- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040820606
感想・レビュー・書評
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増補版というように、以前に出版されているものだ。堤氏の得意なネタ。米国追従である限り、嘘をつかざるを得ない状況だ。
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著者の堤未果さんは、この前のNHK『100分deメディア論』にパネリストとして出演しており、続いてたまたま先日の講座で本書の紹介があり、読んでみました。彼女の夫である川田龍平参議とは、十年前に霞ヶ関の路上でばったり会った思い出があります。凄い夫婦です。
さて政府の嘘を見抜くには、論理的に利害関係を理解して...など、とても有効な視点が書かれています。そこには堤未果さんの誠実な想いも感じます。でも途中から流し読みしました。読んでいて楽しくないのです。
政治家が市民を代表して政を行なう政治体制、そうならば、市民は政治家を信頼して、極端に言えばノータッチで任せ、もっと自分の生活に時間を費やすのが理想だと思います。でも実際は、政府も企業も嘘をつく存在、市民は常に学び、警戒して監視する必要性が叫ばれてます。もちろん今に始まった事ではありませんが...。
社会の構造を理解して、ある程度の予防線を張った方が良いのは確かですが、考えてみれば性悪説思想そのものですね。加えて、政界は人間が素直ではいられない場所だと感じますしね。逆に、損はしてしまうかもしれませんが、不完全な人間が行なう政治には関わらないで、もっと時間を有効に使うのも賢い選択肢だと思います。有効にと言っても、市民があまり政治に関心が行かないように用意されている娯楽の数々に興じるのも、映画「マトリックス」のようで腑に落ちませんけどね。
そうは言っても、社会の動きを常に把握し続けるのは、いくら時間を費やしても無理だと思います。巨大過ぎる社会、決して見えない闇、玉石混交な情報、事実を知っても市民によって分かれる解釈、そもそも社会が自分の思い通りになると考えるのは妄想です。それよりは、様々な思惑が渦巻く社会において、うまく立ち振る舞う術を磨いた方が良いのかもしれません。政治的信条は人ぞれぞれ!!
最後に、本書を読む事により、自分の中のステレオタイプが増える気がして、なかなかどうして悩ましいのです。ただ素直に政府の嘘を見抜きたい人にとっては、とても有用な一冊だと思います。 -
その嘘もだんだんへたになってる。
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自民党と民主党の2大政党は元々選択肢ではないとの指摘は、押さえておかなければならないポイントだ。TPP、原発終息宣言、共謀罪の国際公約などすべて民主党政権が提案している。アルゼンチンの指摘は参考になった。