復権するマルクス 戦争と恐慌の時代に (角川新書)

  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040820613

作品紹介・あらすじ

「一人の悪しき人格者によって、国家はその品格をものの見事にねじ曲げられる」

戦争か恐慌か?
過剰資本は国家に選択を迫る。
私たちの眼前にある危機の正体も、それを超える理想も、共にマルクスから見えて来る。
佐藤優がマルクス研究の第一人者に直撃!!

「社会主義は死んだ」――そう言われて25年が経過した。しかし、国家と人間の危機を徹底分析したマルクスの言葉は、色あせるどころか、色鮮やかに現代を映している。戦争、恐慌、専政、衆愚政、貧困、ナショナリズム。近代(モダン)の問題は、現在進行形で私たちの眼前にあるのだ――。
今の時代の資本主義を超える、新しい可能性を議論する。

「この対論はよく噛み合っている。その理由は、二人とも、現下の日本と世界を何とか変えなくてはいけないと思っているからだ」(佐藤優「はじめに」より)

「今や資本主義は資本蓄積の限界という状態に次第に到達しつつあります。(中略)地上の世界の掟は、生産と再生産の繰り返し、大地や労働への尊厳、そして平等な分配と脱成長的世界を要求しています」(的場昭弘「おわりに」より)

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  • 宇野弘蔵

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著者プロフィール

的場昭弘(まとば・あきひろ)1952年宮崎県生まれ。マルクス学研究者。1984年、慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。一橋大学社会科学古典資料センター助手、東京造形大学助教授を経て現在、神奈川大学教授。マルクス学の提唱者。マルクスの時代を再現し、マルクス理論の真の意味を問い続ける。原資料を使って書いた作品『トリーアの社会史』(未來社、1986年)、『パリの中のマルクス』(御茶の水書房、1995年)、『フランスの中のドイツ人』(御茶の水書房、1995年)をはじめとして、研究書から啓蒙書などさまざまな書物がある。本書には、著者による現在までのマルクス学の成果がすべて込められている。

「2018年 『新装版 新訳 共産党宣言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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