- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040820521
作品紹介・あらすじ
コンサルは道具。考えるのはあなた。
経営戦略は現場につくらせろ!
日本企業では、戦略は「現場の社員」が考え、実行しなければ意味がない。元コンサルにして事業調査業者である著者が、コンサル業界が産業として崩壊している現状を徹底的に告発する。コンサルの使う欧米の理論は日本にはまったく合っていないうえに、ツールそのものも時代遅れになっている。そう、コンサルは不要だ。会社を支えるのは、あなたの活躍しかないのだ。
「戦略」は、現場に活力を与えるためにこそ、ある。だからこそ、自社で、あなたがつくった方がうまくいくのである。
経営コンサルは、要らない。
○コンサルが結果を出せる「状況」は限定的。成熟企業の役には立たない。
○コンサルの分析技術は時代遅れのうえ、前提に欠陥がある。
○コンサルはあなたの成長を、企業の社員の成長を阻害する。
「何千万円も払って、こんなアウトプット?」と感じたすべての被害企業に捧げる。
感想・レビュー・書評
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久しぶりに、これは買わねばと思った本です。
タイトルにつられて図書館で借りた本ですが、内容的には日本企業の経営層と海外で発生したコンサル業との相性の悪さがたっぷりと書かれており、かなり納得できる内容です。
一応外資系コンサルに所属している自分ですが、これまでのモヤモヤを文字化してもらい有り難いの一言。
金融、保険のコンサルとかマジ意味ないと改めて思った。
買われない人を相手にする仕事より、変わろうとしている人を助ける仕事をした方が良いよね?
買います。中古でも。そして、これは何回でも読みます。付箋貼ると大変なことになるのでね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もちろん、この本には書いてないことだけれど、なぜ日本のCSRは目先のハウツーを求めて、社の理念になかなかつながってこないのかとか、なぜ新商品が次々と出る割には大きなチャレンジに立ち向かおうとしている感じがしないのかとか、いろいろと通底する部分があるように思いながら読んだ。
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とても芯を喰った話。あわよくば、中村事業企画で働かして欲しい。
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マッキンゼーで執行役員まで上り詰めた南場さんが「自ら血反吐を吐いていない」と表現したことが全てだと思う。企業(及びそれを構成する人)の行動外部から得られる情報で簡単にMECE分解できるものではなく、現実はもっと複雑に絡み合っている。コンサルは、極論、権威を借りるためにあるといったところか。
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本書の主張どおり、サラリーマン経営者の会社にとって、コンサルは害毒だと思う。