知らないと恥をかく世界の大問題6 21世紀の曲がり角。世界はどこへ向かうのか? (角川新書)

  • KADOKAWA (2015年5月7日発売)
4.10
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Amazon.co.jp ・本 (284ページ) / ISBN・EAN: 9784040820156

作品紹介・あらすじ

宗教、経済、資源……世界は大きな転換期を迎えている。深まる混沌と対立。解決の糸口を見いだせるのか?戦後70年、阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件から20年の節目に、21世紀のあるべき世界の姿を考える。

みんなの感想まとめ

複雑な現代社会の問題を深く掘り下げ、歴史的な視点から理解を促す内容が魅力です。様々な国際的な出来事や社会問題、例えばテロや格差社会、銃社会の背景などが分かりやすく解説されており、読者は時代の転換点を実...

感想・レビュー・書評

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  • 知らないと恥をかくシリーズはその当時(2015年5月出版) のニュースを掘り下げて歴史を再認識する本なので、これまで読んだ本の中で同じ内容が含まれていますが、とても分かりやすく解説してくれる良本です!

    あとがきにIT企業の社長さんが、今から歴史を勉強しても役に立たないといった発言をしていたようです。

    生活のための稼ぎには歴史は必要なく私も長らくそう感じていましたが、親になり、子供に何かを伝えることが出来るのは歴史しかないですね。

    とても良いシリーズなので今後も続けて欲しいです!

  •  ISのテロ、ブレグジット、世界に広がる格差社会などが紹介されていた第6弾。アメリカがなぜ銃社会となったのかが面白かった。オバマの次の大統領候補にトランプの名前がまったく挙がっておらず、改めてトランプの当選は時代の転換点だったと感じた。
     報じられない戦争は「存在しない戦争」になるため、誰かが危険を冒して戦地に行かなければならない、との記述にハッとした。ISに捕えられた邦人に向けて、SNSで「危険な場所に行ったのだから自業自得」と匿名で知った風に呟くことの恥ずかしさを知った。

  • オーディブルで、読了

  • 池上彰氏が例によって世界の潮流と日本の立ち位置を描いた第6作。

    インテリジェンサーとしても一流の彼の言論は勉強になった。

  • 2016

  • いちいち、ほー!ほうなんだ、と思わせてくれる。(笑)

  • ☆☆☆☆

  • 今知っておくべき世界の問題をまとめた一冊。池上さんの本は、平易な言葉で書かれているので読みやすくて好きだなー。最初のプロローグだけを読んでも、世界で起きていることのポイントが一掴みできます。ちなみに、2015年5月時点の本ですが、ギリシャのEU離脱の可能性についても触れられてたりしてます。

    ●シェールガスvsサウジ原油
    ・シェールガスを掘り当てたアメリカは石油を輸入せずに済むように。一方、アメリカに石油を輸出しまくってたサウジは増産攻勢をかける。増産することで石油価格は大幅にダウン、1バレル100ドルが40ドルまで下下落。
    ・シェールガスの採掘コストは40~80ドルかかるのに対して、サウジの石油は10~25ドル程度で掘れる。圧倒的コスト体質を武器に、価格攻勢をかけることで、アメリカのシェールガス産業は壊滅的ダメージを負う。シェールガスが掘れなくなれば、また石油を輸入して貰えるという腹づもり。
    ・また、石油の価格を下げることは、同中東で対立しているイランを困らせることにもなる(サウジはスンニ派、イランはシーア派)。イランは石油採掘コストが高く、1バレル40ドルでは利益が出ない。
    ・同様に、油田を押さえることで資金を稼いできた“イスラム国”の資金源を断つことにも繋がる。
    ・一方でアメリカは、サウジの原油下落攻勢を耐えている状況。原油下落はアメリカにとって打撃ではあるものの、それ以上にロシアの国力を削ぐことになっている。クリミア半島を強引に統治下に収めたロシアに対して経済制裁を発動中であり、ロシアが外貨をもっとも稼いでいた石油輸出を封じることが出来る。
    ・更には原油安により、産油国であり、反米国家でもあるベネズエラはキューバ―を支援出来なかくなった。後ろ盾を失ったキューバ―がアメリカに接近したという流れもある。

    ●イスラム国が生まれた背景
    ・ソ連がアフガニスタンに侵攻。当時はソ連vsアメリカ時代。アメリカはベトナム戦争でソ連のバックアップに散々苦しめられらた反感から、アフガニスタンで仕返ししようと考えた。
    ・アメリカと関係のあったパキスタンのスパイ組織ISI経由で、最新の武器をムシャビディン(聖戦士)にどんどん貸し与えた。結果、豊富なアメリカ武器を使いこなすムシャビディンがソ連の撃退に成功。
    ・ISIはアメリカの軍需物質の多くを間引いて自らの武装力をアップさせる一方で、長引くアフガニスタンの戦乱でパキスタンに移り住んでいたアフガン難民の若者に対してイスラム原理主義を徹底的に叩き込み、戦士として教育。これがタリバンとなっていく。
    ・ソ連撤退後、アメリカは興味を失い支援をさっさと打ち切りに。大国の関与が無くなったアフガニスタンは内乱状態に陥る。
    ・そんな内乱が続くアフガニスタンを今度はパキスタンが、タリバンを使って、侵攻。アフガニスタンを掌握する。一時的に治安は回復し、住民からも歓迎されるが、タリバンは恐怖政治を徹底、住民から反発をうけ、またもや動乱が広がっていく。
    ・一方で、この時期に、イラクがクエートに侵攻。イラクの侵攻を恐れたサウジがアメリカにヘルプを要請。アメリカがサウジに駐留。イスラム原理主義者の集団であるアルカイダは自国を米国人が闊歩するのが許せず反発。9.11のテロ事件を起こす。
    ・怒るアメリカは、アフガニスタンにアルカイダの引き渡しを要請するも、アフガニスタンは拒否。アメリカはアフガンに侵攻しタリバン政権を崩壊させるも、早々にアフガンから撤退し、イラク潰しに舵を切る。フセインを抹殺する。
    ・イラクはもともと3つの民族が入り乱れた国家だが、フセインが強権をもって1つの国にまとめ上げていたものを、アメリカがフセイン政権を崩壊させたことで、内乱が拡大、泥沼化していく。
    ・イラクに力を削がれているうちに、アフガンタリバン勢力が息を吹き返す。アフガンにも軍を展開させねばならなくなり、こちらも泥沼化。
    ・そうこうしているうちにアメリカはオバマ政権に交代、中東からの撤兵を決定。アメリカ兵が抜けたあと、治安は悪化、内乱が続いている。
    ・もともと民族・宗派の違いから争い事が絶えなかったエリアに、アメリカvsソ連の衝突が余計な火種を残し、大爆発しているのが中東。今でも、種火を消せずに、世界中がイスラム国のテロに脅かされる事態に繋がっている。

  • シリーズ6冊目

    このシリーズだけは発売されてからすぐに読むようにしています。
    年に1冊のペースで発売されていますが、世界の流れがとてもよく分かります。

    アメリカの次期大統領の話題、イギリスのEU離脱問題、戦後70年の東アジアの未来の話、気になることがたくさんあります。

    「歴史は因果関係の積み重ねから成り立っている」は重い言葉だと思います。

  • 池上彰著『知らないと恥をかく世界の大問題. 6 (21世紀の曲がり角。世界はどこへ向かうのか?)(角川新書 ; K-26)』(KADOKAWA)
    2015.5発行

    2025.7.13読了
     2008年9月に起きたリーマンショックを受けて、アメリカのFRBは量的緩和政策をとり続けてきたが、いよいよ出口戦略に向けて舵を切り始めた。アメリカの経済が上向いてきたということだが、オバマ大統領率いる民主党の支持率は一向に上向かない。2014年11月にアメリカ中間選挙が行われたが、民主党は惨敗し、上下両院で共和党が過半数の議席を獲得した。「チェンジ!」を訴えて2008年11月に当選したオバマ大統領だが、2010年11月の中間選挙で共和党に下院の議席の過半数を奪われ、「決められない政治」がオバマ政権に大きな影を落としたといえる。
     2014年12月、アメリカとキューバが国交正常化交渉を始めることが明らかになり、2025年4月には59年ぶりにアメリカとキューバの首脳会談が行われた。南米出身のフランシスコ法王が仲介し、首脳会談が実現したと言われている。2016年アメリカ大統領選挙の行方についても触れられているが、ドナルド・トランプの名前が一つも出てこないところが印象的だ。

     フランスでは、2015年1月7日、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を描いたことに怒ったイスラム過激派が、風刺週刊新聞を発行している「シャルリー・エブド」本社を襲撃し、風刺漫画家ら計12人を殺害する事件が発生した。人権を尊重するフランスは移民を多く受け入れており、今回の事件を起こしたのもアルジェリアからの移民二世だった。

     ウクライナ内のクリミア自治共和国がロシアに併合されて1年となるが、ウクライナ国内では親ロシア派勢力と親ヨーロッパの政府軍との軍事衝突が続いている。2015年2月には、ウクライナ、ロシア、ドイツ、フランスの4首脳による会談が開かれ、夜を徹して16時間以上続くという異例の展開の末、ようやく停戦合意にこぎつけたが、まだ予断を許さない状態が続いている。
     また、2015年3月、プーチン大統領は「ウクライナでロシア寄りの前の政権が崩壊した直後に、クリミアをロシアに編入することを決めた」とクリミア編入が計画的だったことを明らかにしたほか「クリミア併合時に、核兵器を臨戦態勢に置く用意ができていた」と明言した。
     日本を含む欧米各国から経済制裁を受けているロシアでは通貨ルーブルの価値が下がり、輸入品を中心に物価が高騰している。それに、原油価格の暴落が拍車をかけている。原油価格の暴落はアメリカのシェール革命が原因であり、サウジアラビアがアメリカに対抗して原油価格を引き下げているため、産油国ロシアは原油安で苦しめられている。

     ヨーロッパでは反EU、反移民を掲げる政党が躍進している。その背景には、ヨーロッパ経済の低迷、EU内の格差問題、改善されない失業率の問題があるとみられている。

     2011年12月にアメリカ軍がイラクから撤退した後、自称「イスラム国」というとんでもない組織が生まれ、勢力を拡大している。指導者アブバクル・バグダディは自らをカリフだと宣言し、国家の樹立を宣言。2015年1月から2月には、ジャーナリスト後藤健二氏と湯川遥菜氏が人質にとられた挙句殺害されている。自称「イスラム国」を壊滅させるため、2015年3月になってイラク軍がイランの協力のもと反撃に出た。イラク・イランの「シーア派」が「スンニ派」の自称「イスラム国」を攻撃した構図になっている。

     2014年、エボラ出血熱が世界を震撼させた。

     2014年11月10日、中国で開催されたAPECでおそよ2年半ぶりとなる日中首脳会談が行われた。尖閣諸島問題で深い亀裂がある日中だが、経済問題を抱える中国側にも日中関係を改善させなければならない必要があった。

     2014年、香港で雨傘革命が起きた。中国と香港は2017年から普通選挙を実施することで約束していたが、2014年8月の全人代の決定により、民主派の立候補を事実上排除されることが判明し、香港の学生が大規模な反政府デモを起こした。

     就任から2年経つ朴槿恵大統領の支持率低下が止まらない。2014年4月に起きた、295人の死者を出した世越号沈没事故では政府の対応が批判された。2014年12月に起きた大韓航空「ナッツ・リターン」事件では財閥への怒りが高まった。

     2015年4月、日経平均株価が一時15年ぶりに2万円を超えた。さらに、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用を株式投資重視に転換すると宣言した。日本銀行の黒田東彦総裁は「国債を30兆円買う」と発表し、円安が進行した。輸入品物価が上昇する中、消費税増税は見送られたが、2017年4月には8%から10%になる予定である。
     2014年7月、安倍内閣は「憲法解釈を変更して、集団的自衛権の行使を容認する」閣議決定を行った。今後、閣議決定に基づいて自衛隊法改正などさまざまな安保法制の整備が行われる予定である。
     2014年11月、アメリカ軍の普天間基地の辺野古移転の是非を争点とした沖縄県知事選挙で、移設反対派の翁長雄志候補が初当選した。依然として基地問題は見通しが立たない状態が続いている。

    目次
    プロローグ 大転換を迎えた世界
    第1章 大国アメリカの野望と世界への責任
    第2章 ヨーロッパ、衝突の現場から
    第3章 イスラムの台頭〜文明の衝突は避けられないのか?
    第4章 人類共通の問題に立ち向かえるのか?
    第5章 戦後70年を迎える東アジアの未来志向
    第6章 突き進む安倍政権が目指すもの
    エピローグ 21世紀の世界のつくり方
    あとがき

    https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I026339768

  • シリーズ6作目
    今回は火種が燻る様子が読み取れる時期だったように思いました。
    シェール革命、それに伴う中東との関係性の変化、クリミア併合後のロシアとの関係性、日本と韓国、中国との関係性は悪化。特に今回は日本内部の問題について多く書いてくださっており、学ぶものが大きかったです。
    エボラ出血熱、デング熱などの感染症が話題となった時期でもありました。アフガニスタンとタリバン、イラクとイスラム国など整理してくださっていたのはとても学びがありました。

  • 現在も歴史の一部である。戦後の歴史と現在を再認識させられる一冊でした。解説はとてもわかり易いです。


  • このシリーズを読み返して6作目。
    本当に今まで自分が知ったかぶりをしていることに痛感させられます。

    過去のシリーズよりも、より世界の宗教対立(各国々の紛争)や日本隣国との対立を書いています。
    実情だけでなく、その問題がなぜ起こっているのか?という根本的な内容にしっかり言及しているので、受動的に耳に入ってくるうわべの情報ではなく、そうだったのか!と思う内容もあります。
    それでいて、筆者自身の考えも散見されるので、楽しめますね。
    更に、そこから派生する問題点も論理展開がしっかりしているので、納得した上で、改めて政治経済の難しさを感じられます。

  • Unlimitedの世界史系書籍は散歩しながら聴くのに最適だ。8割知ってる事実に2割著者独自の視点や知らなかったことが加わっていくのが心地よい。

  • 時事ニュース解説本の第6弾。面白い。今年発売だったせいか、今までのものよりも、読みやすく感じた。やはりこういう本は、出てすぐ読まないとダメかも。

    日本と中国共産党の関係など、簡潔にまとまっていて、とても勉強になった。次は来年か・・・
    (660)

    [more]
    プロローグ 大転換期を迎えた世界
    第1章 大国アメリカの野望と世界への責任
    第2章 ヨーロッパ、衝突の現場から
    第3章 イスラムの台頭―文明の衝突は避けられないのか?
    第4章 人類共通の問題に立ち向かえるのか?
    第5章 戦後70年を迎える東アジアの未来志向
    第6章 突き進む安倍政権が目指すもの
    エピローグ 21世紀の世界のつくり方

  • ・日韓基本条約
    日本と大韓民国との間の基本関係に関する条約と同時に日韓請求権並びに経済協力協定が結ばれている。
    日本が援助するとともに、両国の間での請求権問題が最終的に解決した事を確認している。

    この条約により、日本は韓国に20年間に渡り、計3億ドルを無償で供与するとともに、2億ドルを低金利で貸し出す事を決めた。
    それ以外に、日本の民間企業が計3億ドルの資金提供をする事になった。

    韓国は、これを自国向けに「賠償」と説明し、日本は「経済協力」あるいは「独立祝い金」と説明した。
    この言い方になった事が問題。

    韓国政府が一括で経済協力資金を受け取り、韓国政府が個人補償をするという事で合意したが、今の韓国人にしてみれば、そんな事は知らない。
    韓国の最高裁判所は「個人賠償請求権は有効」との判決を下した。
    これには韓国政府も頭を抱えている。
    日本に請求するべき筋合いではない事が分かっているからだ。

    ・今を歴史に位置付る
    今どうしてこんな事が起きているのか?
    歴史の中ではどんな意味があるのだろうか?
    過去の歴史はどうだったのか?

    Aという出来事が起きた事によって、Bが発生し、Cにつながる。
    こうして現代が存在する。
    歴史を知る事により、現代をよく理解できます。

  • 池上さんは少なくとも公平であろうとしてる。

  • 「自国に誇りを持つのであれば、他国の人々の誇りもまた、尊重しなければなりません」。

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著者プロフィール

池上 彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京科学大学特命教授を務め、現在5つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』(ちくまプリマー新書)、『お金で世界が見えてくる』、『日本の大課題 子どもの貧困』編者、『世界を動かした名演説』パトリック・ハーラン氏との共著(以上ちくま新書)、『なぜ僕らは働くのか――君が幸せになるために考えてほしい大切なこと』(監修、学研プラス)、『経済のことよくわからないまま社会人になった人へ』(ダイヤモンド社)、『20歳の自分に教えたい経済のきほん』(共著、SB新書)ほか、多数。

「2025年 『池上彰の経済学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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