語彙力こそが教養である (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1601
レビュー : 143
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040820125

感想・レビュー・書評

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  • 2016年05月28日読了。

  • 人生、寸暇を惜しんでインプット・アウトプットに明け暮れる。日々の読書は言わずもがな、ネット検索に電子辞書のフル活用、テレビは大量録画を倍速再生、映画も落語も矢継早に鑑賞する。ひたすらに貪欲な言葉の大量摂取で語彙力を強化し続け、底なしの知識と教養を身にまとうべし、か。いや、過ぎたるは猶及ばざるが如しでしょ。俺はぼけっと夕日を眺めたり、悪友と一献傾けてとりとめのない話に興じていたりしていたい。著者もそんな時間を否定はしないだろうけど、余暇としてどっちの時間をメインに捉えるかだ。読書や映画は息抜きでいいや。だからこの程度の文章力なんだけどね。

  • 自分が感じていたこと、求めていたことがはっきりした。

  • 語彙力のない人は5色の絵の具で絵を描いてるようなもの。深みのある絵は200色の絵の具がいる。

    なーるーほーどー。です。
    語彙力が必要な理由をうまく説明出来なかったのですがまさにこれですよね。

    どの話も説得力があり、そして耳が痛い。
    わたしも語彙力を増やしたい!と思わせてくれるのですが、どうすれば良いかの部分がわたしにはピンときませんでした。
    くどくど書かれてる部分も多く、図書館への返却期限も迫っているので、ペラペラ読みをしたせいかもしれませんが。

    ひとまず、ブクログのレビューを通して、身につけた言葉のアウトプットの場にしていきたいと思います!

  • 日本語の語彙力の無さを日々痛感する自分にはもっとも必要な本。著者のインプット量はもとより1つのものから多くのエッセンスを吸収しつくそうという姿勢に驚嘆。英語の学習では音読が肝要と知っているのに、それを母国語に置き換えて実行しようと思うことはなかった。お勧めリストを挙げてくれているので読みたい本リストが一気に膨らんだ。早速『山月記』からはじめよう。

  • 中学生だか高校生の時に『声に出して読みたい日本語』を買って読んだ以来の齋藤先生の本。1時間ほど電車に乗らなくてはいけなかったので時間つぶしに何か読みたくなり急遽書店で購入しました。本当に1時間で読み終える、とても読みやすい本です。
    最近メディアへの露出がとても多いので正直なんだかな~と思っていましたが、改めてこの先生の著書を読むと、人柄というか本当に人に対して丁寧で優しい(こんな語彙でよいのかアレだけど笑)方なんだなというのが伝わってくる言葉の遣い方をされるというのが印象に残りました。なので押しつけがましくなく頭にすんなりと言われたことが素直に入ってくる。だから大学でも学生たちに人気があるのでしょうね。

    本著は語彙が多いということはそれだけ思考の幅が広がる、イコール物の味方が非常に鮮やかなものになるというテーマ。語彙の重要性について全編を通して語っています。最後の方にイケメンについてdisってるような文章もありますがそこも先生のピュアというかフランクなお人柄で皆に好かれる所以でしょう笑

    ちなみにP31の清少納言と中宮定子のエピソードはまさにわたしの理想です。そういうことしてくれる人と結婚したい笑

  • 2016/5/6〜5/26

  •  生後半世紀経てようやく通信制大学での卒論に取り掛かるも、自分の国語力の低さに愕然。齋藤先生に喝を入れて頂くべく、購入して拝読した。
     国語力と言っても色々な要素があるだろうが、まず欲しいものは語彙力かなと、本書を選んだ。語彙力を如何にして身につけて行くか、そのインプット方法、アウトプット方法が具体的に示してある。三度の飯を食らうが如く実践して行こうと思う。
     最後に「これからの『モテ』の指針を考えよう」という項目で、男性・オスは「どうやったらモテるか」を考えるのが生物としての基本であり、教養の深さによって女性に捨てられるまでの期間が変わる時代が来るのではないかと思う、と書かれている。自分の経験上「そのとおり!」だと思った。では、女性はどうなのだろう?生物学的には違うのかもしれないが、こんな面白いことを、男性だけにさせておくのは勿体ないではないか!男性、女性関係なく、「語彙力UP=教養を高める」ということは、日々の小さな気づきを言語化して自分自身がしっかりと味わうことが出来るという点において、自身の幸福感を高めることに繋がると私は思う。

  • とりあえず名文は声に出しとけ!みたいなわかりやすさが良かった。語彙力が広がれば人生が広がりそうな気がする。私も崇拝する「カイジ」あたりを音読破しようと思う。

  • 齋藤さんの本は、文系の存在意義を簡潔に世の中に伝えてくれていて、同じ文系で仕事をしている身としては大変勇気づけられます。

    ここ数年で言葉に関する事情が様々に変わってきました。若者言葉とネットの言葉が密接にかかわっていたり、本の文章は平易なものが増え、読書をするという層ですら、簡単な言葉の本、軽快に読める本を好んで読んでいる人が増えたように思います。
    ニーズの合う本が売れるとすれば、立ち止まってよく考えなければならない文章などは、だんだんと廃れていくのは当然のことでしょう。

    ですが、「簡単な言葉」だけで済ませることで、複雑な思考の手がかりとなる言葉をないがしろにしているという結果になっているとすれば、簡潔な言葉しかわからないという層と、そうではない教養のある層では大きく思考のレベルで隔たりが生まれることになると思います。
    「頭がいいから幸せ」とは思いませんが、難解なものを取り去って、言葉が簡単でもわかるからいいという簡単なものではないというふうに思います。

    ですので、齋藤さんが様々な「国語」を鍛える本を出していることにはとても勇気づけられるのですが・・・。本書では齋藤さんはあくまでも「できる人に見られる」ための語彙の増やし方という感じで、「語彙=教養」と言ってしまっていいのかと疑問でした。
    英単語がわかっても、センテンスで理解できなくては意味がないのと同じで、言葉は「文」だというふうに思います。文での機能については齋藤さんは「文脈力」という本を出していらっしゃったように記憶していますが、本書ではあまり文については触れておらず、「慣用句」や「単語」レベルにとどまっています。

    語彙の増やし方も様々に提示されていて、いくつかは真似してみようと思うものもあったのですが、どうにも表面的で、例文を見ても難解で頭のよさそうな慣用句などを、とってつけたように使っているような印象が残ってしまいました。

    言葉だけがいたずらに増えたところで、感性の部分ができていない、先人の言葉を疑うぐらいに哲学がでていない人のところには言葉はついてこないと思います。
    「やまとうたは人の心を種として万代の言の葉とぞなれりける」という紀貫之の序文が示すのは「和歌」のことではありますが、やはり言葉は人の心が伴ってこそ、と思いますし、やみくもに言葉だけが増えるのは、耕されていない畑に種をまくようなもの。いい芽を育てるのはその土壌となるものが必要だと思います。

    ただ、あまり文脈については触れず、ひたすら語彙の増やし方に焦点を当てたのは、本書をシンプルにするためかもしれません。

    数年ぶりに齋藤さんの本を読んで二冊目となりますが、大学生のときに読んだ印象とずいぶん変わっていて、若いころよりは厳しい目で齋藤さんの本を読んでしまいました。
    しかし、高校生から大学生くらいの、まだ本に慣れていない方には、齋藤さんの本は読みやすく、それでいて励まされるものだと思います。

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著者プロフィール

齋藤 孝(さいとう たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。学者、作家、文化人の役割で多くのメディアに登場している。
2001年『身体感覚を取り戻す』で第14回新潮学芸賞を受賞。2001年発行の『声に出して読みたい日本語』は250万部を超えるヒットとなり、第56回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
その他、『語彙力こそが教養である』など多くの著書があり、発行部数は1000万部を超える。『こども孫子の兵法』など監修作のヒットも多い。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

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