コンサルは会社の害毒である (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 85
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040820521

作品紹介・あらすじ

コンサルは道具。考えるのはあなた。
経営戦略は現場につくらせろ!

日本企業では、戦略は「現場の社員」が考え、実行しなければ意味がない。元コンサルにして事業調査業者である著者が、コンサル業界が産業として崩壊している現状を徹底的に告発する。コンサルの使う欧米の理論は日本にはまったく合っていないうえに、ツールそのものも時代遅れになっている。そう、コンサルは不要だ。会社を支えるのは、あなたの活躍しかないのだ。
「戦略」は、現場に活力を与えるためにこそ、ある。だからこそ、自社で、あなたがつくった方がうまくいくのである。

経営コンサルは、要らない。
○コンサルが結果を出せる「状況」は限定的。成熟企業の役には立たない。
○コンサルの分析技術は時代遅れのうえ、前提に欠陥がある。
○コンサルはあなたの成長を、企業の社員の成長を阻害する。
「何千万円も払って、こんなアウトプット?」と感じたすべての被害企業に捧げる。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに、これは買わねばと思った本です。
    タイトルにつられて図書館で借りた本ですが、内容的には日本企業の経営層と海外で発生したコンサル業との相性の悪さがたっぷりと書かれており、かなり納得できる内容です。
    一応外資系コンサルに所属している自分ですが、これまでのモヤモヤを文字化してもらい有り難いの一言。
    金融、保険のコンサルとかマジ意味ないと改めて思った。
    買われない人を相手にする仕事より、変わろうとしている人を助ける仕事をした方が良いよね?

    買います。中古でも。そして、これは何回でも読みます。付箋貼ると大変なことになるのでね。

  • もちろん、この本には書いてないことだけれど、なぜ日本のCSRは目先のハウツーを求めて、社の理念になかなかつながってこないのかとか、なぜ新商品が次々と出る割には大きなチャレンジに立ち向かおうとしている感じがしないのかとか、いろいろと通底する部分があるように思いながら読んだ。

  • とても芯を喰った話。あわよくば、中村事業企画で働かして欲しい。

  • マッキンゼーで執行役員まで上り詰めた南場さんが「自ら血反吐を吐いていない」と表現したことが全てだと思う。企業(及びそれを構成する人)の行動外部から得られる情報で簡単にMECE分解できるものではなく、現実はもっと複雑に絡み合っている。コンサルは、極論、権威を借りるためにあるといったところか。

  • コンサル=解雇の決定手段。
     日本では必要とされない。
     創業者かワンマンタイプの欧米型企業には人気。
     成熟した会社の中間管理職ならすぐに答えが出せるが、
     経営トップは考える時間がないのでコンサルを頼る。
     そして、解ける問題を考えて指摘する。MECE(ミーシー)の単純化。
     経験がゼロなのにコーチをやるようなもの。
    日本企業は思想集団、商業集団ではない。
    何が正しいか?=コンサル を必要としない。

    差別化戦略
     住み分け=談合
    技術コア戦略
     現場の技術を強化していけばモチベーションも業績が上がっていった。
     対外的な戦略がない。外界の構想ルールが変わると通用しなくなる。

    日本人の仕事の価値観、
    誰かの命令に自分の創意工夫を加えて一生懸命頑張りたい。

  • 本書の主張どおり、サラリーマン経営者の会社にとって、コンサルは害毒だと思う。

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著者プロフィール

株式会社 NBI(N.B.I. : Nakamura Business Intelligence)代表取締役社長。95年、東京工業大学卒業後、日本たばこ産業株式会社に入社。バーガーキングの立ち上げに参画したのち、大手外資系コンサルティング会社に転職。事業戦略に関するコンサルティングに従事。在職中に手掛けた電力会社のオール電化住宅に関する普及戦略は大きな成功をおさめたのちに、事業開発に資する事業調査ならびに事業企画の代行の同社を立ち上げ、様々なジャンルの企業のコンサルティングを手掛ける。

「2018年 『この国の未来に賭けてみよう 停滞から変革へーあなたのキャリアとビジネスが変わる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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