- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040800035
作品紹介・あらすじ
会員数3000万人突破の「ニコニコ動画」はどうやってできたのか? ウェブ・IT業界だけでなく、広くビジネスや言論の世界からも注目を集め続けるドワンゴ・川上量生会長が、初の単著でその思考を明かす!
感想・レビュー・書評
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ルールを変える思考法 (角川EPUB選書)
by 川上 量生
飛び抜けたゲーマーには頭の回転が速い人が多いのは確かです。 オンラインゲームのなかで、「同盟」や「ギルド」を率いる能力は、現実社会で組織を束ねていく能力とそれほど変わるものではありません。そのため、ゲーム内で優秀な働きができる人たちは、現実社会においても役立ち
そもそも僕が、思考力を鍛えるにはゲームが適していると考えている理由のひとつは、シミュレーションゲームに勝つためには、まず「ルールの確認と検証」から始め、「そこから最適解を探していく」という作業が必要だから
突き詰めたゲーマーは、世間一般では〝廃人〟などと呼ばれて居場所を失いがちです。しかし実際のところ、そこまでゲームにのめり込んでいた人たちは、現実社会においても十分活躍できる人材になっています。 いま、IT業界でも人材不足といわれるようになりましたが、そういうところにまで目を向けていけば、まだまだ才能は眠っているはず
ビジネスにしても、僕のやり方はゲームに似てい
「儲けることばかり考えていてはダメ」というのは、道徳の話ではなく科学の話です。後先を考えずに儲けようとしているのでは、論理的に考えてサービスの継続が不安定になり、失敗につながりやすいということです。 このあたりの判断は難しいところですが、サービスを運営しているのであれば、絶対にないがしろにできない部分です。 にもかかわらず、この部分について言及する人が少ないのは疑問です。多くの人は単純に「儲けられるなら儲けたい」くらいに考えているのかもしれませんが、それではサービスをうまく存続させていくのは難しい。 サービスを受けている人たち、つまり顧客が、そのサービスをどのくらい大事に思ってくれているのか。あるいはそのサービスのどんなところに不満を持っているのか──。そういった部分から生まれるメリット・デメリットに対して、具体的なイメージを持っていてこそ、ビジネスとして成立させられるの
それは、「日本で使われる言語が日本語であり、日本の文化は特殊性が非常に強い」ということ。そのため、海外企業の参入が難しく、日本独自のサービスがつくりやすいというメリットがあります。一方、それをグローバルな競争の場に持っていくのが難しくなるデメリットがあります。日本で受け入れられる文化も、海外では普遍性を持ちません。 言語と文化の両方が障壁になる。日本には、それだけ〝腰の強い特殊性〟があるの
人の感情を動かすのは「わかりそうで、わからない
そこで僕が見つけた答えがあります。それは、「コンテンツとは、わかりそうで、わからないものである」という定義です。こう考えれば、すべての疑問が解決できます。 前章では、「人間が理解できるかできないかのギリギリのところにあり、なおかつ微妙に説明がつかないようなところから、ヒット作が生まれる」とも書きましたが、原理はそれと似ています。 人はなぜ、わかりそうで、わからないものに惹かれるのか。生物の進化のプロセスから説明ができるんじゃないかと僕は想像しているのです。 「情報処理」という観点からコンテンツを考えると、理解しやすいでしょう。 人間が五感を通じて外部からの情報を処理するときには、何かしらのパターンを見出せる場合もあれば、何も見出せない場合もある。でも、その中間もあるのではないでしょうか。つまり、「何かの新しいパターンのような気がするけど、確信が持てない」というケースです。 たとえば、いつもの草原を歩いているとき、後ろの草むらから何か聞き慣れない物音がした。見つけたキノコの色がいつも食べているものと微妙に違う気がする。 それらが気になるか気にならないか、興味を持つか持たないか、そうしたことで人間の生存率は大きく違ったのではないでしょう
わからないものをそのままにしておくのは危険なため、どこかで気にかけておく。そうなると、次に同じものに遭遇したときは「これはこの前と同じものだ」と判断できます。つまり、わからないものをだんだん理解していくのです。 そうやって、いったん理解したものへの関心は、時間の経過とともに薄れていきます。そのあと、ほかの部分へと関心を移していくのは、生存競争のなかで人間が獲得した特性なのではないかと思われ
この世に「普遍的な名作」は存在し
芸術や美術、あるいは宗教というものにしても、なんらかのパターンや理屈を見出すことはできても、完全に理解しきれない部分は残ります。人間はそういうものに惹かれる性質を持って
世界的に見ても、日本のネット文化はかなり特殊な部類に入るはずです。ニコニコ動画もその典型ですが、ほかの国にはないエネルギーを内包しています。 そのエネルギーは、「教育水準の高いヒマ人が多い」「ネットにつなげられるヒマ人が多い」という根源的なところから生まれてい -
ゲーム云々というよりは、経営者としての川上さんの思考回路を知る良書でした。2010年代前半の著書ですが、2020年代でも古びていないです。
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展示図書 思考力フルスロットル!!!
「考えを学ぶ」「考えを鍛える」「考えを描く」図書
【配架場所】 図・3F開架
【請求記号】 007.35||KA
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/volume/380571 -
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/579474 -
本書は、カドカワ株式会社代表取締役兼ドワンゴ株式会社代表取締役会長である著者が書いたビジネス書という体裁を取った単なる著者の自伝です。
帯には「Youtubeに勝つために、僕はゲリラ戦を選んだ」とか「勝てないゲームならルールを変えればいい」とか、おもしろそうな言葉は並んでいますが、中身はスカスカ。
そもそもこの本が著者が社長を務めるカドカワから出版されている時点で気づくべきでした。
自伝としてなら悪くないが、ビジネス書としては得られるべき教訓も少なく残念。 -
前半良かった、中盤対談はまあまあ、後半は単なる懐古厨
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ドワンゴの設立からニコニコ動画の舞台裏の話、廃人ゲーマーは優秀なのかなど、とても興味深い話でした。
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正直な感想は題名からの期待と異なった内容だった。
ルールの中で生きるために、どこで戦うべきか考える点、誰もしていない事をする事、トップになる事、穴を見つける事などニッチャー、ベンチャー的要素が多かった印象。 -
読み終わったー\(^o^)/
ニコニコ動画を作った川上氏の書籍。
勝負へのかけ方、避け方が大切。
著者プロフィール
川上量生の作品





