うぐいす浄土逗留記 (富士見L文庫)

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 72
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040739137

作品紹介・あらすじ

民話や伝承を好む大学生・伊緒は、二十歳の誕生日を境に見知らぬ世界へと誘われる。妖怪や人でないものが住まう異郷で、助けてくれた白蛇の化身の青年・七郎に恩を返すため、手探りの生活を始めることとなり……?

感想・レビュー・書評

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  • 昔話の民俗学と著者の得意な妖怪ものが上手く混ざって、面白い作品でした。

    何故、主人公は隠里に行かなくてならなかったのか? ということを探していくミステリ風味な所もよかったです。

    このような昔話の民俗学は何冊か、研究書も読んでいるので、次の作品も楽しみです(^^)

  • 主人公が隠れ里に紛れ込んだ必然的な理由が終盤まで見えてこないので、随分とやきもきした。
    一方でヒーローは序盤で彼女を守って片目を失うので、代償が大きい。
    (彼は気にするなと延々繰り返しているけれど、そりゃ気にするよ……)
    主人公もヒーローもお互い人がいいからなあ。

    小さい頃に触れて以来忘れ去っていた昔話が多数登場するので、読んでいて随分懐かしかった。
    『うしかたと山んば』とか、もう本当に懐かしすぎて涙が出た。
    ヒーローの元ネタの話も印象的な話で覚えていたので、まさかこんなところで再会することになるとはと驚きもした。

    隠れ里であやかしも登場し、命が狙われるような場面もあるにはあるが、全体的には主役二人がまったりしていることもあり、優しさ漂う話だったと思う。
    殺伐とした話もあるけれど、危機感をあまり覚えなかったというか。
    主人公の実家での扱いを考えると、ほのぼので済ませていい話でもないのだけれど、やはり主役二人の性格の影響は大きかったように思う。
    お蔭で、ほっこり読めた気がする。

    しかし、この主人公はほんわかしてはいるが、やるときはやる行動派でもあるので、ラストの展開には別の意味で驚かされた。
    続きそうな雰囲気でもあり、このまま「めでたし、めでたし」で終わるハッピーエンドでもいける気がする。
    ラスト後を想像するのは野暮だろうか。
    でも、彼女も折角居場所を手に入れたことだし、新しく与えられた役目を果たすところも見てみたい。
    続編出ないかなあ……

  • 伊緒も七郎さんも穏やかで不器用でとてもかわいい。
    語り部が存在することで、この里がまたにぎやかになったりするのかな?
    何にせよ、ハッピーエンドでよかった。知恵をめぐらせていいとこどり、最高です。

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著者プロフィール

第14回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞し、『ほうかご百物語』にて2008年に電撃文庫よりデビュー。キャラクター同士の軽妙なセリフのやりとりと妖怪蘊蓄に定評がある。主な著作に、『絶対城先輩の妖怪学講座』『お世話になっております。陰陽課です』『帝都フォークロア・コレクターズ』(いずれもメディアワークス文庫)がある。

「2021年 『妖怪大戦争ガーディアンズ外伝 平安百鬼譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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