スマホが神になる 宗教を圧倒する「情報革命」の力 (角川新書)

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著者 : 島田裕巳
  • KADOKAWA (2016年10月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040821146

作品紹介

IT社会になり、SNSが人間関係に激しい変化をもたらす中、スマホ向けゲーム「ポケモンGO」が社会現象になった。アメリカで無宗教者がこの20年で8%から18%に急増、その背景に過剰なネット依存というレポートが出され、宗教関係者は危機感を募らせている。退屈な時間をなくし、信仰する時間までも奪うインターネット、スマホの普及。ネットは今後、既存の宗教にどんな影響を与え、人々の信仰をどう変えていくのか分析する。

スマホが神になる 宗教を圧倒する「情報革命」の力 (角川新書)の感想・レビュー・書評

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  • 宗教とはなんなのか
    法律では「超自然的、超人間的本質の存在を確信し、畏敬崇拝する信条と行為」と習います。
    でもそれは布教側からであって信仰する側からすればなんなのか。

    日本的には「救いを求めるコミュニティ」
    ではないかと思います。
    友人曰く仏陀が日本の仏教を見聞きしたら「この教えって誰の?」って絶対聞くって言ってましたσ^_^;
    まあ今はコミュニティってスマホが代替していってて信仰の入る隙というか時間がなくなってきてるように思います。

    そういう意味でいうとこの本はよくわかります。

  • 2018/1/1-3読了。

  • 文科系の研究者にといっては論文を書くことが最も重要な仕事。
    ユダヤ教のポータルサイトaish.com
    ユダヤ人のディアスポラとポケモンGo
    どちらもそれぞれの場所で使命を果たすと次の場所へ移っていく。ユダヤ人の目的は神の火花を集めてイスラエルへと帰還すること。
    スマホの最大の敵は、水没、紛失、破損

  • こんなに中身がない本を久々に読んだ。島田さんはもう少しじっくり考察を深めてから文章にしてほしい。年々切れ味が鈍っていないか。

  • 「スマホが神になる」角川新書。2016。島田裕己さん。

    タイトルほどの衝撃性は無かったです。ちょっとハッタリ...。
    でも、宗教とスマートフォンを巡る蘊蓄というか、ふむふむエッセイとして、読み易く楽しめました。



    ここ数年、著作を愉しんでいる宗教学者・島田裕己さん。
    別段、何かの宗教の魅力を語るのではなくて、むしろ実は寺社仏閣を見物的に愉しむガイドのような読み方も出来る人です。
    (真面目な宗教学の著作もある方なんでしょうが)

    この本も、特段、すごく大きな期待もせずに(失礼)ふらっと読んでみました。

    #

    ●スマートフォンがとっても普及しています。

    ●ネットも出来て、ゲームも出来て、色んな事が出来て便利ですね。

    ●便利なだけではなくて、「孤独なとき」「暇つぶし」「ちょっとさみしい時」にも、貴重な存在ですね。

    ●ところで、「孤独なとき」「暇つぶし」「ちょっとさみしい時」に貴重だったのが、宗教、特に新宗教と呼ばれるものでした。(一般には「新興宗教」と言うとピンときますね)

    ●例えば、創価学会・天理教・PL教団とかは、高度経済成長の時代に、ぐんと信者の数を増やしました。その時代に、大勢の若者、少年少女が、集団就職などで大都会に出てきました。

    ●その人たちは、知人のいない大都会で、孤独で寂しくて暇だったわけです(もちろん、仕事は大変だったでしょうが、休日に何をするか、ということで言うと)。

    ●遊ぼうにもお金もあまり無いし、そもそもタウン情報のようなものが無い。知人もいない。そういう方々をターゲットにして新宗教は飛躍的に信者を増やしました。

    ●そうなると、ネットやスマホの普及にともなって、新宗教は、近年ぐんぐんと信者を減らしています。大変です。(一部の例外も触れられています)

    ●つまり、新規の信者獲得が難しい上に、既存の信者さんの子供世代が、離脱することが多いということです。需要が減っているのでしょう。

    ●そういう意味では、スマホが、グーグルが、「神」に取って代わるというような言い方すら出来るのか。

    と、言うのが大筋です。
    「新宗教の戦後現代史」としては、面白かったです。

    一方で、スマホが神なのか?という提起については
    「まあ、そう言えばそうなのかもしれませんね」という感じです。
    宗教、という言葉にどういうイメージを持つかですが、
    「集団的に熱狂して何かに行動する」とか
    「教義や神体があって、それを維持したり擁護するのに激しい態度も厭わない」
    と、言ったような印象だとすれば、スマホにはそういうのは無いような気がしますね。

    ちょっとこう、編集者根性のタイトル案かなあ、という感想...。

    ※新宗教についての分析はあっても、当然ですが、それぞれの新宗教について、擁護も非難もありません。そのあたりの姿勢は安心して読めます。


    #

    それはそれとして、スマホなどデジタル機器の歩みや、世界の宗教状況についてのお話がちりばめられています。
    それは面白かった。

    ●最近だと、アメリカ合衆国の方が、欧州よりもキリスト教はまだしも熱心である。

    ●欧州は、徐々に「脱キリスト教」が進んでいる。

    ●韓国では、北朝鮮との緊張関係の影響か、グーグルマップが使えない。だから、ポケモンGOも配信されていない。

    ●インターネットの網羅性が、ある種の「全能感」を醸し出す可能性。キリストと悪魔の挿話。

    ●(ネットだとかスマホとは限らないけれど)RPGゲームの物語は、たいていは宗教がらみの昔からある物語と似ている。「英雄」「通過儀礼」「父殺し」。

    ●「暇つぶし」としてのRPGゲームってすごいねえ、という話。目標を与えてくれてやりがいを与えてくれる。

    ●北米を中心に、キリスト教の中の、プロテスタントの中の、「福音派」のお話。割と過激な保守主義、キリスト教原理主義。スマホ否定。中絶否定。これがけっこう、勢力が強い。共和党支持層とかぶっている。つまり今で言うと、「トランプ支持層」。

    ●北米以外でも「福音派」は伸びている。保守反動、民族主義、反知性主義と関連?

    ●今、世界で伸びている宗教は少ない。比較的に巨大な勢力、キリスト教に次ぐNO.2であり、徐々に差を詰めているのが、イスラム教。

    ●イスラム教の特性は、教義うんぬんというよりも、「生活上の決まりごとを守る」「社会システム」ということ。キリスト教や仏教のイメージで言うと、けっこう違う。

    ●イスラム教は「メッカの方向」とか「礼拝の時間」とか「ラマダンの期限」とか、生活の細かいことが多い。これが、スマホのイスラム教便利アプリを使うと便利らしい。普及しているそうな。

    ●中世までのキリスト教では、「利子を取る」ということが教義的に禁じられていた。なるほどだから、ヴェニスの商人=ユダヤ人=キリスト教的に悪人、という図式になるのですね。

    などなど。

  • スマホが宗教界に与えた影響についての本。スマホといっても、スマホの話題の半分ぐらいはポケモンGoの話だった気がする。
    キリスト教の一部ではポケモンにたいして強い拒否反応を持っているのだとか。理由は、ビードルなどのポケモンが男根の形をしているから少年たちはゲイになるというよく分からない理由。そんなこと思う人そうそういないと思うのだけど。
    真如苑という宗教のサイトのQ&Aには退会方法について詳しく書かれてるらしい。どこぞのウェブサービスよりも優しいとのことだ。宗教って案外、気楽に入って気楽に出れるもんなのかも。
    なお、イスラム教はテクノロジーの発達にたいして寛容だそう。確かに、イスラム国はYouTubeとかTwitterとかの最新テクノロジーを駆使してるイメージがあるしなぁ。ただ、この本を読んでいると、イスラム国はやっぱりイスラム教の法に則っていないような気はした(イスラム教は人を裁くのは神のみという考えが主流らしい)。
    ちなみに、韓国ではGoogleマップが使用できないから、ポケモンGoもできないのだとか。それは知らなかった。韓国人はそれについてどう思ってるんだろう(ポケモン自体、人気なのかどうか知らないけど)。
    後、ポケモンのサトシの父親についても言及していて笑った。そろそろ最大の敵として登場したら熱い展開にはなりそうな気はする。
    後、神とポケモンということから、アルセウスについても言及があった。神のポケモンということから、もしアルセウスがポケモンGoで捕まえることができるようになったら、神を捕まえるゲームとして宗教界にまた論争が起きるとのことだ。その発想はなかった。
    意外だったのが、15~19歳の男女だと、スマホの普及率は男が96.4%で、女が90.7%らしい。その年代だと、女のほうが多いと思ってたのでちょっと意外。
    ただ、この本で一番驚いたのは、後がきの「実は私は
    、スマホを持っていない。」という一文かもしれない。これだけスマホについて語ってるのにまさか持ってないとは思わなかった(ポケモンGoなどは、妻のスマホを借りてやったことがあるらしい)。

  • 確かにスマホは凄い!

  • 今まで読んだ本の中で、全く読む価値がなかったと思ったのはこの本だけかもしれない。
    「スマホが神になる」を示すための検証が十分ではない。テーマであるスマホと神は、前者は潜在能力とこれからの展望の未知性、後者は具体性の欠如という性質を持っているものであり、検証に際して本質を整理しておく必要があるように思えるが、それがなされていないために具体→一説という半ば行き当たりばったりの展開が多く見られる。著者の予想が前提になっている場合もあり、納得できる論理展開はあまり見られない。
    そもそも著者はスマホやスマホのアプリにあまり詳しくないようで、そこでもまたズレが生じてしまっている。
    読み返そうとは思えない。

  • スマホやポケモンGOと宗教との共通点が面白かった。
    情報革命や資本主義による世界的な宗教の退潮は興味深い。
    宗教学は広範囲すぎてとっつきづらいので、こういう身近なところから俯瞰できるのは良い。

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