宇宙はなぜこのような形なのか (角川EPUB選書)

  • KADOKAWA/中経出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040800097

感想・レビュー・書評

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  •  こんな表題であるが「このような形」がどのような形であるかはあまり触れられていない気がする。

     2011年から2013年にかけて放送されたNHK「コズミックフロント」から抜粋して最新の宇宙に関する知見を紹介する。番組自体は2015年まで続いていて、リニューアルして「コズミックフロントNEXT」として現在(2017年5月)も放送中である。
     この番組自体は知らなかったのだけれど、ぱらぱらとめくって写真が多かったのが気に入って手に取った。この手の宇宙ものというのはやはり写真や図画があってナンボという感がある。何しろ類似のものを日常生活の中で見られないのだから、言葉や数式で説明されてもイメージできない。

     一つ一つの話は別の本で読んだかなあというものも少なくないが、並びに非常に気を使っているようで、まとまっていて読みやすくわかりやすい。もちろん初耳だったものもいくつかあって、中でもマゼラン雲の話が面白かった。
     マゼラン雲は太陽系を含む銀河系銀河とは別の銀河で、しかも銀河系銀河の重力圏にあるわけではないので、かつてどこか遠くから近づいてきて、現在たまたま近傍にいるだけで、やがてまたどこか遠くへ飛び去ってしまうのだという。やがて、といっても数十億年スケールらしいが、この広大な宇宙空間でそのようなランデブーの瞬間に我々の文明が存在しているという偶然がこの手の宇宙談話の中には沢山あって非常に楽しい。
     そもそも我々生物の誕生自体が偶然がいくつも重なり合った上に成り立っているわけで、月とか土星の衛星とかに「条件は揃ってそうなのになんで生命生まれてないんだよ」などと詰め寄るのも大人気ない話である。

     本書の中でも触れられているがとにかく天文学というのは毎年のように大きな発見がなされており、5年も経てば最新の知見も古びてしまう。そういうダイナミックさがまた魅力でもあり、無限に広がるフロンティアに挑む研究者の皆様には頭の下がる次第である。

  • 宇宙の曲率の話ではなく、NHKの「コズミックフロント」という番組の書籍化。最先端の天文学の解説ドキュメンタリーだが、それが100回以上も続いていることが近年の宇宙論の発展を示している。
    一番興味深かったのがマゼラン雲の話。銀河系の伴銀河ではなく、マゼラニックストームを伴って銀河近傍を通過中の、銀河系とは関係ない大規模星生成領域だということ。
    本書は最新の科学的知見の紹介に注力してまとめてあるが、テレビ番組番組は開発者や失敗過程も描いているという。そちらも興味深い。

  • 物理学、天文学、生物学、工学の各分野の最新の宇宙研究の成果等について解説した書。すごく楽しく読めました。
    まずはビックバンから生まれたとする説のところで、エネルギーさえあれば何もないところから物質は生まれ得るということに衝撃を受けました。それから宇宙誕生から8億年後に最初の恒星「ファーストスター」が生まれたことなど・・・。宇宙の不思議満載の科学書です。

  • 学問分野として確立されている物理学、天文学、生物学、工学が、それぞれアプローチは異なるものの基本的には宇宙にまつわる謎を解き明かすという、単純なテーマに取り組んでいることを、分かりやすく解説している。手段系の合理的な解説はもう一つといったところだが、その代わりに非専門家でも読みやすい。

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