雪中の花は、軍神を偽る (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 38
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040740089

作品紹介・あらすじ

突然空から降ってきた剣に貫かれ、異世界で軍神にまつりあげられた明依。将軍を名乗る男に都に連れて行かれ、着いて早々皇子に女性だとバレる。「黙っている代わりに自分を戦の総大将に推せ」と言われた明依は――。

感想・レビュー・書評

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  • 勤め先の塾が倒産、1人だけの家族の母が逝き、恋人にも去られた明依。
    夜、突然雷が落ちて来て、気づいたら中華風世界の霊廟に。明依は伝説の軍神様に瓜二つ。戸惑いながらも、勢いで、軍神・衛明として皇宮へ召喚される。
    隣国の騎馬民族との攻防に揺れる皇宮。
    二人の皇子の皇位争いに巻き込まれ、軍神を戦に利用したい将軍に振り回される。
    世界史講師の知識を活かして、男装の伝説の軍神女子が必死にもがく。

    いろいろツッコミどころは満載なんだけど、前向きで頑張り屋の明依、温和で薄幸な皇子、腹の中のわからない不死身将軍、と登場人物が生き生きとしていて楽しい。
    もう少し三角関係を楽しみたかったかなー。

  • 今時には案外珍しくなっているかもしれないテイストの王道異世界トリップもの。
    白雷刀がチートといえばチートだけど、それで全てが解決するわけでなく、どちらかといえば世界史的雑学知識が役に立つほうが多く、それもチートというほどでもないので、異世界無双もの苦手でも読める程良いバランスだと思います。
    超人ではなく、普通の感性を持った主人公が、きつい状況に最初は逃げ出そうとかもしながら、人に絆されたりしつつ、最終的には前向きに頑張る流れが丁寧です。
    男装女子の性別バレや将軍とのほんのりラブもベタといえばそうですが、楽しかったです。
    この作者さんの作品は、挟まれる恋愛要素も程よく、全体として纏まりが良い作品が多いですね。

  • 将軍、意外とチョロいが、そこはまぁきっと明衣の魅力なんでしょう。デレた将軍がとてもかわいい。肝の座った軍神明殿はなかなかかっこよかった。

  • かつてこの世界に呼ばれた軍神と瓜二つの顔をした主人公(女性)
    先代はどれだけ中性的な、もしくは女性的な顔をしていたのだろうと変なところが気になった。
    御するのが大変そうな将軍に好かれることになるので、多分彼女が男性的な顔をしているのではないと思うのだが。

    剣に貫かれて(と粗筋にあったが、実際にささったのかは具体的な描写がないので分からない。右手で刀を持てたようなので、ただ当たっただけか衝撃で弾き飛ばされたようにも思える)異世界に召喚されるという最初からかなりのハードプレイ。
    しかも馬にも乗ったことがない現代人に戦をしろという無理難題。
    彼女、公には男性ってことになっているが、生物学的には女性なんですけれども。
    多少雑学や知識はあっても、実戦知らずの女性ですけれども。
    しかも頑張っても元の世界に帰れる保証もないし。
    (恐らく剣に貫かれている?段階で、元の世界の彼女は死んでいるのではとも考えられるし)

    しかも彼女が軍神としてやらなくてはならないことは、敵国への対応もだが、皇族の後継者争いの解決も含まれてくる。
    これは果たして軍神の仕事か。
    彼女と手を組むのは今は劣勢の方の皇子。
    優勢の皇子の方は、どうもきな臭い感じ。
    事実、色々企ててはいたのだが、明らかになってみると、少し頭の足りていないというか詰めの甘さが気になるというか。
    頭をフル稼働しなくてはいけなかったのは、やはり戦の方だったかなという気がする。
    本当に女性相手に容赦ないことをさせているからなあ。

    その無茶を強いたのは将軍。
    彼がまた最初は嫌な奴だったのだが、彼女に好意を持ちだしてからは、多少気の毒になったと言うか可愛くなったと言うか。
    そして、しつこさが増したと言うか。
    彼女の受難は軍神としての仕事が終わったあとも続く。
    恋愛面は皇子との三角関係になるのかなとも思っていたが(皇子は色々未練がありそうだった)彼女がさっさと去ったため、三角関係には発展せず。
    でも、前述通り、しつこい将軍から逃れるのは大変そうだ。
    恐らく元の世界に帰れないこれからをどう生きていくのか、少し同情しつつも気になるところではある。

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