アカマイ 知られざるインターネットの巨人 (角川EpuB選書 13)
- KADOKAWA (2014年8月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040800172
作品紹介・あらすじ
個人が自由につながる世界、それがインターネット-そんな「幻想」を打ち砕く事態がひそかに進行中だ。いまやネットを流れる情報の半分近くは「ハイパー・ジャイアンツ」たるグーグルと、この会社「アカマイ」が握っている。ハワイ語で「賢い」という意味を持つ多国籍企業アカマイ。公的機関から大手コンテンツ事業者まで、世界中の顧客に安全で迅速なトラフィックを約束する、この知られざる超大企業の全容が初めて明かされる、インターネットが面白くも怖ろしくもなる、衝撃の書。
感想・レビュー・書評
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良書だけど、ターゲット層がずれている。平易に解説されてるけどこの説明が必要な読者はこの話に興味がない。興味がある読者にとっては説明がまどろっこしくて読みにくい。
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自分の中で、インターネットの仕組みについてなんとなくモヤモヤしていたところを解消してくれた本。
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アカマイがCDNとしてキャッシュアルゴリズムを駆使することで、インターネット全体のトラフィックを分散させていることは理解していたが、なぜ全世界にサーバーを設置することができたのかについては知らなかった。この本を読んで、実際には、ISPはアカマイのサーバーを置くことで局所的なトラフィックを軽減できるということと、逆にアカマイはサーバー機材をISPに設置することができるという利害関係があることが分かった。
単純にISPが独自の機材に投資するよりも、アカマイがインターネットのOver the topでネットワーク網を構築し、その地図と常に更新される情報を保持しているというのが付加価値としての本質だろうと思った。 -
3年ほど前にアカマイという会社は僕は知らなかった・・・っていうかこの本を手に取るまで知らなかったのだ。
CDSという産業があって、それはネット上に流れる大量なデータを送るための産業であって、その中でこの会社はネット上の情報の3分の1を運んでいるという。
この本はたまたま貰った本だったんだけど、ネットに関するまた別の示唆が得られたね。 -
Library
Seigo -
【由来】
・急に思い出した。以前、ここにリストアップしてなかったっけ?千夜千冊で取り上げられててのは覚えてるんだが。
【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】
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インターネット上の通信の約3割を握っている知られざるき企業のお話。
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世界最大のCDN事業者 アカマイ を主人公に、現代のインターネットの基盤技術である TCP/IP 、ルーティング、DNSについての詳しい解説と、インターネット関連事業者の収益構造についての外観が述べられている。
技術的なところは、IT関連の技術者なら一度は聞いたことがある内容になると思うが、改めて読むとそれぞれの技術の意味が有機的につながり、アカマイのCDN技術の根幹が理解できる。
それ以上に面白いと思ったのが、インターネットを取り巻く利害関係者の構造と金の流れについて。インターネットサービスプロバイダー、自律システム管理者、コンテンツ事業者、そしてCDN事業者がどのような利害関係になっているかも生生しく理解することができた。
IT関係者はもちろん、インターネットの恩恵を受ける多くの人にとって、多くのきづきをあたえてくれる書。