スパイ教室 短編集01 花嫁ロワイヤル (ファンタジア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 275
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040740669

作品紹介・あらすじ

「――僕は『灯』の誰かと結婚している」クラウスから告げられた衝撃の一言。そして婚約者は謎のまま『灯』メンバーで花嫁を巡る戦いが勃発する…!? 本編では描かれない、少女たちの日常を目撃せよ!

感想・レビュー・書評

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  • 短編集01となっているが、存外短編感はない。というのも、クラウスが結婚していることが発覚、誰が妻なのか?というのに始まり、妻の座争奪戦が勃発する。まあ、余裕のある壮絶などんちゃん騒ぎというか、今作も面白かった。とはいえ、本編もっと読みたい。

  • アニメで本編にはない話があるなと思ったら、短編集の話が入っていたのね。
    クラウスと「灯」の少女たちそれぞれとのほのかな思い出。クラウスへの恋心を顕にしているグレーテはもちろん、ジビアやサラの話もあって、より少女たちへ愛着が湧いた。
    モニカの話があったのも嬉しい。モニカは「中肉中背でこれと言って何の特徴もない」と小説内で説明されているが、そんなことないから!魅力的だから!と毎回心の中でつっこんでいる。
    モニカの熱い気持ちが垣間見えるこの短編でさらに好きになった。

    花嫁ロワイヤルは、なぜか少女たちがクラウスの花嫁の座を争って闘うという話。戸籍上の"花嫁"にそれぞれが思惑を持って参加していて面白い。なかには、微かな恋心を感じさせる少女もいたりして。リリィのように「美味いものが食べたいから」と恋心など何処吹く風の動機もあるのだが。

    ジビアも今作を読んでお気に入りのキャラクターになった。肉弾戦に強く、優しい面も持ち合わせている。花嫁ロワイヤルの最終戦に真摯に向き合っているのもとても良かった。
    誰かを好きになるという気持ちに白黒ハッキリ付けなくても良いんじゃないか、本当にそう思う。

  • 8人の少女のうち4人をピックアップし、それぞれの個性・特徴がより表現されて面白かった。
    短編なので、本編よりもサクサク読みやすくていい!
    本編より時系列が過去の振り返りとなっている。本編では表現しきれなかった、共同生活が進むに連れての少女たちの心の変化が表現されて補完されています。

  • 面白かった。
    花嫁ロワイヤルでは開始早々集中攻撃は最高だった。

  • 花嫁ロワイヤルで、開始1分でモニカ脱落は笑った 笑
    ティアの刷毛の件も面白かった。

    ミートパイ事件では、8人の連携が素晴らしかった。自分の強みを活かしているところがすごい。それにしてもクラウスでも再現できない美味しさとは…。

  • クラウスは結婚していた!『灯』メンバーの少女たちに突きつけられた衝撃の事実。しかも相手はメンバーの一人だという。少女たちは誰が《花嫁》なのかを探り始めるが…。という背景を元にしたコメディ満載の短編集でした。相手が見つからないなら新しく《花嫁》を決めてしまえば良いじゃない!とリリィのトンデモ発言から開催される花嫁ロワイヤルが楽しい。シリアスな本編の箸休め的位置づけで、とても面白い一冊でした。

  • スパイ教室の短編。いつもよりだいぶコメディ寄りだけと、一気読みしてしまう面白さは変わらず。結果的に花嫁を勝ち取った彼女のこれからがちょっと気になるところ。次の短編では今回スポットのあたらなかったキャラがメインになるっぽいので、楽しみです。

  • おもしろかった。
    2巻が待ち遠しいな。

  • グレーテが偽造婚姻届を提出しようとした事から始まったクラウスの花嫁探し
    ……のっけから頭が痛くなるような導入だけど、その騒動の合間にスパイの少女達とクラウスがどのような交流を重ねてきたかが判る短編が挟まれている事で、別々の流れで作られている短編が一塊の物語であるように感じられるね
    それにしたってやっぱりグレーテの行動には驚かされたけども。これ、クラウスが先に婚姻していたから事なきを得たけど、万が一にでもこれでグレーテとクラウスの婚姻が成立していたらクラウスはどんなリアクションを返したのだろう(笑)


    それぞれの短編の時系列は第1巻の訓練期間から第2巻の直前までの物語ということで、少女達は最強のスパイチームに選ばれたもしくは一応の大仕事はこなしたという自負は有りつつも、圧倒的な実力を持つクラウスを前にして自分の実力を不安視している様子が見て取れるものばかりだね
    それに対して教師役となるクラウスがその時々に相応しい助言をしているね。そういった助言ができるのも全てはクラウスが少女達の言動や見えにくい貢献をきちんと見抜いているからだろうね
    本作のタイトルにも有る教室要素って教師の教え方が不出来すぎて感じ取れる事は少なかったりするのだけど、こうしてクラウスがジビアやサラと向き合う様子を見ると彼も不器用なりに教師として少女達を導こうとしているのだと判るね

    クラウスに教えられる者が居る一方でモニカやグレーテは難題を前にしての成長が見られる話だったね
    リリィ達に触発され情熱を手に入れて覚醒するモニカ、クラウスの読み取りにくい指示を必死に読み取ろうとするグレーテの姿やらこれが後々の任務において彼女らが活躍する礎になったと思うと印象深いエピソードと呼べるのかもしれないね

    そして書き下ろしの短編……、こういう時に本人が望んだ形とは別の形で美味しい思いをしてしまうのってやっぱりリリィの役目なんだよね(笑)

  • 短編集ということで、かなりゆるい感じの雰囲気を予想していたのですが、いい意味で予想をかなり裏切られました。

    本編にも引けを取らない程に、物語が作り込まれていて、とても面白かったです。

    ここまで主要な登場人物が多いと、どうしてもキャラ間で、情報量がバラバラになってしまうものなので、キャラをもっと深堀りしていくという意味でも、この短編集はとても楽しめました。

    短編集2もぜひ読んでみたいと思いました!

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著者プロフィール

第32回ファンタジア大賞《大賞》受賞作「スパイ教室」でデビュー。

「2023年 『スパイ教室10 《高天原》のサラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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