スパイ教室04 《夢語》のティア (ファンタジア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 86
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040737416

作品紹介・あらすじ

近日公開予定

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。今回のメインキャラクターはティア、灯火以前から焔と関わっている唯一のメンバー。クラウスの前ボスとのEPもちょっと言及される。国外実践活動となるが、卒業試験的な位置付け。これは本当にラノベと軽んじてはいけない、本格スパイ小説。キャラクターが萌え要素多く、ちょっとチート能力があるだけ。そして、個人的には無駄に強いというのは読んでいて非常に安心感があるのでよろしい。ラノベというのは”安心感”付きなのかもしれない。さらに、成人向き(その言い方もナニな感じだが)のスパイモノにありがちな、過激な性的表現もないのが好ましい。すこぶるつきに楽しく、そのままハリウッド映画になりそうな感じ。
     小冊子はエルナのお話。これは非常に良い。
    エルナとアネットは推します。

  • 誰かのためにいてくれたこと、
    誰かのためにやってくれたこと、
    誰かのために手のひらで踊らされている、
    上手に踊る
    自分で踊るのか、
    踊らされるのか、
    自分が生きるために、
    誰かのてのひらの上でも
    できることをできるように。
    自分の力を発揮する。
    誰かの力のおかげで自分の力に気づくことができる、
    誰かの力が自分の力に気づかせてくれる。
    時を経て感謝する時です。

  • スパイらしくて極上やった。

  • 遂に『蛇』との本格的な闘争が始まった第4巻。
    『蛇』に属するスパイの実力は如何程かと思っていたけど、想像以上にえげつない力を持った相手でしたね……

    2巻、3巻では二手に分かれた『灯』の面々がクラウスの力に頼らない形で難敵を退ける事が求められた。対して『蛇』の紫蟻と熾烈な争いをする事になるこの4巻では全員の力を束ねて敵に対処する事に
    癖の強いながらも特殊能力によって類稀な戦果を披露することも有るリリィ達。これまで彼女らを束ね導くのはクラウスの役目だったが、流石の事態に交渉が得意なティアにその役目が託されたのだけど……

    『灯』の大半の少女達は2巻、3巻のエピソードにて成功体験を得ている。クラウスの力を借りなくても自分達の特徴を活かすことである程度行動できた自負を身に着けた。けれど、その中で唯一強い悔いを抱いたのがティアとなるわけだね
    マティルダの悪意を見抜け無かったどころか阻止も出来なかった。だというのに指揮官を任せられ、その直後のクラウス襲撃に加担することすら出来ない
    ティアは大役に任ぜられながらもその地位に自分は相応しいと自信を抱く隙間無く任務に向かうことになってしまった
    だからティアは背負った重責に揺らぎ続ける。なにせ、目の前に自分より正確に状況判断を下すグレーテが居るんだもんなぁ……
    人を引っ張る力は無く、勇敢さもなく。戦力としても、指揮官としても秀でている所を示せないティアの様子は哀れ

    ここで敵としてなる紫蟻の能力がまるで指揮官として必要な能力を示せないティアを皮肉るようなものであるのは印象的
    繰り返される痛みによって人を支配し優秀な『働き蟻』とする紫蟻。彼の有り様はまるでスパイの指揮官として求められる物を備えているかのよう
    でも、そんな相手だからこそ、ティアには対抗する手段があるというのは面白い構図だね

    3巻にて組んだチームは強いズレを生みながら、逆にそれぞれのエゴを活かす形でズレを活用したティア
    4巻では更にその考えを進め、スパイでありながらヒーローを目指したティアの甘さにこそ強みが有るとしているね。スパイなら絶対にしないだろう敵スパイを信じるなんて行為。何人も殺してきた『働き蟻』をも許すという甘さ。
    スパイチームとしては異質な『灯』の中でもとびきり異質な思想。それが紫蟻を打ち破るという展開は胸踊らせるもの


    まあ、そんなティアの変化よりも強烈な印象を残してしまうのがクラウスなんですが
    『将軍蟻』を容赦なくぶっ飛ばす様子にも驚きだけど、連続500日を超える労働って何なんですか……?しかもその状態での失敗が白蜘蛛を取り逃したくらいなの……
    いやはや、世界最強の名は伊達じゃないね

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著者プロフィール

第32回ファンタジア大賞《大賞》受賞作「スパイ教室」でデビュー。

「2021年 『スパイ教室05 《愚人》のエルナ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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