こだわりバカ (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 81
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040820880

作品紹介・あらすじ

飲食店の〈こだわり〉、大学の〈未来を拓く〉、企業の〈イノベーション〉…いま日本中に似たり寄ったりで響かない「空気コピー」が蔓延している! コピーライターが教える、本当に「選ばれる」言葉の創り方。

感想・レビュー・書評

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  • 書店には心に刺さる川上コピーがない、
    なるほど。そうかも。

    使い古された常套句を使わないことを心がける。そうだな。

  • 図書館の新刊コーナーで手にし、病院の待合室で読破。
    新書は読みやすいですね。著者が指摘するように、世の中には「こだわり」ということばが、あまりよく考えられずにあふれている現状がありますね。自治体、大学広告、飲食店、そして企業など実際の例をあげながらの話の展開には引き込まれます。
    ちょっと頭を働かせてみようかな。そんなやる気にさせてくれる1冊。

  • 「こだわりの・・・」など、考えた割には陳腐になってしまいがちなコピー。うちの業界もそうかもしれません。お店、大学、自治体、マンション、企業など豊富な例を通して、心に届くコピーを検討できる良書でした。

    それにしても、「体脂肪」という言葉はタニタが考案したなんて、知らなかったなぁ。

    「大阪焼肉・ホルモンふたご」の経営理念が現状から目を背けず、率直でかっこいい。

    書店と放置自転車禁止の例は、考える材料として優れている。

  • 20160805


    1行バカに続き同著書2冊目読了。

    広告代理店に勤める自分にとって、前作も参考になったが、今作も大変参考になる考え方がたくさんあった。

    とにかく、空気コピーになりがちな常套句は使わないという事に尽きる。
    その他なるほどと思った点は、

    言葉が変われば会社が変わる。

    言葉の化学反応を考える。

    圧縮して言い切る。

    海、緑、太陽が溢れすぎている自治体のコピー。


    川上コピー 経営理念、行動指針

    川中コピー キャンペーン、ブランド広告

    川下コピー 商品広告、POP、CMなど


    特徴が無い時は、物語の種を見つけて、じっくりと育てていく。


    空気コピーではなく、記憶に残るスローガン。
    スローガンをお題目にしないための3ヶ条。

    1.短く、優しく、覚えやすい言葉で

    2.その会社ならではの哲学を感じる

    3.羅針盤になる1行にする


    電通鬼10則をプリントして机に貼っておこう。


    刺さる川上コピーを書くための5ヶ条

    1.大義を具体的に語る。

    2.常識の逆を言いながら真理を語る。

    3.合わない言葉や概念を組み合わせる。

    4.なるほどと言う比喩で表現する。

    5.口に出しやすく耳に残りやすい言葉に。

  • 使いたくないと思いつつ、使ってしまう
    便利な「こだわり」という言葉。

    たしかに、取りあげるべきものがないときほど
    使ってしまう(というか、使うことを希望される…)。

    気をつけてはいるけれど、あらためて
    使わないようにしようと思った。
    そこからは、人を動かせるような強いものは
    生まれてこないから。

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著者プロフィール

コピーライター。湘南ストーリーブランディング研究所代表。
大阪大学人間科学部卒業後、大手広告代理店勤務を経て独立。数多くの企業の広告制作に携わる。東京コピーライターズクラブ(TCC)新人賞、フジサンケイグループ広告大賞制作者賞、広告電通賞、ACC賞など受賞歴多数。特に企業や団体の「理念」を一行に凝縮して旗印として掲げる「川上コピー」が得意分野。「物語」の持つ力をマーケティングに取り入れた「ストーリーブランディング」という独自の手法を開発した第一人者として知られる。現在は、広告制作にとどまらず、さまざまな企業・団体・自治体などのブランディングや研修のサポート、広告・広報アドバイザーなどもつとめる。著書は『物を売るバカ』『1行バカ売れ』『コト消費の嘘』(いずれも角川新書)、『キャッチコピー力の基本』(日本実業出版社)、『江戸式マーケ』(文藝春秋)など多数。海外においても「ストーリーブランディング」をテーマにした本がベストセラーになっている。

「2023年 『ストーリーブランディング100の法則』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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