呼吸入門 心身を整える日本伝統の知恵 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040820026

作品紹介・あらすじ

数千年の叡智を、誰にでもできるシンプルな「型」に凝縮した齋藤式呼吸法を実践することで、精神が安定し、集中力が増し、疲れにくくなる。呼吸を通じて自己を高められる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    呼吸法の習得によってプレッシャーのかかる場面でも、落ち着いていられるとのこと。習得したい!

  • 普段何気なくしている呼吸を見つめ直す機会になった。
    スポーツでも生活でも何気ないところと
    呼吸はすごく密接に関わっている。
    当たり前だけど振り返れた。

    日本は息の文化があったと書いていて
    禅も武道も確かに息と精通している。
    そして、無性に弓道をしたくなった。

    作者の言う
    三・二・十五の呼吸法も試してみると
    何かスッキリしたような心地がした。

    "大きな世界と自分という存在はつながっているのだ」ということを呼吸はわからせてくれる"
    と書かれていた。
    呼吸は動物も植物も、きっとすべてのものがしている。
    呼吸をすることですべての生命の力を感じることができて
    そこからパワーをもらえるような気がする。
    呼吸を調えることは気持ちを調えること。

    呼吸入門とは呼吸という精妙な生命の働きの不思議さに心打たれ、自分の息を見つめ直すこと。
    呼吸という当たり前のことを見直して技にすることで
    大きな力が漲る気がした。

    内容とは直接関係ないが齋藤先生の引用力には驚いた。

  • とてもよい。Kindle Unlimitedで読みましたが、本として購入したいです。

  • 型は先人が生み出した誰もが一定レベルのことが出来る様になるノウハウ。
    身体,心のコントロールには呼吸が基本。型通りにことを熟すにも呼吸が大切。

    メンターの倉橋さんがよく言っているが,型破りという言葉は,「型」が前提。
    型通りに出来る人でなければ,型破りなことはできない。型を身につけていない人は,
    形無しということで,どうしようもない。
    型とは決められたことしかできないというイメージがあるが,型を身につけなければ,
    それを越えたところには行けない。

    この本の筆者も,1970年代辺りから,「型」や「呼吸」が軽視されたことが,人々のメンタルな面を弱くしているのでは言っている。

  • 最近、呼吸に関してもやや見直している部分があるので読んでみた。

    読んでみた感じたのは、なるほど「呼吸法入門」ではなく「呼吸入門」。

    呼吸の仕方のノウハウではなく呼吸の大切さが書いてある本です。

    なかなか面白かったです。

  • 「息を合わせる」「呼吸をつかむ」「息を凝らす」「息が長い」等、日本には息すなわち呼吸に関する言葉がたくさんある。
    20代に呼吸に関して長く模索した著者だから編み出した、簡単で型(日本の武道の本質)から身につけて技にするといった3.2.15の呼吸法について書かれている。
    教育者の立場から、放っておくと気の散りやすい小学生に集中力を持たせる方法や、現在の、周りに気遣いはできても、真面目一方の大学生に大声で笑える身体をつくらせて授業をすすめる実践論まで、とても面白く読み進めた。
    深い呼吸で、胆力を鍛え、集中力を少しでも増し、自己肯定力にも繋がればこんな良いことはない。
    私自身、身体ががちがちで、ストレスに負けて病気になった経緯もあり読むに至った。
    惜しげも無く教えていただけたこの一冊に感謝。

  • 2015/8/10図書館から借りた。
    宮本武蔵は「千日の稽古を鍛(たん)とし、万日の稽古を錬(れん)とす」と言いました。
    呼吸の型「三秒吸って、二秒溜めて、十五秒吐く」

  • 呼吸って何となく大切な動作だよね…、という認識から手に取った一冊。さすが齋藤先生、確かにその道の専門家では無いが、自らの実体験、また歴史、道徳、教育的観点からの考察は、却って一般の人には理解しやすい。また、専門家にありがちな、難しい「専門的な」表現に、理解しようとする読み手の努力が割かれる事は無いと思います。「息が合う」、「息が長い」、「息が弾む」、「息を忍ばせる」等、なるほど日本人は「息」を大切にしてきた文化…、やはり呼吸の大切さを知らしめてくれる良書でした。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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