放課後の聖女さんが尊いだけじゃないことを俺は知っている (ファンタジア文庫)
- KADOKAWA (2021年5月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040741505
作品紹介・あらすじ
「ていうか、きみも来る?」時刻は午後11時。平凡な高校生である倉木大和は学校で聖女と呼ばれる白瀬聖良から予想外の誘いを受ける。好奇心から大和は、聖女と真夜中の繁華街へ歩みを進めるのであった――。
感想・レビュー・書評
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かつて、深夜のイケない遊びなんて縁遠そうな荻野目洋子が、「ダンシング・ヒーロー」「フラミンゴ in パラダイス」「Dance Beatは夜明けまで」「六本木純情派」「湾岸太陽族」「さよならの果実たち」といった楽曲を次々と綺麗に歌いこなしていました。
そんな“荻野目ちゃん”の姿を彷彿とさせる導入部分では、描かれる情景がしっかりイメージできて良い感触があったんですけどね。
途中からはジャンルのノルマと淡々とこなしている印象で、数ある競合の中でこの作品を取り立てて読ませたい!という圧を感じさせるには至らなかったように思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公・倉木大和は夜中コンビニ帰りに、クラスで聖女と呼ばれる美少女・白瀬聖良と出会い、流されるままにゲーセンやカラオケなど一緒に夜遊びに行き、そこから仲良くなる二人……
とはいえ、恋人関係ではなく仲のいい友人同士なのだが、一緒に遊びに行くうちに……という感じの話
とにかく、最初とっつきにくい感じでクールビューティー然とする白瀬だったが、思ったよりフランクでつきあいやすかった
その上、倉木にしか見せない顔……友人以上の感情を持ち始めるもわからなくもない
ただ、この聖女さん
なぜ聖女さんなのかよくわからない
クラスメートから奉られてたりするけど、別になんかあるわけでもなさそうだし……
もしかして名前だけ?
【以下再読のための備忘】
・雨に降られてずぶ濡れになる倉木・白瀬、透けるキャミソール……
・「俺と白瀬は友達だけど、同時に異性でもあるからさ」
・……はじめての間接キスは、ビターな大人の味がした。:高校生でこの反応はさすがに……
・「お父さんが社長なんて、白瀬はやっぱりすごいな」「すごくないよ、それは私の功績じゃないしね。今の私はまだ、何もできないただの子供だから」
【内容:アマゾンから転記】
甘くて、尊い、二人の青春のはじまり――
「きみも来る?」時刻は午後11時。
平凡な高校生・倉木大和はコンビニからの帰宅途中に、同級生で聖女と呼ばれる美少女・白瀬聖良と出会う。
彼女に誘われるまま、真夜中の繁華街で共に時間を過ごし、その日をきっかけに二人の交流がはじまった。
初めてのダーツ、CD貸し借り、ラーメン巡り……。
たまに甘えてきて、少しやんちゃな一面のある聖良と関わるうちに、大和の退屈だった日常は色づいていく。
「あのとき、大和がついてきてくれて、ほんとによかった」
どこまでも自然体な聖女さんと過ごす、甘くて、尊い、青春と恋の物語がはじまる――。 -
【聖女のような君と過ごした夜は、甘くて尊い泡沫の夢】
夜中に聖女と称される少女に誘われるまま、少年は繁華街に繰り出す物語。
聖女と呼ばれる聖良と偶然に遭遇した事により、互いの秘密を共有し、急速に距離が縮まる事に動揺する大和。
学校と外での彼女の立ち振る舞いに激しくギャップを覚えながら、彼女に誘われるままに夜の街に耽溺していく。
聖女と称される彼女の本当の表情を知った時、等身大の歳相応の親近感も垣間見え、夢中で遊び呆けた夜は、覚醒めてしまえば泡沫の夢だったかもしれない。
ただの夢で終わらぬよう心を通わせていくのだ。