ギャンブル依存症 (角川新書)

著者 : 田中紀子

• KADOKAWA/角川書店 (2015年9月9日発売)

感想・レビュー・書評

[Gaccoさんの感想 · 2021年12月31日]

【沢庵は二度と大根に戻れない】

以前パチンコ店でのアルバイトをきっかけにギャンブルを知り、人にたくさん迷惑をかけた自分には刺さる箇所がいくつもあった。
誰にでも起こりうる(高学歴なエリートですら)病気であって、日本が世界トップのギャンブル大国なのに関わらずその対策がなされていないということについて詳しく書かれていて、とてもためになった。

将来生まれてくる子供には自分のような人生を歩んで欲しくはない。どうすれば良いのか？
シンプルに理解を進めることができたと思う。

身内や友人に依存症の方がいる人には、一度手に取っていただきたい一冊

著者プロフィール

公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会代表。これまで多くの家族の相談を受け、介入に奔走してきた。
祖父・父・夫がギャンブル依存症で、自身もギャンブルと買い物に依存した体験をもつ。
著書に『三代目ギャン妻の物語』（高文研）、『ギャンブル依存症』（角川新書）。
依存症問題やメンタルケアについて解説するYouTube「たかりこチャンネル」主宰。
調査研究にも取り組んでおり、スクリーニングテスト「LOST」の研究で、第25回日本アルコール・アディクション医学会優秀論文賞を受賞。
バチカン市国から招聘を受け、国際会議で日本のギャンブル依存症対策の現状について報告。
また、「ギャンブル等依存症対策基本法」の国会審議において参考人として意見を述べるなど、この分野の第一人者。

「2021年 『家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル』 で使われていた紹介文から引用しています。」