スパイ教室03 《忘我》のアネット (ファンタジア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 167
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040737409

作品紹介・あらすじ

暗殺者《屍》の任務後、選抜組の少女たちが出会ったのは、記憶喪失で出自不明の少女――アネットの母。感動の再会に盛り上がる一同だが、それはチームを分断する残酷な運命のはじまりだった。

感想・レビュー・書評

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  • 帯に第2位って書いているのを、2巻かと勘違いして、先に読み始め、100ページほど読んでから気づいて、2巻に戻った。帯にも騙された感じ。この巻の主になるのが夢語のティアと忘我のアネット、私の推し氷刃のモニカも活躍してとても良い。最後に全ての少女スパイがリストアップされて、”蛇”に立ち向かうぞ、というステイトメントがあり、さらに続刊が楽しみ。

  • どんな言葉がその人の逆鱗になるのかは、
    触れてしまってみなければわかりません。
    何でもない時に、接していれば、
    その人が何を大切にしていて、
    何を嫌っているのかが少し想像つくようになるのかも知れませんが、
    その時だけの関係だから、
    お互いに相手の大切なものを受け入れる気持ちがなければ、
    気づくことが難しくなるんでしょうね。

    自分の方が優位なのか、相手の方が優位なのか、
    利用できるのか、利用できないのか、
    そればかり考えて相手との関係を構築しようとしすぎた様です。
    結局どうすればよかったのでしょうか?
    もともとそういうキャラクタだったのでしょうか?
    幸せってどこにあるのでしょうね。
    スパイなる生き方において、
    親子が一緒にいることが、すなわち幸せなのかは分かりません。
    この親子は一緒にいることは幸せではなかったのでしょう。
    スパイとしての生き方になった時点で、
    こうなっていたんですね。

  • 大変面白かった……。ですよね!となる部分と、その先でなるほどね!?!!?となる部分がよい。振り返って読むとこれもこれも伏線だなというのが分かるのだが、出てきたもの全部ピースになって物語に収まるのがすごい。とても楽しかった。

  • マティルダの真実で悪意を見せつけられたと思ったら、アネットが更にそれを上回る、読んでいてスパイ達の活躍に盛り上がっているところにアネットの真実で驚愕でした。「忘我」の本当の意味に震えた…

  • こいつ、一番ヤバイな。

  • 読み始めと読み終わりでアネットとモニカの印象がだいぶ変わった

  • この巻の内容はとんでもなく甘い。いや、スイーツとかそういった方向の甘さではなく感情を優先して行動する少女達の行動があまりに甘ちゃんすぎる
    だからこそ、最後に明かされる底知れない悪意に多大なインパクトを喰らってしまった


    『屍』対策のために優秀な者を選抜されたはずのティア達一行。だというのにてんでバラバラで協調性皆無な様子には思わず笑ってしまう
    第2巻で描かれたリリィ達一行は実力不足な面が有りつつも、協力して事態打開に当たっていた事を思い出すとティア達のバラバラ感は一層強調されるように思う
    能力は高くても協力する気がないならそれはチームとは言えない。けれど、クラウスが求めるのはエゴのぶつけ合い。互いの協力が必要不可欠なスパイチームにおいて衝突を推奨している

    それは一つの面では正しくて、高い能力を持つティア達だから協調して自分の良さを消すよりは勝手に行動してでも自分の特色を出した方がより良い結果を導き出せることも有るのだろうね

    そういった事情もあってか、この巻にてティア達は目指す成果が全くバラバラのまま突き進む
    ティアとモニカは対立し、アネットとエルナに積極的な協力はなく。そしてティアのエゴが他の者のエゴを駆逐して、遂にクラウスへの裏切りにまで繋がってしまうのは驚きの展開だった

    ただ、エゴをしっかりと持っての行動であってもスパイとして未熟で甘ちゃんなティアでは瑕疵が目立つ。事実、マティルダの悪意を垣間見ながらもそれを見つけるのが遅過ぎたために取り返しのつかない事態になりかけた
    だからこそ、暗躍の形であっても冷たい判断を担う人物がチーム内に必要となってくる。まさかそれがアネットになるとは予想もしていなかったけど…
    アネットの判断と行動はチーム内で衝突はしない。だからティアの判断もモニカの行動も邪魔しない。けれど、どうしようもなくズレている
    ティアが提示した甘さやマティルダが利用しようとした善意からもズレている。だからこそ、マティルダは最後の最後にあのスイッチを「問題ない筈だ」と思って押してしまったのだろうけど

    でも、本当に恐ろしい気分になってしまったのはアネットが『不合格』とした動機。あの発言、マティルダは全くそんな意図で言った言葉ではなく、また『合格』となったティアもアネットを理解した上での言葉ではなかった
    本当に些細な差によって生まれた生存権の差。
    狂気に満ちた母親ですら気味悪がり恐怖し、殺し捨てようとした邪悪さを持つアネット
    クラウスが最終兵器として欲した存在の真価がスパイらしさと邪悪さが綯い交ぜになった形で提示されたラストの衝撃は素晴らしいものだった

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著者プロフィール

第32回ファンタジア大賞《大賞》受賞作「スパイ教室」でデビュー。

「2021年 『スパイ教室05 《愚人》のエルナ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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