「革命」再考 資本主義後の世界を想う (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040821214

作品紹介・あらすじ

アメリカに続き、フランス大統領選も!? グローバル“後”の世界が来る。

革命とは、新しい価値観による旧来の価値観の転覆である。
資本主義の危機は、勝利の美酒に酔ったときに始まった。

アラブの春の時は泡沫の夢として。IS台頭の際は悪夢として。ウォ―ル街のオキュパイ運動を始めとした反グローバリズム運動の際には希望として。
ロシア革命より100年、皮肉な事にソ連崩壊後の方が「革命」を望む声・警戒する声が起きている。
アメリカ大統領選を筆頭に、極左と極右に揺れる世界はグローバル“後”に向かっているのだ。
革命は起こりえる。今こそ、その現象を分析する必要がある。

革命は、新しい価値観による旧来の価値観の転覆だ
■政治的解放が政治への無関心へと進む
■歴史修正主義は現実肯定主義から生まれた
■資本は儲からなくなると国家主義的になる
■階級闘争は利益に対する闘争ではない
■現代社会の問題は、もはやたんなる人権の問題ではない

<目次>

最初ひとこと
はじめに

序章 革命とは何か
第一節 政権移譲は革命と見なされるか
第二節 未来への希望

第一章 二〇世紀革命論の母
第一節 マルクスの革命観
第二節 フランス革命の自己矛盾
第三節 社会的解放とは何か

第二章 現実肯定主義からの革命批判
第一節 異なる二つの革命の見方
第二節 アーレントの革命観
第三節 フュレの革命観
第四節 三者の共通理解

第三章 新しい暴力、無政府運動
第一節 中央と周辺、搾取と収奪の位置関係
第二節 一八四八年革命とパリ・コミューン
第三節 暴力と革命

第四章 革命と反革命
第一節 レーニンの革命観
第二節 トロツキー
第三節 革命の失敗
第四節 スターリンの支配体制

第五章 新自由主義と結合した「革命」
第一節 個人と集団の問題
第二節 革命の中に人間の意志を見る
第三節 新自由主義と合流する革命論
第四節 新自由主義の「革命」

終章 人間の新しい可能性を示す

おわりに
主要参考・引用文献

感想・レビュー・書評

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  • 資本主義は外部を必要とする。空間的(領土的)な限界、資源(食料)の再分配の限界、資本主義は自壊の道を進んでいる。

  • 書籍についてこういった公開の場に書くと、身近なところからクレームが入るので、読後記は控えさせていただきます。

    http://www.rockfield.net/wordpress/?p=8894

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著者プロフィール

的場昭弘(まとば・あきひろ)1952年宮崎県生まれ。マルクス学研究者。1984年、慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。一橋大学社会科学古典資料センター助手、東京造形大学助教授を経て現在、神奈川大学教授。マルクス学の提唱者。マルクスの時代を再現し、マルクス理論の真の意味を問い続ける。原資料を使って書いた作品『トリーアの社会史』(未來社、1986年)、『パリの中のマルクス』(御茶の水書房、1995年)、『フランスの中のドイツ人』(御茶の水書房、1995年)をはじめとして、研究書から啓蒙書などさまざまな書物がある。本書には、著者による現在までのマルクス学の成果がすべて込められている。

「2018年 『新装版 新訳 共産党宣言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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