決定版 出世のすすめ (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040820989

作品紹介・あらすじ

「出世を目指す」ことは会社員とっての本質である。自分に自信を持ちたい、面白い仕事がしたい、誰かの役に立ちたい、人から認められ尊敬されたい、経済力を手に入れたい、社会に貢献したい――。そういう自然な欲求の実現は、出世と不可分である。

グローバル化によって日本企業の体質が急速に変わり、終身雇用が半ば崩れ、人材の流動化が進んでいる。しかし人間の本質は変わらない。本書では著者の現役時代と現代の環境の違いを念頭に置きつつも、それでも変わらない本質を「これぞ決定版」という形で一冊に集約した。

すべての働く人へ。今だから立ち返って読みたいこれぞ「仕事の心得」。

感想・レビュー・書評

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  • 『感想』
    〇出世する人は「能力」と「努力」はもちろん、「人間性(信念と誠実さ)」が備わっている。人間性はばかにならない。ここが高い人は下から慕われる可能性が高い。

    〇出世することで、出世していない人では得られない経験ができる。そこからさらに成長ができる。これは決して損なことではない。

    『フレーズ』
    ・人付き合いがいいとか、謙虚である、他人の気持ちに共感できる、礼儀正しいといった良い習慣を持ち合わせていることのほうが、組織の中ではよほど優位に働く。(p.36)

    ・出世とは「能力」と「努力」と「人間性」のバロメーターである。(p.37)

    ・年配者には豊かな知識や経験があるが、成長の速度や角度は鈍い。だからそれまでに培った技量を活かして、熟練した仕事を効果的にこなすことが求められる。(p.42)

    ・他人と比べることは、人を幸せにはしない。他人を気にするのではなく、他人を気遣える人間になろうとするほうが、よほど出世には有益。(p.51)

    ・仕事の質を上げたいのなら、いいアイディアを思いついたとか、上司から言われた仕事が完了したといったタイミングで、あえて一拍置いて見直すという粘り強さを持ちたい。そのためには、その時間を生み出す計画性や、完成までの時間を短縮する合理性も求められる。(p.82)

    ・異質な存在に何かを言われたときに、それを批判と受け取らず、謙虚に聞けるかどうか――これが肝心である。(p.90)

    ・出世を目指す人には、「信念」と「誠実さ」を忘れないでいただきたい。長く語り継がれるリーダーには、必ずこの2つが備わっているのだ。(p.197)

  • ・最優先すべき重要な仕事は全体の2割程度。この2割をやれば求められている成果のほぼ8割を達成したことになる。
    ・仕事とプライベートの両立はむしろ管理職のほうがやりやすい。女性こそ積極的に出世を目指すべき。全員が定時退社できるようにする。
    ・役員は個々の実力よりはお互いの関係性の方がずっと大きく作用する。
    ・偶然は準備のできていない人を助けない
    ・慌てるシーンをなるべく作らないよう、先手先手を打つ
    ・スケジュール管理は2ヶ月分毎日見る。予定の7割の時間は使えない。時間を予算として捉える。絶対仕上げなければいけない仕事が控えている場合には、自分へのアポを入れ籠る。
    ・出世は技術点と芸術点(スキルの優秀さ、人間的魅力)
    ・仕事を仕上げたら一旦寝かせ、粗を潰す。質が高まる。
    ・専門外の部署に顔を出す

  • 会社でもっと前に出て活躍しようという話の本
    避ける人も多いけどできることが増えて良いこともある
    これぞ自己啓発って感じの本

    出世により情報が増えて視野が広くなる
    当事者意識を持って仕事をする
    長期のビジョン・中期の計画・短期の目標を作る
    チャンスを捉えてやりたいことを行う
    信頼口座の残高を定期的に確認する
    見えないヒエラルキーを確認する
    礼儀正しく人の話を聞く
    人の評価は技術点(仕事の能力)と芸術点(人としての魅力)で行われる

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/689985

  • 内容の様な大企業には勤めていないが、上の人の考えや意見に触れられて良かった。今の会社で行けるところまで行ってみようかと思う。

  • 出世の好機
    この本を読み始めるまでこんな風に感じなかった。
    日々の業務から仕掛ける
    腹をくくっているか
    たくさんの良い話が読めました

  • 一節が短くて読みやすい。

  • 【サッカーとフィギュアスケートと出世】
    サッカー日本代表が好きだ。あそこに選ばれるというのは立身出世と言っても過言ではない。そう考えると、日本のサラリーマンも貪欲に競い合い、世界と戦っていくべきである。出世し、腹をくくり、仲間と勝負に勝つ。
    世界を戦う準備の一つに、出世や昇進がある。

    昇進には、技術点と芸術点がある、という言葉がこれまたしっくりきた。サッカーだけでなく、フィギュアスケートの要素もあるのか、と。

  • 表題と内容は、だいぶかけ離れております。
    いわゆる、単なハウツウではなく、仕事を進めるうえでの心構え・自分のキャリア形成を考える点を重視し、読んで自ら考えるような構成となっております。
    ビジネスパーソンを技術点(実務能力)と芸術点(人間的魅力)のフレームで説明したり、常に礼儀正しくあれと説いたりと、なかなか我が身を振り返るよい機会となりました。
    自分も、自身のアイデンティティを確固たるものとするために、座右の書を定める必要性を実感した次第です。
    しなしながら、この様に乱読していてはいけませんね(笑

  • 『出世を目指す人には、「信念」と「誠実さ」を忘れないでいただきたい。』。

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著者プロフィール

秋田市生まれ。株式会社佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表取締役。
69年、東京大学経済学部卒業後、東レ株式会社に入社。家庭では自閉症の長男と肝臓病とうつ病を患う妻を抱えながら会社の仕事でも大きな成果を出し、01年、東レの取締役、03年に東レ経営研究所社長に就任。内閣府の男女共同参画会議議員、大阪大学客員教授などの公職も歴任。「ワーク・ライフ・バランス」のシンボル的存在である。
著書に『ビジネスマンが家族を守るとき』『そうか、君は課長になったのか』『働く君に贈る25の言葉』『リーダーという生き方』『働く女性たちへ』(以上、WAVE出版)、『ビジネスマンに贈る生きる「論語」』(文藝春秋)『それでもなお生きる』(河出書房新社)『実践・7つの習慣』(PHP研究所)『上司の心得』(角川新書)『50歳からの生き方』(海竜社)などがある。
2011年ビジネス書最優秀著者賞を受賞

「2022年 『佐々木常夫手帳 2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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