語彙力こそが教養である (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
3.69
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本棚登録 : 1651
レビュー : 148
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040820125

作品紹介・あらすじ

ビジネスでワンランク上の世界にいくために欠かせない語彙力は、あなたの知的生活をも豊かにする。読書術のほか、テレビやネットの活用法など、すぐ役立つ方法が満載!読むだけでも語彙力が上がる実践的な一冊。

感想・レビュー・書評

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  • さくっと読める新書である。齋藤先生の本は初めて読んだが、先生の授業を聞いているようで非常に良く頭に入ってきた。
    確かに大人として語彙の乏しい人や間違った言い回しをしている人は教養が無いなと感じてしまう。
    齋藤先生がこの本で言うようにいつも四文字熟語や故事成語を並べ立てている人はちょっと敬遠するけど、そのような言葉を常にインプットし、頭の中で理解しておくことは重要だと思う。
    この本ではあまり触れられていないけど、「アウフヘーベン」とか訳解らない専門用語の外来語をいかにも解ってますよ的に使う大人って、ちょっとどうなのかなとは感じる。

  • 「語彙とは教養そのものである」をテーマに、いかにして語彙力を身に付けていくのかを、著者の経験をもとに紹介する1冊。

    語彙をインプットする手段としては毎日の読書、特に名著の音読を薦めています。
    小学生と6時間かけて『坊っちゃん』の音読をした、という取り組みがおもしろい!
    読破したあとに小学生に感想を聞いてみると、『坊っちゃん』そのものの文体で答えが返ってくるそうです。
    私もブクログに感想を書いているときに、その著者の文体や使っている言葉に影響されること多々なので、小学生たちの気持ちがわかるな~。
    本だけでなく、ドラマや映画、アマゾンレビューまでインプットの手段になるというのも意外だけれど頷けました。

    語彙を自分のものにするにはアウトプットも大事。
    練習をした上で自分の語彙として使いはじめる、というプロセスをちゃんと踏もうと思いました。
    なんとなく口にした言葉はなかなか身にならないことは何度となく経験済みなので、まずは「これは練習なんだ」と意識しながら使ってみようと思います。

    わたしも名著にもっと親しまないと!
    読書のモチベーションアップにもつながりました。

    • nejidonさん
      すずめさん、こんにちは♪
      この本を読まれたのですね!
      タイトルだけ聞くとハードルが高そうなのに、身近な例をあげて読みやすく
      話をすすめ...
      すずめさん、こんにちは♪
      この本を読まれたのですね!
      タイトルだけ聞くとハードルが高そうなのに、身近な例をあげて読みやすく
      話をすすめていくのは、さすがの斎藤さんだと思いました。
      簡単なことを、いかにも難しそうに述べる人も多いのに。笑
      私も語彙力というものを少し意識して暮らしていこうかと考え中です。
      すぐ忘れてしまうんですけどね・・
      2017/05/18
  • 中学生だか高校生の時に『声に出して読みたい日本語』を買って読んだ以来の齋藤先生の本。1時間ほど電車に乗らなくてはいけなかったので時間つぶしに何か読みたくなり急遽書店で購入しました。本当に1時間で読み終える、とても読みやすい本です。
    最近メディアへの露出がとても多いので正直なんだかな~と思っていましたが、改めてこの先生の著書を読むと、人柄というか本当に人に対して丁寧で優しい(こんな語彙でよいのかアレだけど笑)方なんだなというのが伝わってくる言葉の遣い方をされるというのが印象に残りました。なので押しつけがましくなく頭にすんなりと言われたことが素直に入ってくる。だから大学でも学生たちに人気があるのでしょうね。

    本著は語彙が多いということはそれだけ思考の幅が広がる、イコール物の味方が非常に鮮やかなものになるというテーマ。語彙の重要性について全編を通して語っています。最後の方にイケメンについてdisってるような文章もありますがそこも先生のピュアというかフランクなお人柄で皆に好かれる所以でしょう笑

    ちなみにP31の清少納言と中宮定子のエピソードはまさにわたしの理想です。そういうことしてくれる人と結婚したい笑

  • マンモス大学の看板教授だけあってさすがにうまい。
    狙いの読者層(若手の社会人、意識高め、あんまりとんがってなくて、素直に自分のキャリアや人生にとってより良い知識や経験を得たいと日々模索している。時にはコミュニティやボランティア活動なんかにも参加するかもしれないし、まだ若いから友人たちと恵比寿や日比谷で飲み明かす事もある。東京私大にありそうな良い軽み)を意識して軽みのある文体で引率しながら、しっかりドストエフスキーやニーチェに着地させる。その足で、寺山修司やタモリ、みうらじゅん、能町みねこといったインテリサブカル垂涎の要人(つまり、タモリ倶楽部周辺)もあげて、めんどうなインテリもどきをしっかり牽制。
    教養が深く視野が広いからこそできる気配りなんだろうな。
    そんな良書ですが、野球は録画の試合をランナーが塁に出るまでは倍速で見るとか、突飛な時短術をマンキンで披露してたのはいただけなかった。いや、なんとなくわかるけど、それはかなり無粋というか、初めて入ったラーメン屋で一口もつけずに、ニンニク胡椒ラー油を大量に投入しちゃう感じでは。
    うまく喩えれてばよいのですが。

  • 齋藤さんの語彙力のおかげでスラスラ入ってきて、あっさり読めた。話すだけで相手の知性がわかってしまうので、語彙力をつけることは大切だと思った。語彙力は単に言葉を知っているということではなく、日常で使えてこそのものである。また、言葉やことわざ、四字熟語だけでなく、ある事柄をどのような言い回しで伝えるかというのも語彙力の一部であると分かった。これは、ドラマや歌詞などから気軽に学べるので、試していこうと思う。

  • 2018.11.4
    ネットで見た外国人の方が話していた日本語の美しさにはっとして、自身の語彙力を鍛えたいと思っていたときに本屋さんで手に取った本。
    斎藤先生は有名な方だと知っていたけど、本は読んだことがなくて。
    読み終わった今、すぐさま行動に移すことが自分の今後の力になると感じている。

    テレビをほとんど見なくなった今、あらためてテレビを見てみようと思った。

    点だけで知っているような情報で知ったかぶりをしないように、気をつけなくては・・
    最近英語の勉強を再開して、スマホを辞書代わりにするには少し無理があるということに気づいた。もう一度電子辞書を買おうかな。
    スマホの検索と辞書での調べ物、両方のツールを使って教養を高めていきたい。

  • 語彙力を身に付ける方法について、インプットとアウトプット両方の視点で述べられておりとても参考になった。
    語彙力を身に付けるためには自分が普段よく使っている言葉を封印し、別の言葉で言い換えることを意識するというのは是非とも実践したい。
    インプットに関しては、本だけでなく映画やドラマからも吸収できるという点で気軽に取り組めそうだと感じた。
    一方でアウトプットはかなり意識して取り組まないと難しいと感じた。インプットした語彙を日常生活で使用するのはかなり意識しないと実行できない。また、坊ちゃんを全文朗読や漢熟語を読むのもかなりの時間を要する。
    最終章で、本を読むことでいろんな立場の人のことを理解できる、これだけ努力している人がいるんだから自分の苦労なんて大したことないと感じることができる、と語っており著者の熱意に心を打たれた。


  •  人は無意識のうちに語彙を通じて、相手のレベルや知性を判断している。それは、商品に対するレビューに明確かつ参考になるものもあれば、稚拙で罵詈雑言を連ねたものがあり、後者は信頼できないとして前者に目を通すことや、首相が常識的な漢字を読めずに批判されたこと等の例からも分かる。このようなことから、特に語彙数の多い日本語を母語とする我々は、日頃から語彙修得に対するアンテナを高く持って生活する必要があるといえよう。
     ところで、豊かなアウトプットは、常に膨大なインプットのうえにある。したがって、語彙修得においてまずはインプットを意識的に行うべきである。その際には、昔から残っている言葉は語呂がよかったり、リズムがよかったりすることから、慣用句や四字熟語も吸収するべきであると思われる。そのようなインプットは、読書以外にもテレビや音楽、映画などからも行え、意識的に継続して行うことで思考能力がつき、結果として多くの言葉を身に付けられるのである。ただ、インプットした語彙はお金と同じであり、持っているだけでは紙切れと同じで、上手に活用してこそ価値を発揮する。ゆえに、日頃から得た知識を使える語彙にすべく、積極的にアウトプットしていくことが求められる。その方法として効果的なのが、素読することや登場人物や語り手になりきって演じることで、インプットとアウトプットを同時に行うことである。五感をフルに活用することで、表現力の豊かさやストーリーの面白さなどを感じることができ、その文豪らしい表現を用いたり、物事の考え方ができるようになったりするのである。
     このようにインプットとアウトプットを継続していくことが語彙力=教養を身に付ける近道である。実際に、語彙が豊かになることで、社員間のコミュニケーションの効率化が図られた事例もあることから、語彙力を伸ばすことは、仕事のパフォーマンスに直結するともいえ、我々が言葉と真剣に向き合うことは、自身の可能性や世界の拡大に資するものなのである。

     文章の中にあえて慣用句や四字熟語などを多用しているため、語彙力に自身のない自分にとっては、「言葉は身の文」という言葉が現実味を帯びて感じられた。また、様々なインプットの手段やツールが紹介されていることから、興味をそそる内容になっており、同時に先人たちの知恵が凝縮された書籍を読むことの大切さを改めて痛感した。

  • 語彙力の源って、身近なところに転がっているんですね。
    斎藤孝さんらしく「古典に学ぼう」というのが延々書いてある本かと思いきや、普段からなんの気なしに見ている映画やドラマ、そういった入りやすいものからも積極的に言葉を学び取ろうとおっしゃっています。
    ただし、ずっと版を重ねて支持され続けてきた古典と違い、次々出てくる映画やドラマは玉石混交であるゆえ「なにを選ぶのか」が大事になってきます。そのコツのようなものを、本書は教えてくれます。もちろん古典も強くおすすめされています。
    楽しく学ぶことが何より大切だと、そう思いました。

  • ヤバい、すごいを封印して、3つのポイントで言い換える。脳の退化を食い止め、語彙力を高められそうなので実践していきたいです。

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著者プロフィール

齋藤 孝(さいとう たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。学者、作家、文化人の役割で多くのメディアに登場している。
2001年『身体感覚を取り戻す』で第14回新潮学芸賞を受賞。2001年発行の『声に出して読みたい日本語』は250万部を超えるヒットとなり、第56回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
その他、『語彙力こそが教養である』など多くの著書があり、発行部数は1000万部を超える。『こども孫子の兵法』など監修作のヒットも多い。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

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