語彙力こそが教養である (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1273
レビュー : 109
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040820125

作品紹介・あらすじ

ビジネスでワンランク上の世界にいくために欠かせない語彙力は、あなたの知的生活をも豊かにする。読書術のほか、テレビやネットの活用法など、すぐ役立つ方法が満載!読むだけでも語彙力が上がる実践的な一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 語彙力→教養→会話→知的レベルを映し出すという。
    たしかに使う言葉によって、相手を無意識に判断しているかもしれない。

    そうとあれば、何としても語彙力を身に付けたいと思う。
    何故ならば、今まで、語彙が乏しかったが故に相手に与える印象が悪く想いを伝える事が出来ず
    損をしていたかもしれない。

    本書はそれをどの様にすればつけていけるかにもしっかりと書かれている。

    読書は勿論、テレビからもそれが得られるという。
    それにはいささか驚いた。
    というのも、およそ私がこれまでに読んだ本の中にはテレビを見た方が良い、など
    一言も書かれていた事などなかったからである。

    たしかに、教養があると言われている人物がテレビに出ているにも関わらず、
    「テレビを見ているなら読書をすすめる」というのは腑に落ちなかった。

    そういった所も、この本は信用できるかな、と感じた。

    他にも、言葉の成り立ち、誤用、若者の言葉にも言及されている。

    語彙は思った事を的確に表現する為、語彙を豊富に知っているからこそ思考を深める事が出来る。
    人間だけが、言葉を自在に操り、事実をそのまま描写する事も多様な比喩を用いて表現する事も出来る。

    表現の幅が広がり、感じ方が変わる。
    それは世界が変わる事を意味する。

    語彙力を身に付け、世界を変え、人生を豊かにしたい。
    http://profile.livedoor.com/book_dokushonikki/

  • 「語彙とは教養そのものである」をテーマに、いかにして語彙力を身に付けていくのかを、著者の経験をもとに紹介する1冊。

    語彙をインプットする手段としては毎日の読書、特に名著の音読を薦めています。
    小学生と6時間かけて『坊っちゃん』の音読をした、という取り組みがおもしろい!
    読破したあとに小学生に感想を聞いてみると、『坊っちゃん』そのものの文体で答えが返ってくるそうです。
    私もブクログに感想を書いているときに、その著者の文体や使っている言葉に影響されること多々なので、小学生たちの気持ちがわかるな~。
    本だけでなく、ドラマや映画、アマゾンレビューまでインプットの手段になるというのも意外だけれど頷けました。

    語彙を自分のものにするにはアウトプットも大事。
    練習をした上で自分の語彙として使いはじめる、というプロセスをちゃんと踏もうと思いました。
    なんとなく口にした言葉はなかなか身にならないことは何度となく経験済みなので、まずは「これは練習なんだ」と意識しながら使ってみようと思います。

    わたしも名著にもっと親しまないと!
    読書のモチベーションアップにもつながりました。

    • nejidonさん
      すずめさん、こんにちは♪
      この本を読まれたのですね!
      タイトルだけ聞くとハードルが高そうなのに、身近な例をあげて読みやすく
      話をすすめ...
      すずめさん、こんにちは♪
      この本を読まれたのですね!
      タイトルだけ聞くとハードルが高そうなのに、身近な例をあげて読みやすく
      話をすすめていくのは、さすがの斎藤さんだと思いました。
      簡単なことを、いかにも難しそうに述べる人も多いのに。笑
      私も語彙力というものを少し意識して暮らしていこうかと考え中です。
      すぐ忘れてしまうんですけどね・・
      2017/05/18
  • 中学生だか高校生の時に『声に出して読みたい日本語』を買って読んだ以来の齋藤先生の本。1時間ほど電車に乗らなくてはいけなかったので時間つぶしに何か読みたくなり急遽書店で購入しました。本当に1時間で読み終える、とても読みやすい本です。
    最近メディアへの露出がとても多いので正直なんだかな~と思っていましたが、改めてこの先生の著書を読むと、人柄というか本当に人に対して丁寧で優しい(こんな語彙でよいのかアレだけど笑)方なんだなというのが伝わってくる言葉の遣い方をされるというのが印象に残りました。なので押しつけがましくなく頭にすんなりと言われたことが素直に入ってくる。だから大学でも学生たちに人気があるのでしょうね。

    本著は語彙が多いということはそれだけ思考の幅が広がる、イコール物の味方が非常に鮮やかなものになるというテーマ。語彙の重要性について全編を通して語っています。最後の方にイケメンについてdisってるような文章もありますがそこも先生のピュアというかフランクなお人柄で皆に好かれる所以でしょう笑

    ちなみにP31の清少納言と中宮定子のエピソードはまさにわたしの理想です。そういうことしてくれる人と結婚したい笑


  •  人は無意識のうちに語彙を通じて、相手のレベルや知性を判断している。それは、商品に対するレビューに明確かつ参考になるものもあれば、稚拙で罵詈雑言を連ねたものがあり、後者は信頼できないとして前者に目を通すことや、首相が常識的な漢字を読めずに批判されたこと等の例からも分かる。このようなことから、特に語彙数の多い日本語を母語とする我々は、日頃から語彙修得に対するアンテナを高く持って生活する必要があるといえよう。
     ところで、豊かなアウトプットは、常に膨大なインプットのうえにある。したがって、語彙修得においてまずはインプットを意識的に行うべきである。その際には、昔から残っている言葉は語呂がよかったり、リズムがよかったりすることから、慣用句や四字熟語も吸収するべきであると思われる。そのようなインプットは、読書以外にもテレビや音楽、映画などからも行え、意識的に継続して行うことで思考能力がつき、結果として多くの言葉を身に付けられるのである。ただ、インプットした語彙はお金と同じであり、持っているだけでは紙切れと同じで、上手に活用してこそ価値を発揮する。ゆえに、日頃から得た知識を使える語彙にすべく、積極的にアウトプットしていくことが求められる。その方法として効果的なのが、素読することや登場人物や語り手になりきって演じることで、インプットとアウトプットを同時に行うことである。五感をフルに活用することで、表現力の豊かさやストーリーの面白さなどを感じることができ、その文豪らしい表現を用いたり、物事の考え方ができるようになったりするのである。
     このようにインプットとアウトプットを継続していくことが語彙力=教養を身に付ける近道である。実際に、語彙が豊かになることで、社員間のコミュニケーションの効率化が図られた事例もあることから、語彙力を伸ばすことは、仕事のパフォーマンスに直結するともいえ、我々が言葉と真剣に向き合うことは、自身の可能性や世界の拡大に資するものなのである。

     文章の中にあえて慣用句や四字熟語などを多用しているため、語彙力に自身のない自分にとっては、「言葉は身の文」という言葉が現実味を帯びて感じられた。また、様々なインプットの手段やツールが紹介されていることから、興味をそそる内容になっており、同時に先人たちの知恵が凝縮された書籍を読むことの大切さを改めて痛感した。

  • ヤバい、すごいを封印して、3つのポイントで言い換える。脳の退化を食い止め、語彙力を高められそうなので実践していきたいです。

  • ■語彙力判定基準は「複数の事柄を一つの言葉で表現しようとするか否か」である。
    ・「やばい」「かわいい」「まじ」「うざい」は言葉の選び方が「省エネ」
    ■日本人の語彙力が低下してしまった原因は素読文化の減衰にある。
    ・素読は意味や内容を詳しく理解する前に取り敢えず声に出して本を読むこと
    ・意味をじっくり考えて頭で読む「精読」とは違う
    ・体を使って読むため私(著者)は「身読(みどく)」と呼ぶ
    ・「習うより慣れろ」の素読は語彙習得の一番の近道
    ・語彙を身に着けるにはその言葉が含まれる文章ごと文脈の中で覚える方がずっとラク
    ■「語彙が足りない」とはどういう状況か。
    ①音で聞いたとき漢字が浮かばない
    ・意味で聞いた単語を反射的に漢字変換できるかどうか
    ②積極的に使うのが不安&間違えて使う
    ・実際に使った回数が少ない
    ・言葉の由来を知らない
    ・ストーリーの中で語彙をインプットしていくと記憶にも定着しやすい
    ③難易度が高い文章への拒否感
    ・専門用語をインプットするときは短期集中,2週間が基本
    ■語彙へのアンテナを高める3ステップ
    ・ステップ0(認識を改める):貧しい語彙により損をすることに気付く
    ・ステップ1(頼りがちな語彙を見つける):①一日に何回も使う,②答えに窮した時に人の話を聞いているときなど特定の場面で常套句になっている,③試行していないときに口から出るという特徴のある言葉であり,要注意
    ・ステップ2(NGワードを封印する)ステップ1の便利な表現に禁止令を出す
    ■禁止ワードをほかの言葉に置き換えるときのコツはポイントを3つ挙げること。
    ・「すごくいい企画だね」⇒①市場の穴をついているし,②コンセプトが明確で,③ちゃんとコストが計算されている
    ・「この肉じゃが美味しいね」⇒①ジャガイモがほっくりしているし,②甘さがちょうどよく,③だしの染み方が絶妙だ
    ■語彙をインプットする方法は,「言葉とシチュエーションをセットにして,ざっくりイメージ化」すること。
    ・「ざっくり」がポイント
    ・ペーパーテストのように「正しい意味を説明できる」ことではなく「正しい文脈ですぐ使える」こと
    ■「包丁」は「庖丁(ほうてい)」から転じた言葉。
    ・「庖丁」とは人の名前であるという説があるが「庖」は台所,「丁」は人を表すため単に料理人一般をさしているとの説もある
    ■夏目漱石は日本の語彙を大きく変えた人物。
    ・漱石以前と漱石以後では日本語の豊かさは全く違ったものになった
    ・言文一致の文章
    ・漱石の書く文章は喋り言葉と非常に近い
    ・言文一致運動がおこったのは明治のことで漱石はじめ明治時代の分筆家
    ■言文一致運動が盛んになった理由
    ・識字率の向上
    ・「速記」の技術が高まったこと
    ■面白いフレーズには言い回しの妙によりその場の空気をコントロールする力がある
    ■間違いが多い表現
    ・破天荒
    ×傍若無人で人の目を気にしないで行動する
    ○前人未踏のことをやる。「天候」は科挙合格者の未開の地で初の合格者が出たとき天候を破ったと皆に喜ばれたことから生まれた言葉
    ・にやける
    ×にやにやする
    ○男性が女性のように色っぽいしぐさをすること。なよなよすること
    ・いぎたない
    ×見苦しい,汚い
    ○寝相が悪い
    ・浮足立つ
    ×浮かれて落ち着かなくなる
    ○不安で落ち着かなくなる
    ・御の字:
    ×一応納得はしている
    ○非常にありがたいこと
    ・恣意的に
    ×わざと,作為的に
    ○自分勝手に
    ・ぞっとしない
    ×怖くない
    ○面白くない,感心しない
    ・悲喜こもごも
    ×悲しんでいる人と喜んでいる人が入り乱れる様子
    ○一人の人が悲しいことと嬉しいことを交互に経験する様

  • 語彙力のない人は5色の絵の具で絵を描いてるようなもの。深みのある絵は200色の絵の具がいる。

    なーるーほーどー。です。
    語彙力が必要な理由をうまく説明出来なかったのですがまさにこれですよね。

    どの話も説得力があり、そして耳が痛い。
    わたしも語彙力を増やしたい!と思わせてくれるのですが、どうすれば良いかの部分がわたしにはピンときませんでした。
    くどくど書かれてる部分も多く、図書館への返却期限も迫っているので、ペラペラ読みをしたせいかもしれませんが。

    ひとまず、ブクログのレビューを通して、身につけた言葉のアウトプットの場にしていきたいと思います!

  • 齋藤さんの本は、文系の存在意義を簡潔に世の中に伝えてくれていて、同じ文系で仕事をしている身としては大変勇気づけられます。

    ここ数年で言葉に関する事情が様々に変わってきました。若者言葉とネットの言葉が密接にかかわっていたり、本の文章は平易なものが増え、読書をするという層ですら、簡単な言葉の本、軽快に読める本を好んで読んでいる人が増えたように思います。
    ニーズの合う本が売れるとすれば、立ち止まってよく考えなければならない文章などは、だんだんと廃れていくのは当然のことでしょう。

    ですが、「簡単な言葉」だけで済ませることで、複雑な思考の手がかりとなる言葉をないがしろにしているという結果になっているとすれば、簡潔な言葉しかわからないという層と、そうではない教養のある層では大きく思考のレベルで隔たりが生まれることになると思います。
    「頭がいいから幸せ」とは思いませんが、難解なものを取り去って、言葉が簡単でもわかるからいいという簡単なものではないというふうに思います。

    ですので、齋藤さんが様々な「国語」を鍛える本を出していることにはとても勇気づけられるのですが・・・。本書では齋藤さんはあくまでも「できる人に見られる」ための語彙の増やし方という感じで、「語彙=教養」と言ってしまっていいのかと疑問でした。
    英単語がわかっても、センテンスで理解できなくては意味がないのと同じで、言葉は「文」だというふうに思います。文での機能については齋藤さんは「文脈力」という本を出していらっしゃったように記憶していますが、本書ではあまり文については触れておらず、「慣用句」や「単語」レベルにとどまっています。

    語彙の増やし方も様々に提示されていて、いくつかは真似してみようと思うものもあったのですが、どうにも表面的で、例文を見ても難解で頭のよさそうな慣用句などを、とってつけたように使っているような印象が残ってしまいました。

    言葉だけがいたずらに増えたところで、感性の部分ができていない、先人の言葉を疑うぐらいに哲学がでていない人のところには言葉はついてこないと思います。
    「やまとうたは人の心を種として万代の言の葉とぞなれりける」という紀貫之の序文が示すのは「和歌」のことではありますが、やはり言葉は人の心が伴ってこそ、と思いますし、やみくもに言葉だけが増えるのは、耕されていない畑に種をまくようなもの。いい芽を育てるのはその土壌となるものが必要だと思います。

    ただ、あまり文脈については触れず、ひたすら語彙の増やし方に焦点を当てたのは、本書をシンプルにするためかもしれません。

    数年ぶりに齋藤さんの本を読んで二冊目となりますが、大学生のときに読んだ印象とずいぶん変わっていて、若いころよりは厳しい目で齋藤さんの本を読んでしまいました。
    しかし、高校生から大学生くらいの、まだ本に慣れていない方には、齋藤さんの本は読みやすく、それでいて励まされるものだと思います。

  • 難度の高い言葉を使う人は、教養がある人であると今までも自然と認識していたが、本書読んで再認識した。
    芸能界でも、ユニークな比喩を使う人や語彙力が豊富な人は生き残っている気がする。
    音読をないがしろにしてきたので、実践していきたい。
    辞書アプリを有効に活用して、語彙のインプットをしていこうと思った。

  • 本文中に出てくる語彙すら読めなかったり理解できなかったりする自分は
    相当語彙力がないことを実感させられました。
    今からでもできることばかりの実践的でチャレンジ精神や
    やる気がむくむくと湧いてくる内容なので年末年始に読めてよかったです。
    シェイクスピアや夏目漱石は敬遠気味だったのですが
    かじってみようかなと思います。

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プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。ベストセラー作家、文化人として多くのメディアに登場。著書多数。『語彙力こそが教養である』(KADOKAWA)は17万部を突破するベストセラーに。著書発行部数は1000万部を超える。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

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