南箱根のおまもり石屋さん 水晶とふくふく白猫 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 34
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040741222

作品紹介・あらすじ

高校を不登校になった千代里は、祖母の勧めで南箱根の「願いが叶う」という石屋・素玉館でアルバイトを始める。一見強面な店主とふしぎな白猫と一緒に働くうちに、千代里は少しずつ「自分」を取り戻していき……。

感想・レビュー・書評

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  • 諸事情で不登校になった主人公は
    祖母に勧められてバイトをする事に。

    元がなんであれ、猫のギャップが面白い。
    神様~とかいいつつ、何をしているのかw
    バイトをする事によって、店長と話すことによって
    ちょっとずつ自信を持っていく主人公。
    不登校になった理由も語られていますが
    心強くなければ、確かにこれはきついやも。
    その『強さ』も、一体何? というという問いかけ。
    求める強さは、人それぞれ、です。

    しかし、何故この濃そうなグループに入れたのか
    そこも気になります。

  • おばあちゃんがとても好感のもてる人なので、もう少し登場して欲しかったな。

  • 最後、そうなるとは(そんなことがあったなんて)思いませんでした。ワイヤーラップアクセサリーに興味がわいて、画像検索してしまいました。

  • 高校では居場所がなくなってしまった千代里ちゃんだけど、別の居場所が見つかって本当によかった。
    学校が唯一の居場所とは限らない。
    千代里ちゃんの場合はアクセサリー作りの才能があったことが救いになった。
    司もニシキもいい人、ないしいい神様だったし。
    初対面こそ厳しい態度を取った司が、どんどん千代里ちゃんに転がっていく様は微笑ましかった。
    彼女の可能性を肉親以外で最初に気付いてくれた人だから、彼もいい人である。
    これも石が導いてくれたご縁だろう。
    願わくば、そのご縁がずっと続いていきますように。
    彼女のこの先歩む道が、輝いていますように。

  • 高校に戻らない、クラスメートとも付き合っていく必要はない、っていう結論になるのは何となく珍しくて、でもそういう道だってあるよね、ととてもスッキリした気持ち。
    ぷるっうるうるっとした石見てみたい。ブレスレット作って欲しい。
    千代里ちゃんの成長物語としてはとても満足だったけど、欲を言えば、もう1回司サイドのお話があると嬉しかったなー。

  • かなり私好みの作品!
    特に素玉館の店主、司の視点で語られる第二話から面白く感じられ夢中になり読み進めた。彼の人柄や主人公の千代里をどう思っているのかよくわかる。また視点の移り変わりがスムーズだった。
    何よりも昼食を食べに二人でレストランへ行くシーンがいいのである!二人乗りのバイク!千代里はヘルメットをかぶることさえ悪戦苦闘なうえ、つかまる位置を間違えてしまう可愛い女の子なのだ!このシーンを読んだら1日幸せ気分でいられる。
    お店に飼い猫をなくしたばかりの女性がブレスレットを求めてやって来るのだが、ブレスレットの天然石を千代里が選ぶことになった。その天然石を選んだ理由に涙ぐんでしまう。
    司が千代里に作ったブレスレットも素敵だった!千代里が学校に行けなくなったことを上手に聞き出し、これからどうしていったらいいのか。千代里だけでなく読者にとっても心に染みる言葉をくれる。
    天然石の画像検索したらオレンジカルセドニーが欲しくなった。千代里とその祖母の言葉を借りると「ぷるっとして、うるうるっ」だったからである。
    毎度のことながら、庭春樹先生の表紙絵は読後に見ると見えなかったものが見えてくる。初見で天然石が美味しそうだと思ったのは間違いではなく、(美味しそうに描いていた!)水晶の形もそうだったのか!という驚きがある(*^^*)
    オッドアイの白猫ニシキも可愛いので、ぜひともシリーズ化してほしい!勝手に2巻をお待ちしてます!

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著者プロフィール

須垣りつ
7月25日生まれ しし座 東京都在住
第2回招き猫文庫時代小説新人賞優秀賞受賞。
カバーイラストの招き猫耳黒さんがあまりにも可愛くて、思わず手を合わせてしまっています。

「2020年 『地獄谷の陰陽師に、デリバリーはじめました~さくさくコロッケと猫のもののけ~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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