大統領の演説 (角川新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040820569

作品紹介・あらすじ

オバマ広島演説も解説!
トランプ・ヒラリーら大統領候補者にも言及!

人の心を動かすレトリックは大統領に学べ!
ケネディ、レーガン、オバマなど時に夢を語り、時に危機を煽って世界を動かしてきた大統領たちの話術を、
ハーバード大卒タレントで、東工大でコミュニケーションと国際関係について講義しているパックンが解説!

スピーチテクニックだけでなく、アメリカ社会のこともよくわかる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 昨日のオリンピック開会式での橋本さんとバッハのスピーチ、長くてつまらなかった。
    ぜひこの本を読むことをおすすめする!

    この本を読むと有名大統領の有名スピーチをパックンの解説付きで読めるだけでなく、アメリカ人の心に響く言葉や言い回し、歴史が学べる。

    英語を勉強していた高校生や大学生の頃に読みたかった。今は単語力も落ちて、パックンの解説頼み。
    パックンの解説はスピーチの背景、歴史、引用元、響くフレーズとその理由が丁寧に書かれている。
    解説がないと、なぜスピーチが評価されるのか、なぜアメリカ人に響くのか分からないままだった。

    日本でスピーチする時、どんなコモンプレイスやユーモアが効くのか考える機会になった。

    ブッシュのグランウドゼロ瓦礫の上でのスピーチ、オバマのアメイジンググレイスを見たら、じーんとした。

    冒頭を聞いているだけで、ハッと気づくと別のことを考えてしまう菅さんや安倍さんのスピーチ。
    ぜひこの本を読んでください。

    スピーチに欠かせない三要素
    1、エトス
     話している人の信頼を高める説得要素
     ①コモンプレイスを盛り込む
     ②個人の経験や思いを語る
     ③立場や権力、語る根拠を示す
     ④自分のキャラクターに合った話し方を考える
     ⑤ユーモア(特に自虐ネタ)を取り入れる
    2、パトス
     感情に働きかける説得要素
     ①愛国心を煽る
     ②子ども、弱者への同情を促す
     ③不公平やずる賢さ、非道徳的な行為への怒りを露わにする
     ④英雄への誇らしさを想起させる
    3、ロゴス
     知性に訴えかける説得要素

  •  スピーチは苦手なのだけど、ちょっと楽しめるようになるかも。毎朝安全管理の朝礼の仕事があるから、ちょっと楽しんでやってみようかなって思えた。
     とっても読みやすい❤︎ この本は著者自身のスピーチでもあるから当然力が入ってる。
     大統領の演説について、有名なものは知ってる。だけど改めて読むと、とってもワクワクするって思い出した。見返してみようかなって切っ掛けになって良かった。
     あんまり見た事の無い視点、韻の踏み方でスピーチを語るのが一番印象的。英語苦手だけど、声に出すとなるほど、って思う。
     スピーチ苦手だけど、楽しみ、早くやってみたい!って思えるようになっただけで良かった❤︎

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/593668

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/689991

  • 電子版だと演説の英語原本と日本語両方あるので、語学の勉強にもなって、お得でした。

  • 東2法経図・6F開架:312.53A/H33d//K

  • ●「コモンプレイス」(共通の価値観や認識を示すキーワード・言い回し)を盛り込む。自由、神、聖書、建国の祖、フロンティア、挑戦など。日本なら地元ネタとか方言?
    ●個人の経験や思いを語る。子供時代、経歴など。身近さ、本物感をアピール。
    ●立場や権力、語る根拠を示す。
    ●自分のキャラクターに合った喋り方をする。訛りなど
    ●ユーモア(特に自虐ネタ)を入れる。
    ●聞き手の属性を把握する。どんな人たちか?聞き手は自分に何を求めているか?どんな表現が刺さるか?ターゲットを絞ると見せかけてみんな含まれるようにするのも効果的(〜な皆さんも〜な皆さんも)
    ●構成を考える。起承転結は×。オススメは
    ポジティブ(聞いている人を肯定)→ネガティヴ(現在陥っている暗い現状や問題点)→ポジティブ(自分や私たちのポテンシャルや明るい未来)型か
    過去(過去や歴史)→現在(現実とみんなの気持ち)→未来(明るい未来、聞き手に行動を促す)


    読みやすく、英語の引用箇所も長すぎずおいしいところだけを味わえてお得感あり。mankind/humankind/humanityのニュアンスの違いなど、言葉の繊細な違いにも言及があり興味深い。単にスピーチについてだけではなくアメリカの歴史、アメリカ人のアイデンティティも垣間見ることができて勉強になる。

  • アドリブが得意です。相手に訴えかける深層心理まで、辿りつくには、本書の事実を実践せねば。

  • 17

  • たぶん本書を手に取る人は過去の有名な米国大統領の演説を勉強したい人だと思う。
    もちろん、そうしたニーズに本書は対応している(新書なので英語の活字が小さいのがちょっと残念)。
    が、それだけでない。
    特に、第2章の「大統領に学ぶツカむ!話術」は、スピーチの典型パターンを丁寧に説明してあり、有益である。
    第7章のトランプの演説の分析も秀逸である。我々、あいつら話法は、中学1年レベルの英単語なので、かえってわかりにくいと思う。トランプ話術のポイントが理解できる。
    本書により、米国現代史に関する知識を深めることができた。米国政治に関心のある方に強くお薦めしたい一冊である。

  • 党大会での候補受託、就任演説など、大統領になる人が通るべき通過洗礼の場を経験して大統領のスピーチは人の心を動かすものへと進化していく。それは国の危機において国民を、そして全世界を相手に話すメッセージでもある。大統領の演説から学ぶことは多いというが。リンカン、ルーズベルト、ケネディ、レーガン、オバマ各大統領の素晴らしい演説の数々、どこが心を打つのかが詳細に語られる。英文も表記されており、英語の学習にもなる。米国がコモンプレイスを共有する国であるが故のツボがあることが日本との違いだと言えるが、一言一句に至るまでの推敲は凄さを感じた。オバマの就任演説、黒人教会での射殺事件を受けたエピスコパル教会での「アメイジング・プレイス」演説、黒人少年射殺殺人事件無罪判決に対する演説、広島訪問での演説など、偉大な大統領であったことが文章の格調の高さから痛感する。ヒラリー、サンダース、トランプらの演説の特長も詳しい。なぜトランプやサンダースがあれだけ人々を熱狂させたのか。トランプの「我々」「あいつら」話法!が大きな特徴。

  • 大統領のスピーチを読み解くと、スピーチテクニックが学べると同時にアメリカという国も知ることができる。

  • 英語って奥深い。直訳だけでは読み取れない

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著者プロフィール

パトリック・ハーラン:1970年生まれ。米国コロラド州出身。芸人、東京工業大学非常勤講師、流通経済大学客員教授。93年ハーバード大学比較宗教学部卒業。同年来日。97年吉田眞氏とお笑いコンビ「パックンマックン」を結成。NHK「英語でしゃべらナイト」「爆笑オンエアバトル」等に出演し、注目を集める。「報道1930」「めざまし8」でコメンテータを務めるなど、報道・情報番組にも多数出演。2012年より池上彰氏の推薦で東工大の非常勤講師に。コミュニケーションと国際関係についての講義を担当。著書に『パックン式お金の育て方』(朝日新聞出版)『ツカむ!話術』『大統領の演説』(角川新書)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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