛の女性だったのが最高に燃えた。
    (ごめん、ヒーロー、君もかっこよかったんだけどね)
    今後も主人公に寄り添ってくれるようだし、安心である。
    彼女が一番のお気に入りキャラかもしれない。

  • 初めから結構重たい話だった
    しかも展開も早いし
    でも銀市がどれだけわかりにくい優しさがあるのか良くわかった
    珠もそこに惹かれたんだろうなぁ〜

  • 数奇な人生を歩んだ結果、心が空っぽになった珠。
    少しずつ心を取り戻していくストーリーにほっこり。
    銀市さん、頑張って幸せにしてください!

  • 感情が出せない珠を銀市筆頭に皆が見守ってくれていて、とても優しい。
    珠も自分より他人を優先しがちな良い子で、穏やかな二人の関係にほっこりします。

  • 時折とんちんかんな返しをする珠が可愛くて銀市さんはこれから目が離せそうもないですね。
    今までの壮絶な過去からやっと解放された珠には幸せになってもらいたいです。
    銀市さんと結婚してくれないでしょうか。続きがあるようなので楽しみです。

  • 珠がかわいい。銀市さんもなんかもうみんなかわいい

  • すごく面白かったです。

    是非シリーズ化して欲しいです❤️

    旦那様と珠がどうなるのか気になります。
    2人が結ばれて欲しいです。

  • また仕事を首になってしまった。

    なかなかの頻度だな、と思っていましたし
    何をどうしたらそんなに首に? な疑問でしたが
    そういう事…と納得。
    本人が本人の過去を淡々と語っていくので
    うっかりそのまま聞き流しそうです。
    なかなか特殊な過去ですが。

    本人がゆるいせいなのか、時代のせいなのか。
    ものすごくゆったりした感じがします。
    やられている事は、まったく『ゆったり』では
    ないですが。

    何だかいい感じで終了しましたが
    どうなるのか、にやにやしそうです。

  • 自分が優しくありたい、優しくされたいと思っているのか、暖かな気分になりながら読み進めました。似た様な題材の話が増えていて、読み漁っていますがとりあえず次の巻も買って来ようかなと思えた作品でした。

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著者プロフィール

2015年に「ドラゴンさんは友達が欲しい!(全5巻)」(アース・スターノベル)で出版デビュー。

「2020年 『アラフォー少女の異世界ぶらり漫遊記2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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