「仮想通貨」の衝撃 (角川EPUB選書)

制作 : 伊能 早苗  山本 章子 
  • KADOKAWA/中経出版
3.09
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040800127

感想・レビュー・書評

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  • ブロックチェーン技術の1つとしての仮想通貨の話かも思ったらもっと広義の話だった。ゲーム上の通貨とかポイントカードとか。

    国が発行するハードカレンシー以外の部分は経済的に把握しにくいから、国を超える規模の経済活動が行われている経済主体もあるかもしれなくて、そこは税負担を間逃れているかもみたいな話は確かになと思った。

    そもそも通貨は1種類のほうが効率が良い
    ビットコイン的な話だけでなくゲーム内やポイントの話も含む
    フェイスブックのようなプラットフォームは通貨の流通に良い
    貨幣は結局人々がどう思うかだから仮想通貨に価値がないとは言えない
    貨幣は信用で繋がっているから何か動きがあると雪崩が起きる
    社会が大きくなるほど取引コストがバカにならなくなる(言語とか考えても分かる)
    その成果の1つがユーロ
    ただ統一すると今度は最適化が出来ない
    いま貨幣には、それ自体に「喜びを提供するもの」という価値もあるのでは
    貨幣は周りもそうするだろうという協力ゲームに基づいて運用されている
    ゲームに求めるものは自立性、有能性、関係性
    ハードカレンシーを通した価値の交換がされなくなると経済活動の全体像把握が難しくなる
    合法的な世界に残る割合が減ると、その負担割合が増えさらに減るスパイラルへ。
    お金そのものへの欲求は一定もらうとさらに大金じゃないと満足しなくなる
    対して持続的な幸せもある、家庭とか使命感
    それは資源を手に入れることは手段で、資源を確保することが将来に渡って確約されていないから
    ネットワーク外部性を考えれば最も規模の大きい通貨が最も価値が高い

  • 東京オリンピックまで5年程度ですが、私は前回のオリンピックの時に生まれています。子供のころから、ずっと日本の通貨を使ってきましたが、この数年程度でしょうか、仮想通貨という言葉を聞くようになりました。

    マイレージや、クレジットカードを使うたびに得られるポイント、そして、この本の著者が好きなオンラインゲームにより得られるポイントも、この本で取り扱われている「仮想通貨」にあたるのだと思います。

    現在は、日本銀行が発行している紙幣やお金を持っている人が一番お金持ちとされていますが、近い将来は、それ以外の通貨を持っていることが幸福を感じることができる世界になっている可能性もあるのでは、という思いを、この本を読むことで感じました。

    以下は気になったポイントです。

    ・フェイスブックは唯一の通貨の代わりに、多数の通貨を持つことを選んだ(p11、55)

    ・人類は大昔から貨幣を作ってきたし、その理由も変わっていない。変わったのは決済を管理する技術。今日では誰でも中央銀行になれる(p17)

    ・消費財の販売は危機以前の水準に戻っていない、その理由の一つとして、インターネット中心のライフスタイルに移行しつつある。有形の物はそれほど重要ではない(p20)

    ・フェイスブックのアプリの内部で行われる経済活動は、現実世界の公式の経済統計には現れない(p58)

    ・以前は、あらゆるモノの価値は、ある特定のモノの重さで測られていた、スターリングポンドも、シェケルも同様(p72)

    ・企業通貨の主な目的は、ロイヤリティを維持することではなく、企業の行動に関するデータベースを手に入れて売ること、に移りつつある(p105)

    ・ドルは、1792年に、純銀24.057グラムのコインと規定された(p121)

    ・アメリカは1933年に、異例の通貨政策を実施した、ルーズベルト大統領がすべての金を連邦銀行に引き渡して、1オンス=20.67ドルの紙幣を受け取るように大統領令を出した(p123)

    ・努力によって得た資産は、売却されるまでは課税されない(p132)

    ・価格は交換条件によって決まるが、交換条件は、社会全体における、それをもっと欲しい人々と手放したい人々のバランスによって決まる(p144)

    ・ゲームとソーシャルメディア業界では、貨幣が娯楽において重要な役割をしている、4つめの機能とは、「喜びを提供すること」(p145)

    ・貨幣がその機能を果たせる唯一の理由は、それが、1)交換の媒介、2)価値の尺度、3)価値の貯蔵、が受け入れられているから(p150)

    ・ビジネスでドルを使えば、政府のあらゆる規制や税負担がついてくる。ドルを使わなければこうした負担は免除される(p281)

    2015年8月30日作成

  • 「仮想通貨」の衝撃 (角川EPUB選書) 単行本 – 2014/6/10
    エドワード・カストロノヴァ (著), 伊能 早苗 (翻訳), 山本 章子 (翻訳)
    http://booklog.jp/users/jwtdream/archives/1/4040800125


    「仮想通貨」の衝撃 (角川EPUB選書) 単行本 – 2014/6/10
    エドワード・カストロノヴァ (著), 伊能 早苗 (翻訳), 山本 章子 (翻訳)
    http://aloha88.net/mface/index.php?go=KFlSeg


    内容紹介
    われわれは知らなければならない。
    すぐそこに待つ未来は、ユートピアか、あるいは破滅なのか?

    新しい形の通貨として、いま爆発的な流通が始まっている「仮想通貨」。
    近所のお店のポイントカードや航空会社のマイレージから、世界規模で流通する
    「ビットコイン」まで、その可能性は? リスクは?
    ゲーマーにして経済学者、「仮想世界の経済学」の第一人者が見通す
    われわれの「お金」の未来。


    ▼ ビットコインは、仮想通貨の「本命」ではない

    「家電量販店で、ポイントが貯まってたのでポイントで支払った」
    「出張で積み重なったマイレージで家族旅行へ行った」
    といった経験は誰でもあるだろう。
    これらは米ドルや円などのように政府が発行する「通貨」ではなく、
    特定の会社(あるいはお店や会社のグループ)だけで通じる仮想通貨だ。
    仮想通貨は、いまや驚くほど、あなたの身近にあふれているのである。

    最近では「ビットコイン」が大きな話題を呼んだ。
    投機的なお金が流れ込み、もともと1ビットコイン=10ドル程度だったのが
    2013年秋には1200ドルまで高騰したり、中国が「流通を認めない」と発表した後に
    暴落したり、14年春に当時最大の取引所だった「マウント・ゴックス」が
    破たんしたりと、新聞の経済欄を常ににぎわせている。

    しかし、本書の著者はビットコインを「仮想通貨の本命・本流」とは見ていない。
    むしろ、仮想通貨としては特殊なカテゴリーに入るものと考えている。
    なぜそうなのか? それでは仮想通貨の「本命」とはいったい何なのか?


    各国政府や中央銀行さえ流通をコントロールできないが、いま爆発的に伸び、
    経済上でも大きなプレゼンスを占めつつある仮想通貨とは一体どんなもので、
    これから世界経済にどれだけのインパクトを与えるのか。

    経済やウェブ・ITはもとより、歴史・哲学・法律など膨大な知見をふまえつつ、
    この新しいお金、「仮想通貨」の正体とその未来を解き明かす一冊。
    内容(「BOOK」データベースより)
    この10年間は、大規模な「通貨のイノベーションと拡大」の時代だった。仮想通貨の経済規模は、いまや多くの現実の国家のそれを超えている。そしてビットコインは、仮想経済圏全体のごく一部を占めるにすぎないのである。人類は大昔から貨幣をつくってきたし、貨幣をつくる理由も大して変わっていない。変わったのは決済を管理する技術で、今日では、誰でも中央銀行になれる。―いまこそすべての人が知るべき、新時代の「通貨」の真実。
    著者について
    <著者>
    エドワード・カストロノヴァ(Edward Castronova)
    インディアナ大学テレコミュニケーション学部准教授。
    オンラインゲーム「エバークエスト」上での経済活動を計算し「1人当たりGNPは
    世界第77位でブルガリアを上回る」と発表するなどして注目を集め、
    仮想世界の経済学の第一人者として知られる。
    著書に『Exodus to the Virtual World(仮想世界への大脱出)』など。


    <訳者>
    伊能 早苗(いよく・さなえ)
    東京大学経済学部卒。シカゴ大学MBA取得。
    外資系金融機関勤務を経て翻訳家。日本証券アナリスト協会検定会員。

    山本 章子(やまもと・しょうこ)
    英米文学翻訳家。
    主な訳書にドリス・レッシング『グランド・マザーズ』『ラブ・アゲイン』などがある。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    カストロノヴァ,エドワード
    インディア大学テレコミュニケーション学部准教授。オンラインゲーム「エバークエスト」上での経済活動を計算し「1人当たりGNPは世界第77位でブルガリアを上回る」と発表するなどして注目を集め、仮想世界の経済学の第一人者として知られる

    伊能/早苗
    東京大学経済学部卒。シカゴ大学MBA取得。外資系金融機関勤務を経て翻訳家。日本証券アナリスト協会検定会員

    山本/章子
    英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    単行本: 302ページ
    出版社: KADOKAWA/中経出版 (2014/6/10)
    言語: 日本語
    ISBN-10: 4040800125
    ISBN-13: 978-4040800127
    発売日: 2014/6/10
    商品パッケージの寸法: 18 x 12.8 x 2.2 cm

  • 筆者自身がネットゲーマーでありネット上の仮想通貨について詳しく面白く読めた。通貨は信用する人が複数いれば成り立つ、ネットで簡単に通貨が作れるというのはすごい時代だな

  • 仮想通貨について、米人のゲーマー学者がいろいろ書いてる。
    まぁ米人のこうゆう手の本にありがちだけど、話が飛んで結局まとまったところで何が言いたいのかってのはよくわからんのだけど、ゲーマーの彼だからわかることがいろいろあるんだな。仮想通貨はやっぱり社会を大きく変えうるんだなと。

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