ネットは基本、クソメディア (角川新書)

著者 : 中川淳一郎
  • KADOKAWA (2017年7月10日発売)
3.18
  • (1)
  • (4)
  • (4)
  • (0)
  • (2)
  • 本棚登録 :34
  • レビュー :4
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040821573

作品紹介

WELQに端を発するキュレーションサイトの問題をDeNA報告書と10年以上のネット編集の実体験から解説。もはや「マスメディア」となった2017年におけるネットの現実を示した上で、身を守る術を紹介する。

ネットは基本、クソメディア (角川新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 健康や美容、旅や食事などなど。ひとつのテーマに関して様々な
    情報を集めたキュレーションサイトが問題視された。発端はDeNA
    が運営しているサイトだった。

    私も見たわ。「肩こりの原因は幽霊」ってヤツ。なんで健康情報が
    オカルトになっちゃうんだろうと思って、ざっと目を通してあほくさ
    と思った。

    早くからネット編集を経験して来た著者が、キュレーションサイトが
    どのように作られ、運営されているか。問題点や収益の仕組みなどを
    分かりやすく記しているのが本書だ。

    DeNAという一般にも名を知られた企業が運営していたサイトだから
    大きな注目を集めて問題視されたのだろうね。それにしても酷いわ。

    著作権問題に疎い人たちが、ライターとも言えない人たちに他の
    情報源からの文章を改竄して掲載ってさぁ。ネットなら何でもあり
    を企業がやっちゃいけないでしょう。

    しかも、こんないい加減なサイトに限ってネット検索をすると上位
    に表示される。クリックした先の情報が自分の求めるものとかけ離れ
    ていて「なんじゃ、こりゃ」と感じたこともしばしば。

    何故、こんな検索結果が出て来るのかも説明されているので、なるほど
    ねえと思った。

    勿論、ネットでもまっとうな情報を提供しているサイトもある。
    書き手がきちんと取材をして、裏付けを取って初めて公開される
    情報とかね。

    情報の信頼性に関してはネットも紙媒体も似たようなものなのかな。
    結局はどこも玉石混交なんだよね。最終的には目的の情報をいかに
    的確に得るか、どの情報を信頼するかは受け手側の問題でもあるの
    ではないかと思う。

    東日本大震災の時、熊本地震の時、多くのデマが流れた。それをその
    まま拡散してしまった人だっているんだよね。紙媒体にしてもこれまで
    誤報が一切なかったってこともないんだから。

    何が「クソ情報」なのか。見極めるのは受け手側ってことかな。

  • ウェブはバカと暇人のもの、の著者、中川淳一郎の新作。DeNAキュレーションサイト問題を受けて、義憤に駆られて勢いで書いたような感じの内容だった。

    以下メモ
    ●コピペ満載のクソ記事が上位を席巻するというのは、Googleがクソサイトに完全敗北した。
    ●足で稼ぐことを一切しない「コタツ記事」。
    ●リポビタンDのCMは、山を登り1人が苦境に追い込まれたところで前方を走る男が手を差し出し救出する。そこで「ファイトォォォ!」と叫ぶと助けられる側が「イッパーーッ」と言い、最後に2人が晴れやかな表情でリポビタンDを飲む。先に飲んで、普段考えられないパワーを発揮する、の方が良いが法律に配慮して誤解を生む演出を慎んでいる。
    ●一部上場企業であるDeNAがこの騒動の元凶のように言われているが実際は違う。もともと存在する「ネットコンテンツ作りの参入障壁は低い」ことによるコンテンツの質の低さを浮き彫りにした形であり、DeNAは氷山の一角に過ぎない。
    ●公の場で情報を発信するにはそれなりの資格が必要である。
    ●スマホゲームは、基本的には「暇人に時間を使わせる」か、「金がある人間に課金をさせる」ことを収益源にしている。
    ● Jpモルガン社長が「お金持ちと結婚したい美女」に送ったアドバイスが的確すぎる、と言う記事はネットでは有名なコピペ。旅ラボの炎上案件。
    ● 一部のIT企業及びネットメディアにはコンテンツ制作へのリスペクトがない。
    ●日々粗製乱造される文章は、SEO対策だけはバッチリのため、結局は本気の取材記事を埋没させ、結果的に有益な情報がユーザに届かなくなることを意味してしまう。
    ● DeNA組織全体として、コンテンツを作ることに対してのリスペクトが希薄だった気がする。コンテンツ制作の手段がクラウドワーカー利用前提であった。
    ●ライターになりたい人はとにかく「場」を求める。それが傍から見るとクソのようなメディアであろうとも、とにかく「場」がもらえたことで大喜びし、いっぱしのライターになったかのような気持ちになれる。

  • この著者の本はいつも面白い。
    クソメディアの情報はもとから読まないのでどんなにクソかが良く分かった。

    例えば,
    北九州観光の「コタツ記事」を書いた人;あれだけ明確に誤りを指摘されても修正しないんだ;いい度胸してるというかアホ過ぎ;

  • 勢いで書いたのかな?と思いました。

全4件中 1 - 4件を表示

ネットは基本、クソメディア (角川新書)のその他の作品

中川淳一郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
國重 惇史
ヴィクトール・E...
ジェイムズ・P・...
塩田 武士
村田 沙耶香
有効な右矢印 無効な右矢印

ネットは基本、クソメディア (角川新書)はこんな本です

ツイートする