紅霞後宮物語 第十二幕 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 175
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040739144

作品紹介・あらすじ

仙娥によって後宮の最下層・冷宮に落とされた小玉。粗末な衣で下働きする辛い環境に落ち込んで……はおらず、かなり生き生きと生活していた。さらにそこで不正が行われているかもしれないという話を聞いて――?

感想・レビュー・書評

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  • 新しく入ってきた悪女顔の仙娥の事情があかされる。やっぱりな、という感じ。ともかく、どうしようも陰気。ただ、冷宮の小玉がそれなりに腐らず、正義は勝つ的な、まあええんでは。文林との関係がこじれすぎてどうもならん感じ。

  • 呪詛の罪で冷宮に落とされても、小玉は小玉で(^◇^;)

    個人的には後味の悪い展開になってしまったかなぁ。

  • 小玉の運命というか、立場というか乱高下しすぎでしょう。
    1冊の間に、皇后から冷宮へ、そしてまた後宮へ、って。

    小玉の立場が変わるように
    周囲の人間の在り様も変わっていきます。
    生きていくって、そういうことなのかな。
    だからこそ、変わらないものがこの作中にもあってほしいなぁと思っています。

    ところでふと下世話なことを感じたのですが、
    ヒロインが40歳を超えるって、ティーンズ対象の文庫でアリなの?
    そして、不惑の40とかいうけど、小玉はブレまくっています。
    第1部のときと、彼女の印象が違ってみえるのは私だけかしら。

  • やっぱり小玉は文林と離れている時のほうが、過酷な状況であれなんであれいきいきしているなぁと思います。本当になんで結婚してるんだろ。

  • 十三巻を先に読んでしまったのですが、この巻を読んでようやく話がつながりました。
    囚人として扱われることになった小玉ですが、囚人となってもまあまあ順応して明るく過ごして行けるのは、協力者がいるからですね。仕切っている女もそれはわかっているので来たるべき恩赦に備えて扱いも悪くありません。
    でもまあなんというか、そういう展開かとちょっと嫌な感じになりました。
    当然のことながら、小玉に罪があるわけではないのに囚人扱いでしたから、恩赦されて後宮に戻っても立場は以前後宮に上がったときの位にまで落ちたため、真桂よりも下の位に。
    しかし、文林は最後までへたれのままかしらね。

  • 2022.02.11

  • 軍人皇帝の第十二弾。

    囚人となった小玉。
    もともと兵士だった身とはいえ、
    食事は十分ではなく、虫に刺され、布団は薄く、
    辛くない訳はない。
    それでも周りに助けられ、
    協力を呼び込み、無事後宮に戻る。
    もはや皇后ではないが。

    囚人に貶めた妃は自害で、幕が引かれる。
    文林は賢妃の膝で吐いてしまうのが、気の毒。
    また小玉が悩んでいた流産が、妊娠ではなかったのかもと判ったが、
    ちょっと酷い話だと思った。

    隣国の皇帝の目に留まった美女は、
    今後台風の目となるのか。

  • 初めの頃は次のページをめくるのがもどかしいくらいきらきらしていた物語が、まわりくどく、お疲れモード…読むのがしんどくなってきました。

    世知辛さだけが後味に残って読了…。

  • この夫婦の在り方を現代の自分が感じて考えた違和感があって。
    なんとなく割り切れない気持ちがあったのだけど。
    職業としての皇帝皇后を全うして欲しい側の人。
    皇帝皇后の以前問題としての主人公たち思考、価値観など。
    いろいろ考えてしまいながら読んでしまう。
    ヒロイン小玉は後世とても人気のある歴史上の人物となるという後付けが先に入る物語なのでステージハズバンドとなる旦那がもっとしっかりして欲しい気がする。
    過去編とやっと重なる部分が出てきて面白かった。恋人ってこの人なのかという。
    やれ薬がどうの。料理がどうの。そういう生活の面で皇帝、後宮を支えるヒロインではなくあくまで実務で働くヒロインというところを次作以降も期待してます。
    完璧じゃないところがいいんだけど完璧を求める人がしんどいのかもしれない。

  • つーかまたしても辛い
    年取るってこんなにつらいことばっかなのかい!?という気持ちになる
    地位も金もあるのにそれに絡め取られて身動き取れないのは大変

    てかねーみんな話ししなさすぎ察しすぎ
    そんなんだから伝わらないで話が変な方向に行っちゃうんですよ!と
    人の命軽くなってるのも辛い

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著者プロフィール

2014年、『生生流転』で瑞々しい人物描写と緻密かつ魅力的な世界設定が評価され、第2回ラノベ文芸賞金賞を受賞。改題及び改稿を加えた本作でデビューとなる。

「2023年 『紅霞後宮物語 第零幕 六、追憶の祝歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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